ワイシャツのボタンを付けて、女子力を上げる。
世の中面倒くさいことだらけです。
一日に何回、「面倒くさい」という言葉を使っているでしょうか。
心の中で呟いている回数も含めると、100回くらいは言っているかも知れません。
今朝、ワイシャツを着ようと思ったら、一番上のボタンがありません。
恐らく、クリーニングに出した時に、取れてしまったものと思われます。
保証期間は過ぎているし、激安のクリーニングチェーン店なので、仕方のないこととは思っています。
しかし、「面倒くさい」ことになりました。
小さいことではありますが、「面倒くさい」ことです。
私が愛用している『鎌倉シャツ』のボタンは貝ボタンなので、欠けたり割れたりしやすいのです。
おそらく、激安のクリーニングチェーン店なので、そんなことはお構いなしに、流れ作業的に処理をされたのだと思います。
まあ、何せ激安なので仕方のないことなのです。
最近は、機械の性能が良くなったのか、ボタンが取れるという現象には、あまり遭遇してきませんでした。
長いこと、ボタン付けなんてやったことがありません。
さて、どうしようか。
確か、どこかでもらったノベルティの裁縫道具があったはずだと思い、探して見るとありました。
裁縫道具の中には、小さな封筒が入っていて「カッターのボタン」と手書きで書かれてあります。
中には、白いボタンがいくつか入っていました。
そう、関西ではワイシャツのことをカッターシャツと言うのです。
そんなことはどうでもいことです。道具と材料は揃いました。
しかし、どうやってつけたらいいのか、全く覚えていません。
そこでYouTubeの出番です。
「ワイシャツ ボタン 付け方」で検索すると、たくさんの動画がヒットしました。
一番最初に表示された動画を見ながら、老眼鏡を駆使してボタンをつけました。
手先が不器用な私ですが、以外と上手くいきました。
最初は「面倒くさい」と思っていたボタン付けが、やってみるとこれが楽しいのです。
付け終わって試してみると、きちんとボタンが止まりました。
久しぶりに、達成感というものを味わうことができました。
また一つ、女子力が上がった気がします。
「面倒くさい」というのは、気持ちの持ち方ひとつで変わるものです。
それと、世の中なんでも便利になりすぎています。
洗濯にしても、お湯を沸かすにしても、ご飯を炊くにしても、人間のやることって、スイッチを押すことくらいです。
ほんの100年程前までは、全て人間がやっていたのです。
タライと洗濯板で衣服を洗い、釜戸でお湯を沸かしてご飯を炊いて暮らしていたのです。
ボタン付けをやってくれるお店もあるみたいですが、ボタン付けのひとつくらい、自分でやって良かったと思っています。
YouTubeのおかげではありますが、こういう時こそ文明の力を活用すべきです。
どんな小さなことでも、面倒くさがらずにやってみると、以外と楽しいものだということが分かりました。