刑務所に入った話15〜拘置所雑居編Ⅴ〜
部屋にまた新しい方が入ってきました。
この方はオニカサゴさんとします。
オニカサゴさんは、60代のぽっちゃりした方でした。
入ってきたときに、
わたしこうゆうところ初めてだからなにもわからなくて、緊張しちゃってずっとお腹の調子が悪いのよー。
なんて話してました。たちうおさんと歳が近めだったこともあり、結構2人で盛り上がっているのを遠くから見ていたわたし。
そして、夜になり就寝。
時計がないので何時なのかはわかりませんが、きゃあ!という声に目が覚めました。
まんぼうさんがトイレの前に立ってたので、
どうしたの?と聞くと、
なんか滑っちゃった、ごめん、起こして。
とのこと。
なあんだ、滑っただけかと思い、また寝ました。
ちなみにトイレは部屋の中にあり、
トイレに行く時は洗面所の前で自分のサンダルを履いて行きます。といっても、部屋は広くないのでサンダル履いて2.3歩ほど歩いたらトイレって感じです。あ、トイレは和式です。
そして次の日は、確か土曜日でした。
土日祝日は、作業はなく1日余暇時間です。
朝起きて、まんぼうさんがまたトイレに行きました。そして、、
ぎゃあああああ!!何これえええ!!!!
何⁉︎⁉︎⁉︎何が起きた(°_°)⁉︎⁉︎
と思い、まんぼうさんの元に行くと、
トイレがうんちまみれなんだけどおおおお!!
わあおʅ(◞‿◟)ʃ一体全体どうした。一晩の間に何が起きた。
・・・そういえば、オニカサゴさん、お腹の調子悪いって言ってなかった?
悪いとは思いつつも、オニカサゴさんにそれとなく聞いてみました。
すると、
そう、そうなの、来てからずっとお腹の調子悪いの。
・・・昨日の夜、トイレ行きました?
なんなら大しました?
うん。お腹がねぇ、痛くてねぇ。
oh...( ͡° ͜ʖ ͡°)ソレハソレハ。
そして、気づいてしまったのです。
昨日の夜、まんぼうさんがどうして滑ったのかを。
うんちを撒き散らしてしまったオニカサゴさんは、自分で自分のうんちを踏みながらトイレから出てきた為、洗面台の前の床にも所々うんちがついてしまっていたのです。
それを踏み、滑ったまんぼうさん。
サンダルの裏を見たらついてるうんち。
そして、じつはかわはぎさんも夜中にトイレに行っていた為、かわはぎさんのサンダルにもいました。
さあてどうする、どうする。