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地鎮祭

これから家を建てようとする人にとって、人生で初めて経験することというのは、やっているうちにたくさん出てきます。
その一つに「地鎮祭」も当てはまると思います。今回は工務店から見た地鎮祭についてお話しします。


地鎮祭とは

地鎮祭は建築工事の着工前にその土地の神様に工事をすることのお許しを得て、工事中の安全を祈願する神事とされています。
更地の状態で敷地の四隅に竹を立て、竹に縄を縛ることで敷地を囲ってその中央に祭壇を用意します。
祭壇にはお供え物を並べて神主さんにお祓いをしてもらいます。
建築主が主催して、建築会社はゲストであるのがそもそもだと思いますが、お施主様は初めての経験でよくわからないことが大半のため、建築会社が主導で準備するのが一般的です。

地鎮祭に必要なもの

その地域であったり、依頼した建築会社や神主さんによって準備に必要なものは変わってきますが、竹や縄、祭壇、玉串など会場の準備に関わるものは建築会社と神主さんで用意します。
最近は、全て建築会社にお任せで、お施主様は当日手ぶらで建築場所に来るだけという楽々パックのようなところも多いようです。
弊社の場合は、準備はほぼ全てこちらで手配しますが、神主さんにお渡しする玉串料と、祭壇に並べる野菜や果物などのお供えはお施主様のほうでご準備いただいております。
お供えにどういったものを買ってきたらよいかは細かく説明してなるべく迷わないような配慮はしています。
服装については、神事になりますのでTシャツ短パンのようなカジュアルなものは避けるようにお願いしています。

地鎮祭にかかる費用

地鎮祭にかかる費用もまちまちです。
全て建築会社にお任せする楽々パックのような場合はやはり高額になり、15万円以上かかるところもあるようです。
弊社では、お供えとして用意する品物自体は5,000円前後、玉串料が2万~3万円、その他の費用で1万円~2万円という感じです。

地鎮祭をすることのメリット

以前は地鎮祭を執り行うということは当然のこととして、あまり疑問をもつこともなく行っていましたが、最近は費用をなるべく抑えたいとか、宗教的なことに関心がないなど、省略する人も徐々に増えてきました。
実際、地鎮祭をしなかったからといって、それが原因で工事中に事故が多発したり、不幸な出来事が起きるというとこは考えにくいです。
それでは地鎮祭をすることのメリットはなんでしょうか。

私が思うところでは

  • これから工事を始まるという気持ちの区切りになる。

  • 近隣の住民に「ここでこれから工事が始まるな」というお知らせになる。

  • もし万一事故や不幸な出来事にあった時に「地鎮祭をしなかったから」と周囲から言われることを避けるため。

こんなところでしょうか。

まとめ

私自身、信仰心が厚いわけでもないので、地鎮祭を強制するようなことはしていません。お客様にどうしたらよいか相談されても上記ようなお話をした上でご自身で判断してもらっています。ただ、今まで机上の計画だったものが、物理的に実行に移されるという意味では少々大げさなイベントかもしれませんが、良い区切りになっていると思います。


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