これからNoitaを始める君へ
はじめに
高難易度ローグライクアクション、Noita
その序盤について、お話します
1. 杖とスペルの基礎知識
Noitaの世界でキミの主な攻撃手段となるのは、杖の中に詰められたスペルだ
これらの特性を把握することが、キミの1プレイのクオリティを向上させてくれる
1-a. 杖の特性
まずは杖について学ぼう
シャッフル(はい / いいえ)
・「はい」の場合、中に詰められたスペルがランダムな並びとして扱われる(デメリット)
・スペルによる変更ができないため、重要なステータスの一つ
・基本的に「いいえ」が使いやすい
・「はい」の杖は同じ階層の「いいえ」杖よりも他のステータスが高い場合が多い
呪文/詠唱(1or2以上)
・杖を振るたびにいくつのスペルが同時に発射されるかを示す
・スペルを使用せずに同時詠唱できるため、この数値が2以上のものは強力
詠唱遅延とリチャージ時間(秒)
・詠唱遅延は"スペルとスペルの間のクールタイム"
・リチャージ時間は"杖の中のスペルをすべて打ち切った後のクールタイム"
・杖とスペルの関係を、銃と銃弾で喩えると分かりやすい。詠唱遅延は"発射レート"であり、リチャージ時間は"リロード時間"である
・リチャージ時間は杖を保持しているときだけ進行する
画像(銃とスペル)
マナ最大値(整数)とマナ回復速度(秒当たり)
・その名の通り、マナに関する数値
・マナ回復速度は1秒当たりの回復速度であり、保持していない場合でも回復する
・セットされたスペルのマナ消費量をマナ最大値が下回る場合、スペルは発動しない
容量(整数)
・杖に詰められるスペルの数
・終盤に向かうほどスペル単体ではなくシナジー効果を求められるので、後半はこれが5以上の杖が最低ライン
拡散(度)
・スペルの方向を度数に応じてランダムに広げてしまう
・数値が小さいほど正確に発射できる
・負の拡散は拡散を抑え、正の拡散を打ち消す
常に呪文を詠唱(常時詠唱スペル)
・一部の杖にのみ存在
・その杖から詠唱される全てのスペルに、常時詠唱スペルの効果が適用される(トリガー/タイマー呪文に接続された呪文を除く)
・常時詠唱スペルはマナを消費せず、回数制限も無視される
・常時詠唱効果を確認したい場合、一度杖を地面に捨ててから拾うことで確認できる
1-b. スペルの基本
スペルは概ね4種類に分けられる
・飛翔体を放つ"放射物"(クリーム色)
・放射物スペルの前に配置することで、その特性を変更する"放射物調整盤"(青色)
・これより後ろに配列された放射物スペルを複数まとめてキャストする"マルチキャスト"(緑色)
スペルにも各種ステータスが設定されているが、杖と違いランダムでは無い
そのため、数値を見るよりもスペルを撃って経験的に覚えることを推奨する
1-c. 配列テクニック:放射物調整盤
ここからは、実戦で使えるスペル配列テクニックを確認しよう
まずは青色のスペル、放射物調整盤について
これらのスペルは、これの直後に配置されたスペル1つの特性を変更する
その特性は様々で、単純な威力増加や拡散の低減から、呪文の軌道を変えるものまである
これらの活かし方は以下で解説する
1-d. 配列テクニック:マルチキャスト
緑色のスペル、マルチキャストについて
これも調整盤同様、後ろに配置されたスペルの挙動を変更する
こちらは、後ろに配置された複数の"放射物"系スペルを同時に発射する効果がある
詠唱遅延の短い杖の場合、マルチキャストは一見不要に思える
同じ魔法を1つでも多く詰めたほうが、リチャージ時間制限に引っかからないためだ
しかし、マルチキャストの本質は手数ではない
マルチキャストの重要な特性は、"連なるスペル群が1つのスペルとして見做される"点にある
つまり、以下のようなことが起こる
右のようなスペル順の場合、ダメージアップの効果は最初の一発にしか適用されない
