『鬼太鼓in新穂・朱鷺夕映え市』に思うこと
こんにちは。へんじんもっこの渡辺省吾です。
へんじんもっことは新潟県佐渡ヶ島でサラミやハム・ソーセージなどの食肉加工品を作っている会社で、「へんじんもっこ」の”へんじん”は変わった人、”もっこ”は佐渡の方言で”頑固者”という意味です。
#へんじんもっこ
今日は「『鬼太鼓in新穂・朱鷺夕映え市』に思うこと」というテーマで書いてみたいと思います。
私の住んでいるところは新潟県にある佐渡ヶ島という離島なんですね。
新潟から佐渡島までは現在のところ船での移動するが手段なんです。
ジェットフォイルという高速船とカーフェリーという客船が運行していまして、ジェットフォイルは1時間ちょい、カーフェリーだと約2時間半で航行できます。
この佐渡ヶ島の中央あたりに位置する『新穂地区』というところに住んでいます。
その新穂地区で年に一回毎年行われている『鬼太鼓in新穂・朱鷺夕映え市』というイベントがあります。
R5鬼太鼓in新穂・朱鷺夕映え市
https://www.youtube.com/watch?v=4sa5X-Je0b4&t=7s
去年(R5年)の夕映え市が33回だったと思いますので、33年も前から行っている歴史あるイベントだと改めて思います。
当時の実行委員のメンバーには私の父もいまして、私は中学生だったと思います。
新穂地区の道路を歩行者天国にしてイベントを行っていたのを覚えています。
私の家は食肉加工を自営していましたので、私は家の手伝いとしてソーセージを焼いて販売していました。
現在は私が実行委員会に所属していて、今もイベントを続けています。
ただ思うところが多々ありまして、イベント継続には反対の立場で実行委員会に所属しています。笑
この『鬼太鼓in新穂・朱鷺夕映え市』(名前なげーな。”夕映え市”にします)はこれまで商工会が事務局として運営してきていました。
ですが、人口減少で商工会に所属する事業者が減り、商工会職員も縮小、新穂地区は畑野地区・金井地区・真野地区と合併し、令和6年度から「佐渡国仲商工会」となりました。
それに伴い、商工会は『夕映え市』の事務職の任を辞し、夕映え市実行委員会に『夕映え市』の継続するか否か託されることになりました。
国仲商工会に合併する2年前、その時の議題に上がったのが、「合併後の『夕映え市』を行うのかどうか」でした。
私は反対の意見を持っていました。
まず、そもそもこのイベントが持続可能ではないと思ったからです。
こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、この時の実行委員会のメンバーにはなんと33年前、この『鬼太鼓in新穂・朱鷺夕映え市』を立ち上げたオープニングメンバーが半分くらい在籍していたんですね。
その部分だけ切り取ってみれば、33年間もこの『鬼太鼓in新穂・朱鷺夕映え市』というイベントを続けてきて、毎年およそ3000人の集客をするという実績は本当にすごいと思いますし、敬意ももちろんあるのですが、その一方で30年以上も前から、今もずっと同じことをしているという評価を私は持っていたんです。
30年前から続けている実行委員会のメンバーは、私の目から見て大変疲弊しているように見えました。
もちろん全員ではないんですが、「もう準備するのが大変だから、若い人でやってほしい」みたいなのが徐々に増えていたこともそう思う理由の一つでした。
また、そのような仕事を任されるのは”青年部”だったりするのですが、そもそも人口減少で青年部の部員が増えることはなく、負担が大きくなる一方。商工会は青年部の卒業年齢を5年伸ばしましたが、一時凌ぎだったと個人的には思います。
さらに『鬼太鼓in新穂・朱鷺夕映え市』の運営の財源のひとつは寄付によるものですが、私が寄付のお願いに伺うと、事業者の方が「夕映え市に寄付をしても、私たち(自社)に集客効果の影響はないよ」というようなことを何度か耳にしました。(それでも寄付をいただきました。ありがとうございます。)
それ以外にも、運営に必要な電気の工事や音響の設営は商工会員の事業者にお願いするのですが、「地元のイベントのために低価格でやってほしい」と言うノリがあるように私は現在も感じていますし、利益度外視でそれに応えようとするメンバーも実際にいます。
こちらに関しては、しっかり利益が出るように実行委員会に請求する事業者もあるようで、その不公平さに不満を持っているメンバーの声も聞いたことがあります。
私が言いたいのは、来場されるお客様や出店される飲食店の人たちには大きな”利”がある一方で、運営する実行委員会や事務局にとっては”利”がなかったり、それを改善することがない、そう言う部分に対しての反対意見だということです。
このまま時間が過ぎて、オープニンメンバーが辞めていって、新規メンバーの加入は少ないまま、30年前と同じやり方のままではそもそもマンパワーが足りず、これでは個人の負担が増えるばかりです。
どこかで何かを変えないと、持続可能なイベントではないと考えます。
ただ、残念ながら現在の私の力では何も変えられていません。
意見は出してはみるものの多数派の意見に負けてしまいます。
それは、やはり自分のアイデアが弱かったりプレゼンが刺さらないということだと思うので、なんとかみんなに響くような代替案を出したいと思っています。
以上、「『鬼太鼓in新穂・朱鷺夕映え市』に思うこと」でした。