千葉佳織(著)『話し方の戦略」構成〜言いたいことを印象づける話の「順番」と「比率」
コロナ禍の制限が緩和され、今年に入ってさまざまな企業や団体の会合に出席をする機会が増えました。
会合といえば、必ず主催者や来賓の方々の挨拶があります。
いろんな方々の話を聞いていると、「いつ聴いても、この人の話は面白いなあ」と感じる方と、そうでもない方がいます。
面白い話をされる方は、お決まりの型をあまり使いません。
例えば小泉進次郎議員は、「只今ご紹介に預かりました、小泉進次郎です。よろしくお願いします」といった定型句で話し始めるようなことはしないのです。
いきなり、「みなさん、日本の将来はこのままでいいと思いますか?」といった質問から入ることがあります。
そのように問いかけられると、聴衆は惹きつけられます。
聴衆を惹きつけたら、次は何を言いたいかという目的である、コアメッセージをしっかりと伝えます。
話全体の中で、コアメッセージが占める割合を多くしておくのです。
そして最後にフィナーレを迎えます。
「私の言いたいことは〇〇です。」で終わるのではなく「このようにすれば、きっと〇〇になるはずです。」といった、聴衆に未来を想像させるようなフィナーレにすると、印象に残ります。
このように、冒頭の言葉とコアメッセージ、そして締めの言葉をしっかりと作りあげていれば、聴いている人たちは、「この人、話が上手だなあ」と感じ、思わず拍手をしてしまうのです。
千葉佳織(著)『話し方の戦略』には、冒頭の言葉「17の型」と締めの言葉「6の型」が記載されています。
これらを活用し、コアメッセージをしっかりと組み入れれば、「上手い!」と思われる話し方に近づけれること、間違いないでしょう。