未決定

アヤワスカ関連の論文を中心にちまちま上げていく予定です。

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最近の記事

大麻取締法パブコメ例

(※この記事に含まれる全ての文章について、無断使用・転載を許可します。 私は責任取らないけれど訴えもしないので、好きにパクって好きな所で使って良いよ!) 以下提出したパブコメ全文 今回提案されたΔ9-THC(以下THC)の含有上限基準値につきまして、この値は諸外国と比べてあまりに低く、運用するには非現実的な値であると考えます。 まず理論的な問題としまして、今回のTHCの基準値を定めるにあたり、厚生労働省は欧州食品安全機関の定めた急性参照用量(1μg/kg)を参考にされて

    • アヤワスカ裁判傍聴記録 7/5 結審

      前書き この記事は、現在京都地裁にて行われている稀代の裁判「アヤワスカ裁判」の傍聴記録です。 全ての事柄を記載した物ではなく、あくまで個人的範囲の記録である事をご了承ください。 またアヤワスカ裁判の概要はここでは説明しませんので、気になった方は是非「アヤワスカ裁判」でググってみてください。 事前講演会 今回は同志社大学の学生様方、そして法学の先生が傍聴に参加されるとの事で、アヤワスカ裁判の被告人側弁護士先生による事前講演会が開かれる事となった。 弁護士先生はこの裁判の

      • 私の推しは罪状7件~6/10裁判未遂レポ~

        ・前書き、そして言い訳(冗長なので読み飛ばし推奨) この文章は、現在京都地裁にて行われている裁判「アヤワスカ裁判」を追いかけ、被告人である青井硝子氏と氏の妻を「推し」として面白がる、一傍聴人による超個人的なレポートである。 本稿は6/10、結審のはずが裁判員のコロナ感染により裁判が延期となり、代わりに薬草研究会が開かれた日について記載している。 今後は有料部分を追加する予定であるものの、情報過多で書ききれるか分からなくなってきたので途中までの分を無料公開する事にした。

        • Trips and neurotransmitters: Discovering principled patterns across 6850 hallucinogenic experiences (science.org)雑和訳

          ・論文タイトルTrips and neurotransmitters: Discovering principled patterns across 6850 hallucinogenic experiences (science.org) ・実験結果(ここからDeepLによる機械翻訳) 我々は、幻覚的な意識状態を媒介する主要な原理を明らかにすることを目的とした。 この目的のために、我々は自然主義的な幻覚体験の大規模なコーパスにおける規則性を図にした。私たちのパターン学習戦

          メモ:受容体-体験因子16個+関連性1個

          因子1-1 テーマ:感覚的な現象について キーワード「視覚、吐き気、睡眠、疲労、穏やかさ」等 ・感覚器(五感),もしくは内蔵で感じるような感覚を表す用語が挙げられた。 (更にこのテーマは,内受容感覚(吐き気、疲労、睡眠、胃)と外受容感覚(視覚、聴覚、映画)に分類された。) ・これらの主要な因子は、体験レポートの全般に見られた。 関わっている受容体サブセット:5-HT2A受容体(最も強く関与), 5-HT2C、5-HT1A、5-HT2B、アドレナリン受容体α-2A、β-2、

          メモ:受容体-体験因子16個+関連性1個

          Sceletium tortuosum (別名:カンナ)覚書

          【概要】 カンナは南アフリカ原産の多肉植物で,「Kanna, Channa, Kougoed」等とも呼ばれています. この植物は南アフリカの原住民であるサン人やコイコイ人(まとめてコイサン人種,又はカポイドと呼ばれます)が,空腹感,喉の渇きの軽減,抗疲労や,もしくは痛みを和らげたりする為に使用してきました. 主な使用法として,乾燥・発酵させたカンナの葉を嚙んだり,お茶やチンキ剤にしたり,もしくは喫煙する等の方法があります. 【成分・作用】 カンナには向精神活性(精神に作用を

          Sceletium tortuosum (別名:カンナ)覚書

          セロトニン作動性幻覚剤からシグマ1作動性認知機能改善薬へ~DMTはシグマ1受容体に作用して脳の細胞を増やし認知機能を高める~

          概要最初に今回紹介する文献と、その要約を書きます。 文献名: N,N-dimethyltryptamine compound found in the hallucinogenic tea ayahuasca, regulates adult neurogenesis in vitro and in vivo URL: https://www.nature.com/articles/s41398-020-01011-0 要約 ・シャーレで培養した脳細胞にDMTを加えると

          セロトニン作動性幻覚剤からシグマ1作動性認知機能改善薬へ~DMTはシグマ1受容体に作用して脳の細胞を増やし認知機能を高める~

          誰でも頭に幻覚剤~ヒトの身体から生み出される幻覚成分「DMT」が脳細胞を保護する~

          始めにこのnoteは、伝統的な民族儀式に使われる幻覚剤「アヤワスカ」に含まれる、「N,N-ジメチルトリプタミン(以下DMTと呼びます)」について、科学の論文を元に説明しております。 さて、一部界隈では最近話題のDMT。 このnoteをお読みの方は恐らくご存じでしょう、DMTとは幻覚剤の一つである一方、これを含むアヤワスカやDMTを飲んだり打ったりすると、薬の効かないうつ病が治ったり、またアヤワスカを何年も飲むと、前頭葉機能の一部が上がったりします。 アヤワスカを何年も飲んだ

          誰でも頭に幻覚剤~ヒトの身体から生み出される幻覚成分「DMT」が脳細胞を保護する~

          アヤワスカは最強の薬となるか?~第1章,アヤワスカ、DMTって何?~

          1-1,アヤワスカとは「民族儀式とかに使われる幻覚剤です!」 とか言うとドン引かれる事山の如しなので、以下にきちんと説明をします。 アヤワスカとは、宗教的儀式の為に用いられる、催幻覚成分を含む植物をドロドロに煮込んで作られる飲み物です。 これはペルー等のアマゾン北西部において、宗教的儀式や医療行為を行う「シャーマン」と呼ばれる人々が作り、また儀式を行う際に、現地文化でいう先祖や精霊と対話する為に用いられる物です。 幻覚剤は多くの場合、各国の法律で規制されている事は、これを

          アヤワスカは最強の薬となるか?~第1章,アヤワスカ、DMTって何?~

          アヤワスカ関連論文日本語訳②:アヤワスカはスマートドラッグなのか?

          0、はじめにこれはアヤワスカやDMTに関する論文の、ド素人によるドチャクソ大雑把な和訳まとめです! 決してこの和訳だけを妄信せず、引用元の文献リンクをGoogle翻訳等にかけながら自己判断の上お読みください。 さて。 前回は「アヤワスカを長期間使用すると脳の構造が一部変わって、性格が楽観的になって脳機能テストの結果が一部向上するよ」的な論文を和訳してみました。 で、読み返してみて思ったのですが。 クッッッッソ長い上に面白みの欠片も無い文章ですね!!! そこで今回は、「

          アヤワスカ関連論文日本語訳②:アヤワスカはスマートドラッグなのか?

          アヤワスカ関連論文日本語訳:アヤワスカを使用し続けるとどうなるの?

          元論文タイトル Long-term use of psychedelic drugs is associated with differences in brain structure and personality in humans 「サイケデリック系薬物の長期使用は、脳の構造と性格の違いに関わっている」 (以下のリンクでPDFが出ます) https://www.researchgate.net/publication/271648194_Long-term_use_o

          アヤワスカ関連論文日本語訳:アヤワスカを使用し続けるとどうなるの?