工務店のお仕事
田舎で工務店を経営している3代目社長の平田です。
工務店というと木造住宅を建てる地元の建築屋さんというイメージが強いと思いますが、実際どんな仕事をしているのでしょうか。弊社の取り組みも含めて紹介します。
工務店とは
もともとは地域の建築に携わる職人さんが住宅などの建築をしているうちに徐々に大きくなって会社組織になったものをいうようです。
大工さんがもとになっている会社が多いと思いますが、そういった会社は、木や技術に対するこだわりが強めです。
現在の工務店は職人さんや設計に関しては外注するところが多く、職人さんの手配や工事の管理をするのがメインの業務です。
弊社の場合は、祖父が地元で伐採した木を製材する仕事をしていたことが出発点で、創業から80年弱という古い会社です。
私が若いころ設計事務所にいたこともあって、設計から施工、アフターサービスまで住宅に関することなら全てやってます。
新築工事
戦後の復興期からバブル崩壊までは、人口増加の中、住宅が足りていなかったので、木造の注文住宅を新築することが工務店のメインの仕事でした。20~30年ほど前までは田舎にはハウスメーカーが来ることも少なく、大半の人が地域の工務店で家を建てていたと思います。その頃の家づくりは瓦屋根に土壁の家がまだまだ主流で、どこの会社も割と羽振りが良かったようです。
バブル崩壊以降は地域工務店の中にも倒産する会社が出てきました。私の知っている会社でも数社ありますし、新規のお客様のリフォームの相談に行ったときに「この家を建てた会社は今はもうない。」という話もよくあります。
今もがんばっている工務店は性能面などで特色を出していたり、こだわりがある会社が多いように思います。
弊社も、10年以上前から高気密高断熱住宅にとりくんだり、長期優良住宅を標準仕様にしたり、性能についてはがんばってきたつもりです。
リフォーム・リノベーション
リフォームや増築工事、大規模なリノベーションも工務店が得意とするところです。
住宅設備の交換などの簡単なリフォームはどんな業者でもできますが、建物のことがよくわかっている工務店は、間取りを変えたりする大規模なリノベーションができるのも特徴です。
最近の建築コストの増大でますますリフォームの需要は増えていますが、いろいろなご要望にお応えできるのが工務店です。
弊社も何十年と家づくりをしてきたので、古いお客様からリフォーム・リノベーションのご依頼をちょくちょく受けてきました。
古民家改修や耐震改修工事も数多く手がけています。
メンテナンス
地域工務店は地域の住宅のメンテナンスも業務の一つです。
長いこと使っていると住宅も傷みますし、不具合がでることもあります。そんなときに頼りになるのが、やはり工務店だと思います。
弊社もメンテンナンス工事や細かい相談でOBのお客様に呼ばれることもありますし、定期点検でお伺いすることもあります。
まとめ
建築業界はすそ野が広く、お知り合いに建築関係の仕事をしている人が誰かいる、といった方が多いと思います。建築についての広い知識や豊富な経験があるというのが弊社のような「工務店」ですので、お住まいの住宅で困ったことがあったら、まずは地域の工務店に相談してみるのが解決の近道なのかもしれません。