一方、左の場合、3つのスペル全てにダメージアップの効果が適用される
また、上の場合、初めのマルチキャストから、スパークボルト+スパークボルト+マルチキャスト(スパークボルト+スパークボルト+スパークボルト)の5発が同時に発射される
このように、一つのスペルと認識されるという特性により、詠唱一回当たりの効率を向上させる使い方ができる
1-d. 配列テクニック:トリガー/タイマー
スペルの中には、左上に8本アスタリスクや時計のマークがついているものがある
これらはそれぞれトリガースペル、タイマースペルと呼ばれる
トリガースペルは、物体に接触したときに後続のスペルを放つというもの
これにより、トリガースペルが当たれば後続スペルもほぼ確実にヒットするようになるのが魅力
タイマースペルは、飛翔体が消滅した瞬間に次のスペルを放つというもの
こちらは、飛翔体の飛距離を伸ばすため、危険なスペルをプレイヤーから離れた位置で発動するために使用される
これらのスペルもマルチキャスト同様、一つのスペルとして扱われる
但し、調整盤の効果は調整盤の直後のスペルにしか発生しない
また、上述のマルチキャストと組み合わせることもできる
画像の並びでは、スパークボルトが何かに接触したとき、3つのスパークボルトが発射される
また、トリガー/タイマーの強力な特性として、"後続のスペル分の詠唱遅延を無視できる"という点がある
トリガー/タイマーの先に付けられたスペルは詠唱遅延に関係ないため、連射の際の邪魔にならない
これらの特性のため、基本的にトリガー/タイマースペルはそうでないスペルよりも強力と言える
1-e. 強力なスペルと組み合わせ
お待ちかねの最強議論である
序盤でも出やすいものを中心に、オススメのスペルを紹介する
チェインボルト
・みんな大好きチェインボルト
・その追尾性と威力によって、3層辺りまでならこれの杖一本で余裕で踏破できる
凍結チャージ / ダメージプラス
・放射物のダメージを上げる調整盤は基本的に強力だが、中でも入手しやすく強いのが凍結とダメージプラス
・凍結チャージはダメージアップと短時間の硬直効果で、探索の安定性を上げてくれる
・また凍結チャージは、硬直中の敵をキックや触手で物理攻撃することで、一撃死させることができることも覚えておきたい
・ダメージプラスは純粋なダメージ向上。増加量が大きい。また、凍結チャージのように掘削の邪魔にならない。あとエフェクトがきれい
・次点でクリティカルプラスと電撃チャージ。前者は無難に強いがムラがあるため連射杖向き。後者は事故の危険があるため、電撃耐性と合わせて
マナ増加 / リチャージ時間減少
・どちらも連射のための強力な調整をしてくれる
・マナ増加は、後続スペルのマナ消費を-30する
・リチャージ時間減少は、杖のリチャージ時間を-0.33秒する
タイマースペル+稲妻ボルト
・稲妻ボルト単体ではプレイヤーの近くで爆発するため危険だが、タイマースペルと組み合わせることで安全に唱えられる
トリガースペル+円盤放射物
・こちらも同じく危険な円盤放射物を安全に使用できる組み合わせ
・ちなみにギガ円盤放射物は軌道が全く違うので注意
ホーミング呪文/トリガースペル+死の十字架
・単体では危険な死の十字架だが、ホーミング呪文で調整することで、索敵して爆発する強力なスペルに生まれ変わる
・もちろん、トリガースペルでも可。死の十字架は爆発までに少し時間がかかることに注意
・ちなみにギガ死の十字架は以下略
他にも無数のスペルとその組み合わせがある
某Noita動画の名言を借りて
「お前の好きな呪文の組み合わせで死ね」
と言っておこう
2. 特典の基礎知識
聖なる山に入ると毎回一つもらえる特典
タダでもらえるからこそ、その強さはしっかり覚えておきたい
強い特典
無効系(〇〇耐性)
