『やりたくない事は何ですか?』たったひとつの正解探しをやめるキャリアの考え方
こんにちは、産業カウンセラーの若林ひろこです。
『やりたい事を見つける』という言葉は呪いのようだと最近感じます。
やりたい事があるのが正義で正解だ、と思われる風潮が今の世の中にはありませんか。
そんな呪いにかかって『やりたい事がない自分』を責めてしまう前に
逆転の発想で『やりたくない事』から考えるキャリアの考え方をお伝えします!
■あなたは自分のやりたい事を知っていますか?
そもそもあなたの『やりたい事』とは何でしょうか?
それがわかならいから悩んでいるんだ、という方も多いと思います。
でもよく考えてみてください。
最初から『やりたい事』が唯一正解のように、既に自分の中にあると思う前提が間違っていませんか?
■あなたはまだタコわさを知らないだけかもしれない
『やりたい事』が見つからない方に知って欲しい“タコわさ理論”という発想があります。
これはベストセラーになった『メモの魔力』という本の中で、著者の前田裕二さんが伝えている理論です。
どんな理論か簡単に説明します。
小さな子に好きな食べ物を聞いても「タコわさ」と答える子はいないですよね。
それは、小さな子供はタコわさを食べたことがないからです。
その子にとって、もしかするとタコわさが一番好みの食べ物かもしれません。
ただ、まだ食べた事がない(経験がない・知らない)ので『好きな食べ物はタコわさ』とは知らない、という理論です。
これを『やりたい事』に置き換えると
あなたが『やりたい事』がわからないとしたら、まだやりたい事に出会っていないだけかもしれません。
自分の中にない事は発想として出てこないのです。
■自分のタコわさを見つけにいこう
『やりたい事』がない理由の一つの可能性がわかったところで、
では自分にとってのタコわさを見つけるにはどうしたら良いか。
当然、自分にとっての知識や経験を増やす事が大切です。
それは、新しい勉強をする事かもしれないし
新しい職場に挑戦することかもしれません。
ふとした友人との会話の中にヒントが隠れている時もあります。
ただし、このやりたい事探しで注意して欲しいのは、
何の目印も持たずにむやみに色々な事に手を広げるのは
森の中で探し物を見つけるようなものです。
時間と労力だけかけて、やはり『やりたい事がみつからない』と迷子なってしまう危険もあります。
そうならないために目印にしてほしいのが
『あなたにとってやりたくない事』です。
■『やりたい事探し』の前に『やりたくない事』を明確にしておこう
冒頭で、そもそもあなたの『やりたい事』とは何でしょうか?と質問しました。
それがわからないから困っているという方は
まず、そもそもあなたの『やりたくない事』は何なのか?
考えてみてください。
おそらく『やりたい事』より『やりたくない事』の方が出てくるのではないでしょうか?
やりたい事を見つけていく時に、大前提としてこの『やりたくない事』を避ける事が大切です。
自分にとって決定的に向いていないこと
自分の価値観とずれていること
それを避ければ、あなたの選んだ先はあなたの正解になります。
自分にとって決定的に向いていないこと
自分の価値観とずれていることを避けて、新しい事を取り入れてみてください。
■大正解を探さない
あなたにとってのキャリアの正解はたくさんあります。
タコわさが好きな人は、きっとタコも好きだし、ワサビの味付けも好みなのではないでしょうか。
たった一つの大正解を探して動けなくなる前に、色んな正解に触れてみてください。
選択肢が多いからこそ迷うし、
大正解を見つけている人を羨ましく思うかもしれません。
ですが、最終的にあなたにとって不正解でなければ良いのです。
『やりたい事がない』と悲しむ前に、やりたくない事を明確にする事から始めてみてはいかがでしょうか!
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