気を紛らわせるには睡眠なのかもしれない
早朝に起きた時、どうにも二度寝する気分にならず、そのまま起き上がった。朝食を食べられるほど空腹も感じず、お湯を沸かしてひたすら白湯、紅茶ばかりを飲んだ。
居住者ルールのようなものに記載された時間を過ぎた頃合いで、洗濯を開始し、風呂掃除をしたりして、気を紛らわせようとしても、愛犬のことが思い浮かび、悲しく寂しい気持ちが膨らむ。
洗濯物を干し始める頃には、夫も起きてきた。洗濯物を干し終えてから、植物に水やりをした。夫は、何かを察して言葉少なめで、助かった。
今日の午前10時に火葬予定、との連絡が、母から連絡があったこともあり、昨日から今日までのことが瞬く間に過ぎていくけれど、昨日最後に触れた愛犬の肉球の感触が恋しくもなった。
それから、昼食には少し早い時間帯ではあるが混雑する前に、と予約した回転寿司店に行き、寿司を食べようとしたけれど、ここでも食欲がわかず、あおさの味噌汁やだし巻き卵などを食べるだけで充分だった。
食後にはスーパーに立ち寄って、食材の買い出しをした。無性にフルーツを食べたくなり、夫も同様だったらしく、ゴールデンウィーク仕様のフルーツ盛り合わせを選ぶなどして、買い物終了。
帰宅後は、のんびりと過ごしつつ、ちょっとだけ昼寝した。寝ている間だけは、愛犬を亡くした悲しみはどこかに消え、ほんの少しだけ落ち着いた気がした。
私は、ペットロスを体験するのは今回が初めてだ。ペットロスというものが、自分の身に起きて、その言葉に含まれているものがどんなものなのかをより具体的に体験している。これもまた自分の感情なのだから、自分で対処するしかないのはわかっている。少しずつ気持ちを整えたい。