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鬼太鼓は『熱狂』しろ!

こんにちは。へんじんもっこの渡辺省吾です。
へんじんもっことは新潟県佐渡ヶ島でサラミやハム・ソーセージなどの食肉加工品を作っている会社で、「へんじんもっこ」の”へんじん”は変わった人、”もっこ”は佐渡の方言で”頑固者”という意味です。
#へんじんもっこ

今日は「鬼太鼓は『熱狂』しろ!」というテーマで書いてみたいと思います。

6月24日・25日に行われる『天神祭り』に向けて、”新穂中央青年会”という鬼太鼓団体の鬼太鼓の練習が始まりました。

↓天神祭

毎年、お祭りの一カ月前から練習が始まるのですが、練習開始の初日は
『小屋入り』という行事があります。

もはや意味など伝えられていないのだけど、稽古小屋で鬼面や獅子頭にお神酒をお供えして、その後みんなでお供えしたお神酒で盃を交わします。

盃を交わした後は、新穂地区のお店で注文したつまみや、ご祝儀酒をみんなでいただきます。つまり飲み会ですね。

この飲み会では”鬼太鼓”や鬼太鼓に関することを話す機会になるわけですが、やはりトピックスの中心は「今後の課題」になっている様な気がします。
そして、その中には自分では気が付かなかったことがテーマになることが度々あります。

今回は先輩との会話の中で新たな課題が見つかりました。

私は”北方子供鬼太鼓”という鬼太鼓団体に所属していましたので、子供の頃からかなりの年数、”鬼太鼓”という芸能に関与してきました。

鬼太鼓にはどこまでやっても完成というものはないのですが、長年続けていると大きく成長する様な出来事というのはなく、舞手や幹部といった”役”を一通り全うすると、成熟したと気が抜けてしまうことも多いです。

私は運良く?”役”が終わった後も”師匠”という教える役目を頂き、7年ほど(新穂中央は年に2回祭りがあるので14祭り)続けてきました。

教える立場になり、よりどうすれば新穂中央青年会の鬼太鼓が良くなるのだろうと向き合ってきました。
#向き合ってきたつもりになっていました

私たちの現在の課題は何かというと『空気(雰囲気)の作り方』です。

4月に行われた山王祭の奉納の舞での先輩の評価は、「全体的に声が出ていなくて空気感に重みがなかった」というものでした。
これを聞いた時、自分がどこかお客さん目線で奉納を見ていたのかもしれないと感じました。

同じく4月に行われた諏訪町のお祭りに参加する機会をいただきました。


この諏訪町のメインイベントは、お祭りの最後に行われる『”S字クランク”での鬼太鼓』とその後に行われる『神社での奉納』です。

こちらメインイベントは鬼太鼓を見るために多くの人が来ており、これから鬼太鼓が始まる緊張感やお客さんの期待感が高まっていく様な感じでした。

私もS字クランクの舞の時に太鼓を打たせて頂いたのですが、太鼓を打つのをやめようかと想うような緊張感に包まれていたのを思い出します。

これが”空気の重み”だったのかなぁと思います。

つまり、先輩は「この空気感を作り出すための行動をとらなければならない」と言っていました。

鬼太鼓の”奉納の舞”には二つの見え方があると思っていて、ひとつは「”奉納の舞”は神事で行う舞で、粛々と舞わなければならない」。もうひとつは「見てきてくれている人たちに楽しんでもらえるエンターテイメントな鬼太鼓をする」というものです。

私はこの二つを同時に行うのは難しいと感じていました。
でも、諏訪町の鬼太鼓はその両方を同時に行っていたのです。

なんとなくだけど、空気の重みの正体は『熱狂』なのかなと思っています。
諏訪町の鬼太鼓の奉納には『熱狂』があって、その『熱狂』が神事なエンターテイメントを成功させたのではないかと思っています。


私たちの課題は『熱狂』です。

以上、「鬼太鼓は『熱狂』しろ!」でした。

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