Med記事関連用語集 ②医学関連
こんにちは、Medです!
私が執筆しているコンテンツの中の「精神医学関連」「人間発達学関連」の「用語集」を作成しました。
他記事で「この表現分かりにくいな」などありましたら、ぜひご参照ください。
なお、当コンテンツは随時更新します。
なお当記事閲覧による、いかなるトラブルも一切責任を負いません。
当方は「診察業務」「相談業務」は一切行っておりません。お問い合わせは「法律関連」の場合は「弁護士事務所」など、「精神医学関連」の場合は「心療内科」や「精神科」などお尋ねください。
当方の記事の中で「診る」という言葉を使用する場合があります。これは、当方が「診察する・治療する」という意味ではなく、読者の方が「鑑別すべき・判断すべき」という意味です。
※当ブログ内容、構成、コンセプト等の盗用、窃用、応用、無断転載等は一切許可しません。
※注意書きをご確認ください。
【あ行】
◆易刺激性(いしげきせい)
一部の「クラスターB群パーソナリティ障害」などでも診られる、いわゆる「キレやすさ」のことです。ちょっとした刺激でも大きな怒りとなりやすく、特にプライドの高い「自己愛性パーソナリティー障害」などでは、比較的見られやすい症状です。関連記事についてはコチラ①やコチラ②をご参照ください。
◆意欲障害(いよくしょうがい)
「何かをしたい/しよう」という「意欲」の障害です。意欲障害には3つの種類があり、「何かをしたい」などの意欲が亢進状態の「意欲増進」、「何かをしようとしてもできない」「意欲が湧かない」など意欲が低下状態の「意欲減退」、「相反する欲動」によって何もできなくなる「意欲錯誤」があります。
◆音楽幻聴(おんがくげんちょう)
「統合失調症」に診られる「幻覚」の一種。物理的音源が自分周囲にないにも関わらず、どこからともなく「音楽が聞こえてくる」という実体験を伴ったように知覚される症状。
【か行】
◆外傷後ストレス障害(がいしょうごすとれすしょうがい)
いわゆる「PTSD」のことです。「凄惨な事故現場」や「性犯罪」などによって、心に負った外傷のことを指します。また時が経ってから、そうした「凄惨な場面」が急に浮かんできて、さも突然「再現」されるように想起する現象を「フラッシュバック」と言います。
例えば、「性的な映像」に出演していた過去を持つ人物が、挙式の最中に「フラッシュバック」し、式を続行できなくなるなどの症状があるようです。またこうした「心的外傷」を他人に負わせる可能性がある人物像が、コチラ①、コチラ②などです。
◆感情(かんじょう)
主に「陽性感情」と「陰性感情」の2つが存在します。
「陽性感情」は相手に対して「好感的」「プラス」の感情を抱くことです。例えばそれが、「恋愛感情」であったり、「友情」であったりします。
対して「陰性感情」は、「嫌悪的」「憎しみ」「不信感」などの「マイナス」の感情を抱くことです。また「陰性感情」は、特定の人物に対する「恋愛感情」が成就しないことによる「怨恨の感情」なども含まれます。
◆共依存(きょういぞん)
自分自身の価値判断を常に他者との比較の中でしか見い出せなかったり、他人の問題解決のために自己犠牲を払い過ぎたりします。見返りを期待して、相手に尽くし過ぎる状態であり、「見捨てられ恐怖」のある「境界性パーソナリティー障害」を持つ人物との間でよく見られやすい状況です。解決策はコチラのサイトが分かりやすいです。
◆強迫行為(きょうはうこうい)
「無意味」と分かっていても「せずにはいられない」状態のことです。例えば、手の汚れを気にして何度も手を洗う「洗浄強迫」や、外出前に家の戸締りを何度も確認する「確認強迫」などがあります。個人差はありますが、その回数が平均よりも異常に多い状態を指す場合がほとんどです。
