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医師が診療所を開くにはミニマムスタートは難しい?

はじめに

内科、外科、眼科、脳神経、産婦人科、泌尿器、整形など専門性を問わずして開業したい、もしくはしなければならないという医師も多いことだろう。本日のセッションでは、いろいろな開業指導書なるものが発刊しているが、実際にあった話を交えながら簡単な要約を書き下ろします。

開業をするとなると・・・

開業というと、1年以上前から考え、関係先と交渉し場所を探し、お金を用意し、人を用意し、審査を受け、開業というケースを思い浮かべる人は多いでしょう。

確かにシンプルにはその通りです。

サンクコストは取り巻きの医療機器屋さん、リース屋さん、内装工事屋さん、会計士屋さんなど複数が色々とサポートしてくださいます。

また開業コンサルタントを名乗る人たちが群がって来ます。

最近では薬卸業の方や、医療機器卸の方も会社で取り組んでいたりし、その人たちはまるで高級ホテル・リッツ・カールトン従業員の様に丁寧にサポートしていただきます。

開業する医者はその彼らの質問等に希望や意見を言うだけでそれなりに開業は可能になります。

また即開業したい場合は事業継承して開業する人も多いです。

いずれにしても立地はそれらの開業コンサルが持っているアプリで予想患者密度を出し、それをベースにお金の融資を受けたりします。

開業資金はゼロでも大丈夫!?

聞いた話だと、周りにそう言われる場合もあるとかないとか・・・

実際は・・・

開業する前より後の方に資金がいるって事を医師は知らないからです、そこに医師が経営できないと言われる所以であると私は考察しております。

病院勤務医師の話をしますと、医師は毎日忙しく診療や手術、病棟管理を行なっており、それがどれくらいの金額になるか、そしてそれら関わっている人全体のコストとしては、どれくらいかは考えている方は少ないからです。

これをご覧になられている医師の方で「俺は知っているぞ!」と言う方がいらっしゃるなら、それは誰か身内の方が開業して苦しんでいた時期を目の当たりにしていたことがあったからかもしれません。

基本的に勤務医時代は特に知っても医療の役には立たないので、それを考える時間は医師には存在しないと思いますので、そこを気にされなくても良いです。

気にされる点は、「なぜ開業する時に異常に親切親身になって献身的にやってくれるか?」と言う点です。なぜだと思います?それは彼らが先方の知らないところですごくも利益をそれこそ吸血鬼の様にチューチュー出来るからですよ、笑。

開業は、知らずしらず、搾取されている

私の計算では例えば内装費で6千万かけたら3千万利益が課金されていると思ってもらって良いです。

医療機器卸はリース会社と結託して、少なくとも売価の15%前後は利益にしておりますし、そしてリース会社は7年リースですと10%は利益になります。

そう言う仕組みで先生は仮に開業資金1億円掛かったとしたらのうち凡訳です。

分かった時には、遅い。苦しみは開業後から


でも苦しみは開業後にやって来ます。開業するには従業員を採用しなければなりません。

人材紹介会社に頼んだら年収の20~30%と消費税、ホームページ作成ならオプションつけて200万、SEO対策するなら月額3〜5万、そこに毎月の従業員と開業する自分の給与、一人で診療から会計まで行っている医師は稀にいますが、基本的には事務員2名、看護師2名を採用するとそれだけで毎月120万くらいは掛かる、賃貸なら更に家賃、100平米くらいは欲しいとなると、家賃だけで100万以上は掛かるところも多いはず

月額の運転資金はリース代も入れると500万前後になると思います。開業しただけでは患者は来ない、立地がすごくいいところには、多くの競合クリニックが乱立している。専門性を打ち出しても1日1名も来ないこともあるのです。昔は1年半くらいで黒字化といっておりましたが、今は3年掛かることすらザラです。立地が悪い方を選んだらもっと掛かるそう、運転資金からは逃げられないのです。

まるでゲームの桃鉄のボンビー神がついているかの如く、次から次へと資金は減っていきますので、注意が必要になります。そしてそれを感じると無慈悲に看護師は転職してく、また人材採用にお金がいるという悪循環に陥ってしまいます。

ということは初期投資額とは開業するまでの資金ではなく、黒字化するまでの資金であるという事を認識するべきなのです。

それが開業資金です。きちんとした開業コンサルタントなら開業後も適切なコストで伴走してくれます。たぶん最上級のコンサルタントだと診療所の規模にもよりますが、私が受けるなら30万〜/月くらい。

そうすることで集患もしてもらえますし、DX化なども全部手解きをしながら先生は医療に集中できる訳です。

人を1名雇うのと同じくらい、それを投資とするのかいらないコストとするのかは先生次第ですが、私は事務1名減らしたとしても伴走型開業コンサルタントは入れておいた方がいいと思っております、笑。

お金がなくなった時の恐怖は先生方は味わったことのないでしょうから。

もっと詳しく、話を聞いてみたい方はこちらよりお問い合わせください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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