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リアルRPGの本と、メダカ

こんにちは、メダカ飼育担当のメダたんです。
今年は暖冬なので屋外メダカの世話を少しだけ続けていますが、エサは1日1食ランチを少しだけ、他は朝夕のスダレの開け閉めとたまに水足しだけなので、ほとんど庭に出なくなります。室内の楽しみは、やはり読書と動画鑑賞ですね。その両方を叶える冒険家の春間豪太郎さんの本を2冊読みました。
もともとノンフィクション作家の高野秀行さんの本が好きで、その繋がりでオススメに入ってきたので何となく見てみたら、私の好みにピッタリでした。動物を仲間にした冒険を本やネットで公開しているのですが、このスタイルの冒険を著者は「リアルRPG」と呼んでいます。動物好きだしドラクエ好きだし海外旅行記好きなので、何重にもピッタリ。

1冊目は「行商人に憧れて、ロバとモロッコを1000km歩いた男の冒険」。行方不明になった親友のお父さんから、その親友を探しに行ってほしいと頼まれてフィリピンに行ったのが発端となって冒険に目覚め、その後エジプトでラクダ飼い見習いになり、モロッコでロバたちと旅をします。突然ミッションが降ってきて、そのミッションクリア後に別の冒険に旅立つのもRPGっぽいです。なのにリアル。
モロッコでは、最初に仲間のロバを買い、ロバが引く荷車を造り、徒歩と野宿でモロッコを旅します。途中で猫、鶏、犬、鳩が仲間に加わります。良い人に出会って楽しい時を過ごしたり助けてもらったり、逆に悪い人にも遭遇したり。まさにドラクエ。1,000kmクリア後は、仲間の動物たちのその後の幸せを考えて、新しい飼い主に託したり野生に返したりします。エンディングの幸せ感もRPGです。

ロバ、犬、鳩が写ってる表紙。よく見ると鶏も写ってる?

2冊目は「草原の国キルギスで勇者になった男」。ゼルダの伝説をイメージして、馬に乗って草原を駆け巡るため、キルギスを冒険の舞台に選び、馬を仲間にします。仲間にしたのは強くて大人しいけどクルマを怖がる臆病馬。モロッコでは暴れん坊ロバが仲間でしたが、今回は臆病馬です。臆病馬と乗馬経験のない著者のペアで野宿旅の冒険を始めるのですが、移動距離は同じ1,000kmでも、モロッコと違ってキルギスでは同じ村や家に何回か立ち寄ったりしばらく滞在したりします。そして途中で立ち寄った村で、著者は自分のホームのような家族に出会います。
馬に乗って1,000km旅をクリアした次は、同じキルギス国内で羊を連れて徒歩で野宿旅をします。羊は大人しいイメージなので難易度低そうに感じたのですが、実は非常にハードモードの設定らしい。キルギスで集団飼育されている羊は人間と一緒に歩けない上に、体重も重いので上手く誘導する必要もあるとのこと。現地の人達からも無理だと反対されましたが、羊2頭を仲間にして片方がもう片方についていく形にして、不可能を可能にします。
羊との旅の途中で、以前滞在したイヌワシ使いの家で保護した犬が、牧畜犬の才能を見せていたのを仲間に加えます。最後に、著者、羊2頭、犬のパーティーでラスボスの雪山に挑みますが、犬のお陰で凍傷にもならず滑落もせず、無事にラスボスをクリアします。
キルギスでの冒険終了後も、仲間の動物たちはそれぞれに合った新しい飼い主に託され、幸せなエンディングを迎えます。

馬に跨った写真。著者と馬、犬、イヌワシ、羊2頭の絵はRPG感たっぷり。

この2冊以降の冒険もYouTubeで公開されていて、本を読み終わった後も楽しめます。

トップの写真は、群れをなす動物である羊を2頭一緒に仲間にして冒険したのにちなんで、2匹一緒のメダカの写真を載せました。

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