例えば「洗浄強迫」の場合、10分間手を洗い続けたかと思えば「やっぱりまだだ」ともう10分間手を洗い続けるなどの状態を指します。
◆幻覚(げんかく)
「幻覚」は主に「統合失調症」で診られる症状です。「幻視」は「家の壁をヘビが駆けずり回ってる」などの「幻覚」を「視る」症状で、「幻聴」は「誰かが自分の悪口を耳元で囁いている」などの「幻覚」を「聴く」症状です。
よく「頭」と「心」というものがありますが、「統合失調症」ではこれが絶たれてしまった状態です。なので、絶たれた「心」が「頭」に対して「悪口」を言ったりします。状態安定期には「心」を受容してか、「幻聴内容」も「頑張れ」って言ってるなどと変容を診ることもあります。
◆合理化(ごうりか)
「反社会性パーソナリティ障害」で顕著な「防衛機制」です。彼らの場合は、自身の「納得いかない事象」に対して「違憲行為」や「違法行為」を「正当化」するところに、この障害の異常性が顕著に表れています。
特に「敗者は負けるべくして負ける」や「自分自身の利益追求」のために「窃盗罪」や「背任罪」を侵すなどの異常行為を繰り返すところにこの障害の異常性が顕著に表れています。
例えば「俺/私は散々苦労してきた」と称し、「苦労の足りない人物」は「窃盗・背任・搾取の対象にされて当然だ」と「違憲行為」や「違法行為」をその人物に対して繰り返すようなことは全く許されることではありません。
◆誇大妄想(こだいもうそう)
自らが「際限のない成功」「賛美された世界」に酔いしれているような「自己愛性パーソナリティー障害」などに多く診られる症状です。実際のスキルや能力問わず、「理想的な愛の空間」に捕らわれ続けている「パーソナリティー障害」です。関連記事についてはコチラ①やコチラ②をご参照ください。
【さ行】
◆思考吹入(しこうすいにゅう)
主に「統合失調症」に診られる「自我障害」の一種です。「他人の考えていること」が「自分の頭に流れ込んでくる」と主張する障害であり、それは実体験を伴って感じられ、その訴えは修正困難です。
◆嫉妬(しっと)
よく「他人の能力」や「容姿」に嫉妬するというとこれを指します。健全で軽微な「嫉妬」であれば、「自己研鑽」に邁進させるいい「起爆剤」になるかもしれません。しかし「自己愛性パーソナリティ障害」など、「ありのままの自分」を愛せず、「理想の自分」と「現実の自分」の乖離に悩む障害の場合、これが異常に強く出る傾向があります。
例えば、その嫉妬の対象に対して「プライバシー侵害」や「ストーカー(まがいの)行為」を繰り返すなど、異常かつ違法行為に及ぶことが極めて多いです。そんな「自己愛性パーソナリティ障害」の関連記事はコチラ①、コチラ②です。
◆馴化(じゅんか)
よく言われるのは感覚の「馴化」つまり「慣れ」です。例えば、自宅の臭いというのは自分では分かりにくいものですが、初めて訪れた人からすると「〇〇のような臭い」と表現することができます。
他にも「暗いところ」から「明るいところ」へ出ると最初は「眩しさ」を感じますが、徐々に馴化が起こり、明るい場所にも適応できるようになってきます。明るいところへの馴化は「明順応」、暗いところへの馴化は「暗順応」と言います。
人は同一の刺激の中では徐々にそれを感じにくくなる特性があります。
◆衝動行為(しょうどうこうい)
主に「クラスターB群パーソナリティ障害」に診られる「異常行動」の一種です。身勝手な「怒り」や「寂しさ」、「注目してもらいたい」などの欲求の制御が効かずに、「暴行罪」「傷害罪」「知的財産権侵害」「名誉棄損罪」「プライバシー権侵害」「不正アクセス禁止法」「迷惑防止条例違反」「ストーカー規制法」などの反社会的行動を衝動的に行ってしまう自制困難な「異常行動」を指します。別名 Acting Out(行動化)とも呼ばれます。
「刑法」についてはコチラ①やコチラ②、「クラスターB群パーソナリティ障害」についてはコチラ③やコチラ④をご参照ください。
