スーパーバグ!説明 ver.2
「スーパーバグ!」のWeb版 取扱説明書です。
アートワークができましたので、これに伴って説明書も進化しました!
原則として製品版に付帯している説明書と同じ内容です。
ストーリー
抗菌薬の乱用により耐性菌が大量に発生し、人類は窮地に立たされている。
君達、医療チームのミッションは多くの患者を治すことだが、抗菌薬の使い過ぎで生まれる耐性菌にも注意して治療にあたってほしい。
薬剤耐性対策に最も貢献したチームを勝者として称えよう。
概要
抗菌薬の使い過ぎによる薬剤耐性菌の出現を防ぎながら、上手に微生物を倒して(治療して)ください
対戦型カードゲーム
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:20~30分(初回プレイは+15分程度をみて下さい)
対象年齢:13歳以上(あくまで目安)
コンセプト:楽しく遊びながら、薬剤耐性の問題について学ぶ
内容物
カードの説明
① 貢献度
手札とフィールドにある合計が現在の貢献度です
② カードの種類
③ カード名
④ 抗菌薬のスペクトラム
数字が小さい(狭域)=薬剤耐性を起こしにくい
数字が大きい(広域)=薬剤耐性を起こしやすい
⑤ 必要薬品数
カプセルの数は、この微生物を倒すのに必要な抗菌薬カードの枚数を表しています
⑥ 薬剤感受性
この微生物に有効な抗菌薬が書かれた表です。グレーアウトされた抗菌薬は無効を意味します。
⑦ カード効果の説明
毎ターン持続の効果は マークが付いています
ゲームの準備
微生物カード、薬剤耐性カードを表向きで、貢献度カードを裏向きで、それぞれ山札を作る
構築カード、即時カードからランダム or お好みで各数枚を選び、抗菌薬カードとまとめてシャッフルし、裏向きで一つの山札にする(下図参照)
各プレイヤーは山札から各5枚を手札にする。
微生物カードから「溶連菌」1枚を各プレイヤーのフィールドに設置する
最初の人を決めて、時計回りにゲームを進行する
ゲームの進め方
自分のターンでできること
フィールドに設置されたカードの効果をすべて実行する。
ターン毎に効果のあるカードが設置されていなければ、このフェイズは飛ばす。手札からカードを使用する
① 手札から抗菌薬カードを1枚設置
② 手札から構築/貢献度カードを1枚設置 or 即時カードを1枚使用①と②の両方を実行できる。使用順番は好きに決めて良いが、該当するカードがなければ①と②のどちらかしか使用できないことはあり得る。例えば、手札に抗菌薬カードがない場合、②のみしかできないので、このターンで使用できるカードは1枚となる
即時カードは効果を実行したら廃棄する
カードは自分以外のフィールドにも設置できる
設置したカードで微生物を倒すことができる場合、倒す処理(次項参照)を実行する
手札が5枚になるまで山札からドローして、ターン終了
微生物の倒し方
微生物は自分のフィールドに必要な枚数の抗菌薬カードを設置することで倒すことができる。
※ 自分のフィールドの微生物しか倒すことはできません。
1.微生物が耐性菌かどうかの確認
2.治療に必要な抗菌薬が規定枚数あるか確認
抗菌薬が、①有効かどうか、②倒すのに必要な枚数あるか、を確認する
3.全ての抗菌薬カードをフィールドから廃棄
使用しなかった (無効だった) 抗菌薬も廃棄する
倒した微生物はスコア計算のため脇に置いておく
4.山札から好きな微生物カードを1枚選んで、フィールドに設置する
自分の手札やフィールド、現在の貢献度などから考えて、有利に展開できそうな微生物を考えて選ぼう
時計回りに次のプレイヤーのターンとなる
補足
貢献度カードの山札がなくなった場合、貢献度カードは獲得せずにゲームを進行する
薬剤耐性カードが3枚以上の状態から2枚以下に減った場合は、耐性菌を表に戻す
薬剤耐性カードを廃棄する時は山札に戻す
廃棄したカードはまとめておき(貢献度カードを除く)、山札がなくなったらシャッフルして再利用する
貢献度カードが廃棄されることは通常ないが、廃棄した場合はプレイエリア外によけておく(そのゲームでは再利用しない)
勝利条件
貢献度15に到達したプレイヤーが勝者
貢献度は、手札、フィールド、倒した微生物の合計で計算する
微生物カードがなくなった場合もゲーム終了
貢献度が最も高いプレイヤーが勝者(倒していない微生物カードはスコア計算から除外すること)
貢献度が同点の場合、薬剤耐性カードの少ない人が勝者、それも同じ場合は手番が遅い人が勝者。
ゲームを有利に進めるコツ
まずは、抗菌薬カードで自分のフィールドの微生物を倒すことを意識しよう
数字の大きい抗菌薬ほど多くの微生物に効くが、デメリット効果の薬剤耐性が起きやすいので注意
貢献度カードを引けると勝利が大きく近づくぞ!
FAQ
・カード効果を解決する順番について
原則として使用したカードの効果を先に解決した後に、二次的に発生したカード効果を解決する。例えば、PAFの効果で抗菌薬を自分のフィールドに移動することで自分のフィールドの微生物を倒す条件を満たした場合、移動元のフィールドの薬剤耐性カードを廃棄する処理を完了してから自分のフィールドの微生物を倒す処理をする。
・勝利宣言について
貢献度が15を超えた瞬間、自分のターンではなくても勝利宣言をすることが可能。つまり、他プレイヤーの行動によって自分の貢献度が上昇した場合でも即座に勝利宣言が可能
・微生物を倒す処理を行うことができるタイミング
自分のフィールドの微生物を倒せるのは自分のターンのみ。つまり、他プレイヤーの行動によって自分の微生物を倒す条件を満たした場合、倒す処理は自分のターンが来るまで待機する必要がある。
・ターン開始時にフィールドに設置された複数のカード効果を実行する必要がある場合
プレイヤーの好きな順番で解決してよい。例えばフィールドに薬剤耐性カードが6枚、ペニシリンが1枚、メロペネムが1枚ある場合、先にメロペネムの効果を実行すると薬剤耐性カードのフィールド保有上限となり(6枚のまま)、その後ペニシリンのカード効果によって薬剤耐性カードを1枚廃棄することが可能(最終的に5枚になる)。
クレジット
制作:医学ゲームらぼ
ゲームデザイン:栗田崇史
編集・調整:村中絵美里
アートワーク:クボナオ
テストプレイ・制作協力:anagumaの皆様
協賛:東京医科歯科大学 感染症内科、TMDU感染症センター