目の前の問題だけに向き合いすぎず ちょっと高いところから先を見てみよう
「仕事をこのまま続けるか、転職しようかどうしたら良いかわからない…」
そんな悩みを持った事はありませんか?
今の職場に不満があるけど、どうしよう。
仕事を続ける自信がないけど、どうしよう。
転職先をどう決めたら良いかわからず、どうしよう。
転職した先で、今と同じ悩みが出てきたら、どうしよう。
ぐるぐる思考がめぐって、休日がきたら一安心。
また仕事が始まると同じような思いに囚われる。
目の前の問題に囚われすぎて答えが出せない。
そんな状態から抜け出すためには、少し高い視点から先を見据えてみる事をお勧めします。
■視座をちょっと上げて先の景色を見てみよう
イソップ寓話に3人のレンガ職人の話があります。
3人のレンガ職人それぞれに、ある時こう尋ねました。
「ここで何をしているのですか」 と。
1人目のレンガ職人は答えました。
「見ればわかるだろう。親方の命令でレンガ積みをしてるに決まっているだろう」
2人目は
「レンガを積んで“壁”を作っているんだ。大変だけど家族を養うためにやっている」
そして3人目は、
「レンガを積んで、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ」
と答えました。
このレンガ職人3人は、それぞれ「レンガを積んでいる」という仕事の内容は同じです。
もちろん賃金もほとんど変わりません。
ですが、レンガを積む理由=目的意識がまったく違うのです。
1人目は
目的意識もなくただ仕事として“与えられたからやっている”だけです。
命令されなければやりませんし、レンガ積みをただの労働としてみています。
もし、仲間に陰口を言われたり、気に入らない事があればすぐに辞めてしまうでしょう。
2人目は
“お金を稼ぐため”という理由は持っています。
ただ、そこが目的で“壁をつくる”事は目的ではないので
他にお金になる仕事はないか、と常に考えているでしょう。
もし条件の良い仕事を紹介されたら、その内容や環境を検討せずにすぐ飛びついてしまうでしょう。
3人目は
歴史に残る偉大な大聖堂を造って、世の中をより良くする。
先を見据えたその目的のため、使命感を持って目の前のレンガ積みを行っています。
多少嫌な事があっても、その目的に繋がる事であれば続けていくエネルギーに満ち溢れています。
■何ためにレンガを積むか
これを仕事に置き換えてみましょう。
レンガを積む理由=仕事の目的意識は人それぞれです。
ただ、目的意識があるとないとでは
仕事に迷いが生じた時の選択肢が変わってきます。
「仕事をこのまま続けるか、転職しようかどうしたら良いかわからない…」
そんな時は、目の前の問題から目を離して
視座を高くして自分が仕事をする目的を考えてみませんか。
視座とは物事を見る視点の高さです。
視点を上げることで、今まで見えていなかったその先まで見通す事ができるようになってきます。
最初は難しく考えすぎず
自分が働くことで得たいもの
自分の人生で働くことの意味は何なのか?
イメージしてみるだけで充分です。
2人目のレンガ職人のようにお金が理由でも良いと私は考えています。
給与の金額や発生する理由に納得できれいれば、その理由を原因に仕事に迷う事はないからです。
ただ、それだけでは納得できないのであれば
では自分が仕事をする目的は何なのか?を、改めて考えるタイミングです。
■同じところをぐるぐる回らないために
仕事に限らず人生は選択の連続です。
その選択に良い悪いはありません。
ただし、自分で選んだ先を最終的に正解にしていく必要があります。
ただ1回の選択で正解を出そうとせず、色んな選択を繰り返して、正解に近づいていく事が良い選択だと私は考えています。
冒頭の「仕事をこのまま続けるか、転職しようかどうしたら良いかわからない…」
この悩みも、何らかの選択をする必要があります。
選択をする際、自分が仕事をする目的が見えていたら
どの方向に進んだら、よりその目的に近づけるかが理解できます。
目の前の問題に囚われすぎてしまうと
視点がそこに集中し、視野は狭まり、視座も低くなるので
その問題しか見えなくなります。
問題だけを見ていても解決には近づきません。
そんな状態から抜け出すためには、少し高い視点から先を見据えて
どう進んでいくのが自分にとっての正解に近いのか?
自分自身をナビゲートするつもりで
問題を見つめなおしてみる事をお勧めします!
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