毎日を頑張るあなたへ 「今、障害を負ったとしたら、どうしますか?」
私は、看護師国試が終わり卒業間近のアルバイト帰りで事故に遭いました。それから、2,3か月夢の中にいました。(=遷延性意識障害)
今、何かが原因で障害を負った時・最期の時の事をイメージできますか?
この問いは、後輩にも聞いています。イメージできる?と。
元気なときは、気にしなかった段差や人の接し方が障害を負うと、気になると思います。私も、障害を負うまで何気ない日常の光景が「当たり前」として認識していました。
皆さんに、体験をしてほしいということではありません。はっきり言えば、辛い経験はしてほしくないです。
ただ、イメージをしてほしいです。
今この瞬間、あなたの身に何かがおこったとしたらどうしますか?
そして、生活が激変した時どうしますか?
あなたの人生が変わった時どうしますか?
こういったことをイメージすることが、今目の前の人を支えることにつながると思います。支える側も心づもりができ、気持ちが落ち着くかもしれません。そして、医療職はこういったことを複数イメージができるということが必要です。こういうイメージの先に、目の前にいる対象(患者・療養者)の生活を意識することにつながります。
私の場合、意識回復後数週間は、意識がぼんやりとしていました。一体、今が何年でどこにいるのか。今、自分がいる世界は現実なのか。その度に、看護師に年月日や場所を聞いていました。
リハビリでは、病院の周りを車椅子で出たりし、日記をつけるように勧めてくれました。看護では、食事の時間を紙に書くなどしてくれました。
さらに、知っている人の顔を見ることも安心ができ、この世界に生きているんだと感じることができました。
こういったことを経て、現実感を得るようになりました。
最後に、大事なことをまとめます。
1.障害を負ったときや最期の時をイメージしてみる。
2.現実感を得てもらう関わりをする。
3.今ここの時間に存在しているということを伝える。