◆承認欲求(しょうにんよっきゅう)
「他人に認められたい」という感情のことです。誰でも存在しますが、「クラスターB群パーソナリティ障害」の場合、特にこの欲求が「病的に過剰」です。「自己愛性」の場合はターゲティング対象にして執拗に「ほら、これどうだ?」などといった「執着」や「粘着」の対象とすることが多く、「粘着された側」は常に「ストーカー」につきまとわれているような、著しく不快な感情を常に抱え込むこととなります。
◆成人期(せいじんき)
主に「クラスターB群パーソナリティ障害」の診断基準で多く使用されます。診断基準の多くには、「成人期早期に始まり…」などと表現することが多く、概ね高校生~大学生ぐらいの年齢が対象年齢となると推定されます。
ちょうどそれくらいの時期までに素行症の症状があったり、人権侵害や犯罪性、搾取性が認められると、パーソナリティ障害の疑いを強める材料となるでしょう。
◆窃視障害(せっししょうがい)
自身の「性的欲求」を満たす目的で、他人の「私事」や「プライバシー」を侵す障害です。主に「男性」が「女性」の「浴室」や「トイレ」などを覗き込むような、いわゆる「覗き魔」のことです。特に若い男性に罹患率が高いですが、中高齢者にも存在します。男性が最大約12%、女性が最大約4%という有病率が報告されています。
◆羨望(せんぼう)
他人を羨む気持ちが強くなり過ぎて、その他人の「不幸」を願う感情のことです。もし、自身で「結構褒められることがある」といった状況があったとすれば、それに対して他者が「羨ましい」を通し越して「失ってしまえ」と願望する悪しき感情の現れです。したがって、自らが自らの意思で「公」に「顔」や「氏名」を公表している場合を除き、自らの意思に反して個人を関係性を望んでいない人物から特定されない方がよい場合もあることを示しています。
特に「自己愛性」の「パーソナリティ障害」は「嫉妬深さ」を持つ障害者であり、若い男性を中心に各年齢層に一定割合で存在しています。関連記事についてはコチラ①、コチラ②、コチラ③をご参照ください。
【た行】
◆ターゲティング(たーげてぃんぐ)
定義はありませんが、ネットでは同様の記事があったので引用させて頂きました。
「比較対象」を必要とする「自己愛性パーソナリティ障害」特有の「病的執着」のことです。特に「特定の個人」や「特定の集団」に対して「ストーカー」様の「つきまとい」「待ち伏せ」「ウロつき」「待ち伏せ」など言動や行動面の異常が強く前面に現れます。また「名誉棄損罪」「侮辱罪」に該当するような「人的評価」を操作しようとしたり、パワハラにおける「集団からの隔離」「個の侵害」などを平然と行うような迷惑行為全般を指します。
◆他人(たにん)
「他人」や「他者」は自分以外の全ての人物を指します。もしくは「血縁関係のない人物」や「(私事や仕事などでの)部外者」を指す場合が多いです。精神医学では「自他の区別がつかない」ことを「自己中心性」と表します。
他人の「アイディア」「私物」「私空間」を侵して、自分の「利益」「窃盗」「窃用」「盗用」を繰り返す人物を「クラスターB群パーソナリティ障害者」と言います。「自己破滅的/他害的」な側面を持っていて、「他人」を「権利侵害/権利はく奪」「他罰的/懲罰的」「理想化/脱価値化」「不当な利用」「振り回し行動」など、トラブルメーカーの側面を持ち合わせています。関連記事はコチラ①、コチラ②をご参考ください。
◆適応障害(てきおうしょうがい)
「うつ病」の一歩手前とも言われます。この障害の場合、「ストレッサー」つまり「ストレス源」が明白であり、その「ストレッサー」が適切に除去されることで軽快してきます。
◆転移・逆転移(てんい・ぎゃくてんい)
