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『謎の香りはパン屋から』|第四章「さよならチョココロネ」を読んで

土屋うさぎ著『謎の香りはパン屋から』を読み進めています。
この物語は、大阪府の北部にあるパン屋を舞台にしたミステリー作品で、美味しそうなパンとともに、人間ドラマにまつわる謎解きが描かれています。

現在、第四章『さよならチョココロネ』を読み終えました。
第一章ではクロワッサンが、第二章ではフランスパンが、第三章はシナモンロールが登場しました。
そして第四章はチョココロネです。

チョココロネは、菓子パンの中でも人気があって、定番のひとつではないでしょうか。
巻貝のような独特な形をしたチョココロネを見ると、子供の頃に田んぼでよくみたタニシや、懐石料理についてくるツブ貝を思い出します。

少し甘すぎるからなのか、大人になってからは、チョココロネを食べる機会は減ってしまいました。
それでも、疲れている時なんかは無性に食べたくなるパンです。

チョココロネは人気がありますが、食べにくいパンのひとつではないでしょうか。
先っぽの尖った方には、チョコクリームが入っていないため、味気なく感じることも。
一方で反対側の方にはチョコクリームがぎっしり詰まっていて、上手く食べないとクリームがはみ出してしまって、手や口の周りが汚れてしまいます。
先っぽの方をちぎってディップするという方法もありますが、菓子パンはやはり豪華にかぶり付いて楽しみたいものです。

第四章では、そんなチョココロネの食べ方が物語の謎を解き明かすヒントになります。

本書を読んでいると、無性にチョココロネが食べたくなってきました。
ちょっと疲れているのかもしれません。


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