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元彼・元カノと“つながり続ける”時代に思うこと。別れの価値観が変わった理由とは?

最近では、別れた相手とつながり続けることが当たり前のように語られることが増えてきました。SNSでのつながりやメッセージアプリの存在が、元彼や元カノとの距離を今まで以上に近くしているように感じます。「付き合う」「別れる」といった関係の終わりも昔とはずいぶん変わり、どこか軽く、簡単に扱われている印象もありますよね。

一昔前なら、元恋人との連絡手段はなくなり、物理的にも精神的にもお互いの世界から自然に「消えていく」ものが普通でした。恋愛において「別れ」は、人生の区切りとして誰もが意識しやすいものでした。それが今、SNSやメッセージアプリなどの「手軽な連絡手段」が充実したことで、別れてもつながりが途切れない人が増えているようです。

これにより、相手を完全に「手放す」というよりも、必要に応じて「取り戻せる」関係が保たれやすくなり、心理的な敷居が低くなったのではないでしょうか。そしてこの新しい形が、「くっつく・別れる」という関係性をより軽やかにし、決定的に傷つくことを避けることにもつながっているのかもしれません。

今回は、元彼・元カノとのつながりを続けることの意味や、別れの価値観が変わってきた背景について考えていきます。


1. 別れても“つながり”が途絶えない時代

昔は、相手と別れた瞬間、家族や友人を除けば連絡手段がほぼなくなるのが一般的でした。もし連絡を取りたいならば、電話番号や住所をわざわざ記録していなければならなかったため、別れた後に気軽に繋がりを持つことは難しかったのです。今はSNSやメッセージアプリで気軽に「元カレ・元カノ」とつながり続けることができるため、「別れても、また連絡が取れる」安心感が生まれています。

その結果、相手が恋人としての関係を終えても、友情のような、または未練のようなかたちで繋がりを保とうとする人も増えています。これにより、恋愛関係が区切られるという感覚が薄れているのかもしれません。


2. 恋愛と別れの敷居が低くなった理由

今、恋愛や別れが軽やかに扱われるのは、物理的にも精神的にも簡単に繋がりを保てる手段があるからです。付き合うことも別れることも抵抗感が少なくなり、相手を失うことへの恐れが以前よりも薄れたのかもしれません。

また、SNSなどを通じて相手の近況が確認できることも、別れへの心理的負担を軽減させています。相手の存在が完全に消えるわけではないため、別れを「距離の変更」として捉えることが可能になっているのです。


3. 決定的に傷つくことを避ける現代の恋愛観

恋愛や別れが軽やかに感じられる一方で、私たちはどこか「決定的に傷つくこと」を避けているのかもしれません。相手を完全に断ち切ることで、失った悲しみや痛みと正面から向き合わなければならないのに対し、ゆるやかな繋がりを保つことで痛みを軽減できる可能性があるからです。

しかし、こうした「切らない関係」は、次の新しい恋愛を妨げたり、自分が持つ未練や複雑な感情を長引かせる要因にもなりかねません。関係が曖昧なままでは、前向きに自分の未来へ踏み出すのが難しくなることもあります。


4. セフレの関係に似た感覚?

別れてもつながり続ける感覚は、若い世代で言われる「セフレ(セックスフレンド)」の関係に似ている面もあります。恋愛関係ほど深くコミットせず、かといって友人以上の距離感を保つ。こうした関係が、現代の「恋愛の新しい形」として受け入れられているのかもしれません。ある意味、お互いに「自由な関係」を望んでいるように見えますが、こうした曖昧な関係は、時に新しい恋愛や真剣な気持ちを邪魔する原因にもなり得ます。


5. 本当に必要な関係かを見極めるために

元彼や元カノとの繋がりが、あなたにとってどのような意味を持っているのか、一度振り返ってみることも大切です。つながりが心の支えとなっているのか、あるいは前に進む妨げとなっているのか、冷静に考えてみましょう。自分にとって本当に必要な関係なのかを見極めることで、新しい恋愛に向けて気持ちを整えることもできるはずです。


まとめ

別れた相手とつながり続けることが当たり前の時代。便利な連絡手段が発展したことで、恋愛や別れの感覚が変わり、「切ること」が難しい時代になりました。別れた相手と曖昧な関係を続けることで、自分の感情が複雑になることもありますが、これからの恋愛を楽しむためには、そのつながりが本当に自分にとって必要かを見極めることが大切です。新しい恋愛をスタートさせる準備が整った時、自分の心もきっと軽くなるでしょう。

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