話す練習

 私には、運動性言語障害といって、話す言葉は異常なく浮かんでいる。しかし、それをいざ表現しようとすると話す速度が遅かったり、滑舌が悪い。そのために、仕事中も「はぁ?」と聞き返されることもしばしばある。また、声量が小さいという課題もある。

 現在は、この運動性言語障害に対して言語聴覚療法を1回当たり3単位=1時間行っている。入院中であれば、この1時間を構音訓練・高次脳機能訓練を30分ずつで行っていた。

 しかし、外来リハでは近況報告を話すので1時間が終わる。そのなかで、自己練習(計算・要約・料理の記録)を確認する。

 確かに、前より話すスピードは少し良くなったのかもしれない。(周りの人から指摘されるため)しかし、それで良しとするのか?計算速度は早くなったものの、話すスピードは如実に改善しているのだろうか?

 入院中に、「計算スピードは改善できても、話すスピードは目に見えるほど良くならないかもしれない」と言われている。

 そうした中での、話す練習である。

 今行っているのは「スピーチリハビリテーション」を用いた自己練習、本の音読、パタカラ体操を行っている。今日は、「人生の勝算」(前田裕二)、「障害役者」(柳浩太郎)のまえがきをそれぞれ音読した。

 音読すると、想像以上に口周りの筋肉(口輪筋など)が疲れる。また、鼻咽腔閉鎖機能不全があるため、息が鼻に抜けてしまう。そうすると、はっきりした発声ができなくなるほか、1文を読み切るのに何度も息継ぎが必要となってしまう。

 話す練習として、今後は舌・口周囲の筋トレも行っていこうと思う。

もし記事が良いなと思っていただけたら、サポートをしていただけると嬉しいです!