刑務所に入った話⑤〜留置所編Ⅲ〜
留置所での暮らしも2ヶ月が過ぎた頃、取り調べも終盤にさしかかり、弁護士の方より保釈請求をするか、と聞かれました。
ただ、わたしの場合は執行猶予中だったこと、保釈で出て帰るとしたら県外に住んでる親の元に行かなければならないことにより保釈請求は通らない可能性が高いと言われました。
ですが、少しでも外に出たかったわたしは、
弁護士の方に保釈請求を依頼しました。
ちなみに保釈金は150万かかりました。
もちろん払えないので、親に保釈支援協会というところから借りてもらいました。
保釈支援協会から借りると、手数料がかかります。保釈金額の2%です。なので保釈請求が通ったら、3万円の手数料を支払い、保釈金を借りることになりました。
弁護士の方が計7枚ほどの保釈請求書を作成してくださり、いざ、保釈請求へ。
3日後、職員の方に呼ばれドキドキしながら行くと、「保釈却下」の文字、、。
チーンです。通らない可能性が高いと言われてたけど、期待はしていましたのでやっぱりショックは大きかったです。
却下理由としては、
・証拠隠滅の可能性がある
・身元引き受け人となる親が県外のため、逃亡する可能性がある
・保釈金が自分のお金ではなく、借りたお金のためあまり担保にならない
ということが書かれてましたが、理由はもはやどうでもいいです。
その後、弁護士の方がきて、再請求するか、と言われましたがその時点で裁判が2週間後と決まっていました。
保釈金手数料の3万円も少額ではありません。
なので、わたしは保釈を諦めることにしました。
引き続き留置所での生活です、、。
この頃だったか、暇すぎて部屋の壁に手を当てて足をあげたりする運動をしてました。そして気づいたのですが、壁に文字が書かれてました。
おそらく爪で引っ掻いたんだと思います。
「死にたい」と書かれていました。
わかる、わかるよ、、なんて思いながらその文字を書いた人はどうなったんだろうなんて考えてました。