治療場面において、相談者が治療者に対して「(主に)母親」を要求することが「転移」、逆に治療者側がそれに応じて「母親」になってしまうことが「逆転移」と言います。治療場面ではこの「転移・逆転移」が治療の妨げになってしまうことが多いです。特に「境界性パーソナリティ障害」ではこうした行動や言動が多く、治療者側は「逆転移」しないような「中立的」関わりを保つ姿勢が要求されます。
【な行】
【は行】
◆パーソナリティー障害(ぱーそなりてぃーしょうがい)
「パーソナリティー」とは「人格形成」上の障害です。「人として」の部分の障害ということです。「パーソナリティ障害」は主に「A群」「B群」「C群」に分類されていますが、このうち「B群」は他者を巻き込んで苦しめる群であり、自分の目的達成のために他人の「不可侵の領域」を平然と侵したりと「トラブルメーカー」の群です。
◆病識(びょうしき)
「統合失調症」や「自己愛性パーソナリティー障害」などで顕著です。特に「自己愛性」の場合、比較対象を必要とする病理「ターゲティング」を主症状とする精神疾患であり、罹患者は「自身の考えや行動は病的である」と自覚できない状態を指します。自覚ができないために、他人に「つきまとい」「待ち伏せ」「ウロつき」「押しかけ」などの「迷惑防止条例違反」や「ストーカー規制法」や他人の「プライバシー権侵害」に抵触するようなことを平然とやってしまいます。
「迷惑防止条例違反」や「ストーカー規制法」についてはコチラ①やコチラ②、「プライバシー権」についてはコチラ③、「自己愛性パーソナリティ障害」についてはコチラ④やコチラ⑤をご参照ください。
【ま行】
【や行】
【ら行】
◆理想化と脱価値化(りそうかとだつかちか)
「境界性パーソナリティ障害」の診断基準より抜粋します。
「全か無か(All or None)」「敵か味方か」「好きか嫌いか」「尊敬か幻滅か」などの両極端な感情変動のことです。通常は、「全でも無でもない」「敵でも味方でもない」「好きでも嫌いでもない」「尊敬でも幻滅でもない」中間層が存在しますが、「境界例」ではそれが欠損していることが多いようです。
◆了解可能性(りょうかいかのうせい)
難しい表現に取られますが、通常は「相手の訴え」や「行動」が「正常心理」の観点で「理解できるか」ということを指すことが多いです。
例えば、「プライバシー権」の観点から言えば、「開示していない私事」をさも他人が「当たり前のように取得できる状況」は「了解可能性」が全くありません。つまり精神医学的に「病的」です。
また「知的財産権」の観点から言えば、「開示していない知的財産」をさも他人が「当たり前のように取得できる状況」は「了解可能性」が全くありません。つまり精神医学的に「病的」です。
こうした「知的財産権」や「プライバシー権」などの「不可侵の領域」を「不当に取得する」人物は「クラスターB群パーソナリティ障害」の特徴を持ちます。
◆良心の呵責(りょうしんのかしゃく)
簡単に言うと「罪悪感」を感じることです。少し「自責の念」とも近い用語です。「反社会性パーソナリティ障害」ではこの「良心の呵責」がありません。例えば、他人のプライバシーを侵すことに最初は「罪悪感」を覚えても、徐々にそれが薄れてしまい「より悪質性の高い行為」に及んでしまうことなどが挙げられます。
あくまで個人的見解ではありますが、最初は「罪悪感」を感じることでも、同じことを繰り返すうちに徐々に「馴化(じゅんか)※上記参照」つまり「慣れ」によって「罪悪感」が極限まで薄れてしまうことに起因しているのではないかと考えられます。
【その他】
参考・引用など
・wikipedia
・weblio辞書
・脳科学辞典
・ハートクリニック
・Medical Note
・障害年金ほっとライン
・アスク・ヒューマン・ケア
・社会就労センター
・MC メディカ出版
・メンタルの強化書
・心理学用語サイコタム
・厚生労働省 みんなのメンタルヘルス