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【重要】防衛機制・危機的状況に対する心理メカニズム ③神経症的防衛
こんにちは、Medです!
前回に引き続き「防衛機制」を取り上げます。
「防衛機制」とは、簡単に言うと「危機的状況に陥った時にそれに適応しようとする心理メカニズム」のことで、成熟~病的まで4段階の過程が存在しています。
今回は「Vaillantによる分類」のうちの「神経症的防衛」にスポットを当てます。
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①概要
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まず最初には「防衛機制」の意味について解説します。
防衛機制(ぼうえいきせい、defense mechanism)とは、危険や困難に直面した場合、受け入れがたい苦痛・状況にさらされた場合に、それによる不安や体験を減弱させるために無意識に作用する心理的なメカニズムのことである。
出典:看護roo!より引用
つまり「危機的状態」の際に、「どう心で対処するか」という「心の働き」のことです。
この「防衛機制」には「精神の発達段階」に応じて4つに分かれています。今回はそのうちの3つ目である「神経症的防衛」にスポットを当てます。
まず「神経症的防衛」ですが、実は多く年齢で診られる防衛機制です。
この「神経症的防衛」は次のような種類があります。
・統制 ・置き換え ・解離
・知性化 ・隔離 ・合理化
・反動形成 ・抑圧 ・性的特徴化 ・逃避
・打ち消し ・社会的な上向き・下向きの比較
参考:Wikipedia
今回の記事では、各規制のまとめと事例などを分かりやすくお伝えできればと思います。
②「神経症的防衛」の種類
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53069017/picture_pc_3b1023129a41f1668152ed5571e7cc00.jpg?width=1200)
◆統制
周囲環境における出来事や対象を、過度に管理・統制しようとする。
出典:Wikipediaより引用
簡単に言えば、「ゴミの出し方」にうるさい人などが該当するでしょう。
度が過ぎると、近隣住民が出したゴミを片っ端から開けるなどして、他人のプライバシーを無視するなどの異常行動を起こし、対象を怒らせます。
◆置き換え
欲求を本来のものとは別の対象に置き換えることで充足すること。
出典:Wikipediaより引用
これは非常に例えが分かりやすいです。
・仕事のうっぷんを家族に当たり散らす
・強い子にいじめられた奴が自分より弱い奴をいじめる
・先輩に叱責された後で、後輩を叱責する
これは「反社会性パーソナリティ障害」で顕著です。
◆解離
苦悩を避けるために、自分のパーソナリティの一部を一時的だが徹底的に一部変更すること。遁走など。
出典:Wikipediaより引用
例えると「退屈な授業」を夢を見るなどして回避し、その間の記憶がない状態を差します。
重篤化すると「解離性障害」などの疾患として診断されることがあります。
◆知性化
孤立の形をとる。感情や痛みを難解な専門用語を延々と語るなどして観念化し、情緒から切り離す機制。
出典:Wikipediaより引用
別に「孤立」したい訳ではありませんが、私も「知性化」と思われないような記事を目指します(笑)
◆隔離
思考と感情、または感情と行動が切り離されていること[6]。「本音と建前」[6]。
出典:Wikipediaより引用
これも比較的例えが容易です。
・かまってくれない夫に不満は言っても、それほど感情が伴わない
・公的な場面で私的な感情を抑える
など
これ以外では、「不快な言葉」などが脅迫観念のように勝手に浮かんできてしまう状態もこれが該当します。
◆合理化
満たされなかった欲求に対して、理論化して考えることにより自分を納得させること。
出典:Wikipediaより引用
イソップ物語に出てくる『すっぱい葡萄』という話の例えが有名です。届かない高さにある葡萄を見て、「届かない葡萄はすっぱい」などと口実をつけ、自分を納得させることです。
このくらいでは可愛いですが、これが重篤化すると「私利私欲を満たす目的」で、他人の権利侵害、他人の「不可侵の領域」侵害、搾取的な行動を繰り返し、反省することなくこれらを正当化させるようになります。
これは「反社会性パーソナリティ障害」の状態であり、次のように示されます。
・自分の行動を正当化または合理化する(例,敗者は敗けるべくして負けたと考える,自分自身の利益を追及する)
・被害者を馬鹿だったまたは無力だったと責める
・自分の行動が他者に及ぼす搾取的で有害な影響に関心を示さない
出典:MSD マニュアル プロフェッショナル版より引用
◆反動形成
受け入れがたい衝動、観念が抑圧され、無意識的なものとなり、意識や行動レベルでは正反対のものに置き換わること。
出典:Wikipediaより引用
これも例えとして非常に分かりやすいです。
・好きな子をいじめる
・大好きなのに「大嫌い」と言ってしまう
前者はよく小学生とかで耳にするシチュエーションですね(笑)
「好きな女の子」に意地悪する「男の子」のパターンがそれでしょう。
◆抑圧
実現困難な欲求や苦痛な体験などを無意識の中に封じ込め忘れようとすることである。その内容には観念、感情、思考、空想、記憶が含まれる。
出典:Wikipediaより引用
フロイトが考えた「防衛機制の原型」です。
「否定すべき欲求」「罪悪感」「劣等感」などを無意識下に追いやる機制のことですね。
簡単に言えば、「嫌なことを忘れる」といった状況です。
◆性的特徴化
性的な外観で「対象」を魅了しようとする「演技性パーソナリティ障害」で顕著です。また「自己愛性パーソナリティ障害」においても、特に「多情型ナルシスト」という分類に当てはまるでしょう。
◆打ち消し
罪悪感や恥の感情を呼び起こす行為をした後で、それを打ち消すような類似の、またはそれとは逆の行動を取ること。分離と共に用いられることが多い。
出典:Wikipediaより引用
不安を打ち消す行動によって無意識化しようとする機制です。
単に「打ち消し」という意味だけではなく、「やり直し」という意味合いもあります。
この機制の例としては「お祓い」や「清めの儀式」などが該当します。
そうした儀式的な行為を、繰り返さないと気が済まない「強迫神経症」の機制としても知られています。
◆社会的な上向き・下向きの比較
特に「比較対象」を必要とする「自己愛性パーソナリティ障害」で顕著です。
◆逃避
不安、不快、恐怖を引き起こす対象や場面や内的体験を回避する心理的働きである。
出典:『防衛機制の心理分析』より引用
こちらは例えが分かりやすく、また多いです。
・テストのある日に熱を出す
・試験前日に限って、念入りに部屋の掃除をする
・重要な会議の日に体調が悪くなる
・恋人のいない人が恋愛小説を読みあさる
など
③まとめ
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53070215/picture_pc_ff476f45b1a9a85421fa4e2e952715a5.jpg?width=1200)
今回は「神経症的防衛」でしたので、結構身近な感じるものが多かったかと思います。
前回の「未熟な防衛」同様に、「パーソナリティ障害」の要素がありましたが、比較的「神経症圏」の方にも多く見られるものが多いと思います。
ただ、当然「程度」や「頻度」が多過ぎると「パーソナリティ障害」の香りが強くなります。
「他人」はなかなか変えられないので、「自分」を意識的に変えていけるように意識していきたいですね。
そんな方のために、次回は「成熟した防衛」にスポットを当てていきたいと思います。
最後まで閲覧して頂き、ありがとうございました。
健全な方が少しでも安心して暮らせるようなブログ執筆を目指してまた頑張ります。
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④参考・引用など
・看護roo!
・キャリアコンサルタント ドットネット
・防衛機制 Wikipedia
・解離 Wikipedia
・鈴木敏昭(2017)『防衛機制の心理分析:心理分析法中級シリーズ第5巻』相対舎.
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