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八ヶ岳の赤岳に登るには、小屋泊がお勧めです。

八ヶ岳の最高峰は赤岳で、標高は2899メートルです。
赤岳に登るには、主に五つの登山道のルートがあります。
一番難易度の低いルートは、美濃戸登山口から文三郎尾根を通るルートです。

コースタイムは、登りが4時間20分で
下りが3時間、往復で7時間20分になります。
途中の休憩や昼食を考えると8時間30分くらいは見ておかないといけません。
山頂で少しゆっくりとしたいと考えると、余裕を見てざっくりと9時間です。



美濃戸登山口を早朝5時に出発したとすると、下山してくるのがお昼の2時頃になります。
真夏なら日の出が早いので朝5時には明るくなっていますが、秋だとまだ真っ暗です。
秋になると朝6時くらいの出発になるでしょう。
そうすると下山時間はお昼の3時頃となります。
お昼3時に下山というのは、日帰り登山としては限界の時間です。

美濃戸登山口まで車で行くには、中央道で小淵沢インターで降りて約1時間弱かかります。
途中からはかなり状態の悪い林道になりますので、あまり高級車で行かない方がいいところです。

小淵沢インターまでは、東京からだと約180キロメートルで2時間半ほどかかります。
トータルで休憩なども入れると3時間半は見ておかなければなりません。

夜の12時に出発したとすると、朝3時半に到着となるので、ほとんど眠る時間はなくなります。
寝不足で9時間も登山をするのは危険です。
睡眠時間を確保するには、前日の8時頃に出発する必要があります。
時間を確保できても、車中ではなかなか熟睡できないものです。

そんなんことをいろいろ考えると、日帰りで八ヶ岳の赤岳に登るというのは、かなりハードなことであることがわかります。
若い人なら平気かもしれませんが、60歳を前にしたようなおじさんは、絶対に無理をしてはいけません。
なんとか下山できたとしても、それからまた車を運転して帰るのは大変です。
土日の夕方の中央道の東京方面への登りは、渋滞に巻き込まれことを覚悟しておかなけれなりません。

八ヶ岳の赤岳に登頂するには、赤岳展望荘で一泊することをお勧めします。
余裕があれば阿弥陀岳や横岳への縦走を楽しむことができます。
それに宿泊しないと見れない夕焼けや、ご来光を見ることもできます。

行者小屋でテント泊という手もありますが、ご来光を見ようと思えば暗いうちに登る必要があり、かなり危険です。

一口に登山と言っても、楽しみ方は人それぞれです。
ゴルフのようにルールがあって点数を数えることはありませんし、マラソンのように速さを競うものでもありません。

ルールはありませんが、マナーはあります。速さは競いませんが安全のために時間は測ります。
そうやって、登山をする人は安全に気持ちよく楽しんでいます。

赤岳展望荘は、どんなにお金持ちの人でも、自分の足で登らないと泊まれない所です。
折角しんどい思いをして登る登山なので、私は小屋泊で山頂付近の自然をゆっくりと楽しむのが好きです。


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