アルティメットソトクソトクlet’s get it ~.~

巫山戯た名前でスミマセン。

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最近の記事

Qu'est-ce que l'ecriture?

少なくとも私は作者や歌手の、知っていること、知っているという一言ではもはや片づけることのできない傷や痛み、しかし一方で変化可能なその彼らが立っている世界と言うべきもの、それの数千分の一にも満たない言葉で語る彼らの姿がすごく好きなんだ。彼の言葉を借りよう。精神の作品はその性質上暗示的だ。でもそれが理論的ではないと誰が扱き下ろせるだろう。科学の王冠をかざされないものを無価値と呼ぶか。彼ら自身の中で繰り広げられる無数の、おびただしい数の反射を恣意的と、軽んじることも飾り立てることも

    • Mer.avr.17  

      美術史学の展開美術史学が方法論として成立していく過程についてのメモ。 これが何の役に立つかはわからないけれど、まぁ、Life is そんなもん。ちなみに最近おいしかったのは、ギンザワッフルのキャラメルサンド。結構甘い。 まず、ヨーロッパの地図を広げて、目線は少し北へ。美術史学の成立を語る舞台は、当時の先進地域、ドイツ。1870年代というと、ビスマルクの頃。ドイツはかなり勢いがあった頃と言える。 初めて美術史学の正規の教授(正教授とは別)が就任したのが、ドイツのゲッティンゲン

      • Ven.avr.12  春

        新入生を迎える桜が咲き誇り、春眠を蹴り上げて、暁を覚えねばならない頃合い。四月も中旬になる。 スクリーンの前、跳ねるキーボードで頭の中を透かしてみせれば、白紙に浮かぶのは、花にもならない言葉ばかりなので、どうも書き続けるということが億劫になる。 が、何事も習慣だ。 暴走する思考の渦でも、そろそろ泳げるようになりたいわたしは、きっと花筏。遊泳気分で書いてみようと思う。 春フランス文学の教授(石膏で出来ているみたいな横顔の、厳しい曲線から出てくる、穏やかで遠慮がちな終始戸惑って

        • Mer.avr.3

          いっそ家族になりたいという感情が、愛しくてかなしいものだと知った。恋情を経由しない、特急列車一生友達行きの不確かさ。たった2文字で壊せてしまえる関係の脆さに、その年月の深さに、瞳が潤んで仕方がなかった。はじめて乗る西鉄・山手線の滑らかさは、壁を這うようで、俯く私の横顔を伝う涙の速度を誤魔化してくれる気さえした。もう、6年になる。モラトリアム期間を、思い思いのままじっくりと溶かすみたいに味わって生きる姿は、お互いの目にどう映っているのだろう。大人になってからできる友達は大事にし

          微睡みはじめると、「夢、死、宇宙は絶対なにかある。俺たちの知らない何かがある。」と頑なに主張してやまない友達がいる。彼のこういった話を呆けながら聞いている時間が結構好き。それは彼がちょっとした秘密主義者で、交友関係の上澄みを食べて生きるのがうまい人間だからかもしれない。革命家みたいな口調で、ダイナミックなことを話す彼を知っている人間は、果たして何人いるのだろうと、ちょっと意地悪なことを考える。 むかしは、夢に出てきた人が、夢を見ているわたしのことを思っていると考えがちだった

          言葉と金玉温泉のはなし

          私は考えていた。去年のクリスマスからずっと考えていた。でも、こう、書くにはなんだかひとつ何か材料が足りないな、というのが私の結論であった。 何が足りないって? そうだな、マッシュドポテトをつくるときにバターが見つからないあの感じに似ている。無けりゃ無いでもいけるけど、それ単体の料理としては、なんかペラい。味だけじゃない。スムース・ライク・バター。そう、お料理は食感がだいじ。 注文が入ったら美味しくないとダメでしょう。そりゃあ全力投げますよ。感想ほしいって言外に流出してたんだも

          完璧な1日

          わたしの人生で、完璧な1日をあげるならきっと今日。久しぶりの手紙とは思えないぐらい、あけすけに冗談を飛ばす人がいて。愛する人に会うために家路を急ぐ人がいて。 駆け上がった2階の寒い茶の間にアイスが2つ。1つはハッピーバースデーをザザッと込めたショートケーキ味。アイスもたまには夜に食べたっていい。 友達の好きな音楽に驚いて。すきなスターのきらめく汗に瞳に歌声にまた恋して泣いて。家族って呼べる人たちと、同じ曲を聴いてミリオン達成に笑った。 The astronauts 見えてま