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『存在のすべてを』(塩田武士 著)を、オーディオブックで聴き始める。

塩田武士(著)『存在のすべてを』を、オーディオブックで聴き始めています。
全13時間16分の作品で、5時間41分のところまで、聴き進みました。

『存在のすべてを』は、2024年本屋大賞で3位となった作品です。
ずっと読みたいと思っていたのですが、他にも読みたい本が次々と増えていく中で、なかなか手を付ける機会が巡ってきませんでした。

しかし先日、オーディオブックで、眞邊明人(緒)『もしも徳川家康が総理大臣になったら』を聴き終えた後、次に何を聴こうかと思ってタイトルを見ているときに、目が止まったのでした。

オーディオブックは、いつも何かをしながら聴くので、どうしても集中ができず、聞き漏らしてしまうことがあります。
耳では音声を捉えているのですが、物語が頭に入ってこないことがあるのです。

こうしたもどかしさは、実は紙の本を読んでいるときにも感じることがあります。
文字を目で追っていても、他のことを考えてしまって、文章が頭に入らないということがあるのです。

1冊の本を読み終えても、覚えていることは、ほんのわずかです。
しかし、そのときは覚えていなくても、文字で読んだ場合は、脳の何処かに刻まれている気がします。

塩田武士(著)『存在のすべてを』は、30年前に発生した未解決誘拐事件を追う物語です。
記憶というのは、脳の何処かに刻まれていても、それを直ぐに取り出すことはできません。そして、思いがけないことがきっかけで、蘇ることがあります。

果たして、30年前の未解決事件の謎を解き明かすことはできるのでしょうか。ただ、真相をはっきりさせることが、被害者にとって、幸せなことだとは限りません。

この後も「ながら聴き」になると思いますが、何とか集中して、聴き進めていきたいと思います。


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