刑務所に入った話25〜拘置所雑居編15〜
ニュース速報です。
本日、とある拘置所にて、レスラーが大噴火しているとのニュースが入ってきました。
その時の様子です。
もらったじゃねぇだろおおがぁああああ!!!!
ここにきた時、人と物のやり取りしたらいけないって言われなかった?先生から説明があったんじゃないの?
しかもさあ、あなた子どもいるんじゃないの?仮釈もらって早く帰りたいんじゃないの?
こんなことして仮釈もらえるとか思うなよ!?
そんな生優しいとこじゃねぇんだよ!!!!
・・・早く、帰って子どもに会いたいです、、。
すみません、子どもに会いたいです、、
と、ちょっとパニックになるさばさん。
ちらりとさばさんの方を見ると、さばさんは泣いていました。
だがしかし、泣いたって噴火はとまらない。
だったらこんなことしてんじゃねぇよ!!!
ここでのルールも守れないやつが社会に出て決まりを守れるわけねぇだろ!!!!なんのためのルールかわかってんのか!!
廊下中に響き渡るレスラーの怒号。
泣いているさばさん。
立ち尽くしているしかないわたし。
きっとあの時のわたしは、こんな(°°)表情をしていたと思います。
なるべく無になろうとしていました。余計な感情はもたず、やり過ごそうと。
なのに(´༎ຶོρ༎ຶོ`)!!!!!!
突然、レスラーが私の方を向きました。
睨まれるわたし(°°)石になってしまいそう。
メデューサかな(°°) レスラー兼メデューサなのかな(°°)
石になったら本当に無になるな。なんて( ◠‿◠ )
まあ、現実問題、石になるわけはなく、
レスラーから、
ねぇ、部屋で他に物のやり取りしてるの見たことない?誰かがベビーパウダーとかティッシュに包んであげてなかった?
と問いただされました。
・・・( ◠‿◠ )
わたしはこの瞬間に全てを悟りました。
ああ、、レスラーは誰が誰に何をあげていたか、全部知ってるんだ、、
そして、何故そんなことを詳細に知りえたか。
理由はひとつしか考えられませんでした。