医療施設における医療材料と価格交渉について
医療施設の皆様は、どのように適切な価格、最安値で材料を購入しているでしょうか?
一般的考えとしては、いろいろな卸業者に相見積もりを取得し1番安いところに決めてたりしませんか?
それって本当に最安値もしくは適切な価格と疑問に思ったことは無いでしょうか?
近頃はとあるコンサルティング会社がビックデータを持っており、
価格参照がわかりやすく示されていることがあります。
その価格は本当に医療施設にメリットがあるのでしょうか?
いま「YES!当然その通りです!」と心の中で思われた方は、
損しやすい傾向にあります。
以前はその方法で最安値にて購入可能であったのは事実です。
今はメーカーはダイナミックプライシングを採用し、
物量や施設規模に応じたランク付けをプロットしており
それにようりメーカー側が適切な値付け、ダイナミックプライシングを導入しております。
一歩間違えれば自由競争を阻害するようなこのシステムは、アメリカのとある外資系企業が先駆けて導入し、それから徐々に日本系メーカーもそれに倣ってきているのが現状で、実際市場価格は物価高騰やコロナ渦を受け、上昇傾向であるのです。
その中で適切な価格で購入するにはどうすれば良いかというところを今回は簡潔に解説させていただきます。
まず欲しい製品を決めます。
そこでブランド物で1番高性能のモノを見ます。
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それと同等以上の物品の価格と、ブランド物の価格の見積りをもらいます。
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その上で、これならギリギリ我慢できる(スーパーAEONでいえばベストプライス商品などのPBのような)のモノを選択しサンプルを取り寄せ品定めします。
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それが使えるようでしたら見積もりします。
そのギリギリ使える製品と、ブランド品、類似同等品を並べて、今の医療業務で適切かつ勿体なく無いレベルである商品を選ぶことです。
いつも粗悪なモノを選ぶ必要も、最高のものを選ぶ義務もなく、その場にあった適切なものを選ぶことが重要です。
そしてそれが最適解であり、実はコストは結果的に1年通すと安いという結果が出ております。参考にしていただければ幸甚です。
その上で物量が大学病院の上で大量につかうなら、ブランド物も安くしてくるので、その時点でどちらにするか同じ方法であらためて考えてみると良いでしょう。
医療費は保険診療においては決まっている中でコストコントロールしないといけないので、その点は注意が必要です。
まとめ
ここで最後に一番重要なことは、
この作業を、深く知っている人間が、最後まで根気よくやり続けることに思います。
妥協してしまえば、それまでなので。