体力の総量の少ないNoitaでは、ダメージを軽減してくれる特典よりも、完全に無効化してくれる特典のほうが圧倒的に強い
特に、画像の「近接耐性」「爆破耐性」「火炎耐性」は、食らう機会の多いダメージを軽減してくれるため有効
回避系
無効系と同様の理由でこちらも強い
「Teleportitis Dodge(テレポート回避)」は、自分を中心とする円に放射物が触れたとき、短いテレポートを行い回避するもの。時々テレポート事故を起こすが、補って余りある優秀さ
「永久シールド」は、放射物に対して自分を中心とするシールドを張る特典。デメリットもなく優秀
「透明化」は、血や水などで汚れておらず、杖を振ったり蹴ったりしていないとき、透明化して敵から気づかれないようになるもの
杖やスペルの性能変更
杖やスペルの挙動を変更する特典の中でも、「無限呪文」「どこでも杖を改良する」「シャッフルなし」「ホーミングショット」は一線級の効果
特典くじ
序盤に見つけたら必ず取得したい特典
50%の確率で取らなかった方の特典が消えない
特典の数を増やす唯一の方法
3. 道具の基礎知識
Noitaのアイテムは使い方が分かりづらいものが多数ある
それらを解説していく
ポーション
最も基本的なアイテム。基本的には水を詰めて使用する
できることは4つ
・所持して左クリックで中身を放出する
・所持して右クリックでフラスコごと投げる(着地するとフラスコは壊れる)
・インベントリにカーソルをあわせて右クリックで中身を飲む
・インベントリからドラッグすることでゆっくり落とす
・特に水ポーションは重要。燃えているとき、頭上に水を出すことで消火できる
・無敵化する液体"アンブロシア"、透明化する液体"透明ビリアム"は強力だが、飲んでも効果を得られないため、自分にかける必要がある
・逆に、飲んで有用なのはテレポート液"テレポータチアム"。緊急回避したいとき、すぐにテレポートできる
Kiuaskivi/Ukkoskivi
炎の石と電撃の石。エフェクトが出ているので見分けは簡単
・炎の石は持っている間、火炎ダメージを無効化する。燃えているが近くに水がないときに
・また、炎の石は持っている間、接触した可燃物を燃やす効果がある。木製の壁はこれで破壊できる。地面の木の壁もしゃがめば着火可能
・炎の石は水を蒸発させる。酸素が心配なときに
・電撃の石は持っている間、電撃ダメージを無効化する
・また、電撃の石を持っている間に水に入ると、水中に電撃が走る。敵が水に入っているときに攻撃手段として使える
・水中にある宝箱からこれが出てくると即死するので注意
壊れた杖
・投げると、「スパークボルト」「矢」「バブルスパーク」「魔法の矢」「円盤放射物」のいずれかを放つ
・4面にある金床に投げつけると杖に打ち直してくれる。その杖は最後まで持っていけるレベルで強力なので、アイテム枠があるならキープしておくとよい
エメラルドタブレット
・フィールドの特定の場所に確定で落ちている
・敵に投げつけると強い
・Noitaの世界設定などが書かれているらしい
各種ルーンストーン
・これにキックすると光の波動が周囲に放たれる。その中で魔法を放つと放射物が変更される
・敵に投げつけると強い
4. フィールドと敵の基礎知識
3面までのフィールドと敵の詳細について紹介
4-a. 1面(鉱山)
Noitaは1面だからといって容赦しない
酸、炎、敵、あらゆる要素が殺しに来る
ただ、敵の体力は低いのである程度は長居できる
雑魚を狩りつつできるだけアイテムと金を回収していくことが推奨される
危険な敵
ステンダリ/Stendari
・ジャンプと同時に、約17ダメージの火の玉を投げてくる魔法使い
・水が弱点。水に浸かるとダメージを受けるため、鉱山では水ポーションか雨雲のスペルを必ず持っておきたい
・Kiuaskivi(燃える石)を持っていると攻撃してこなくなる。緊急回避に
ヘイッコ・ハウリッコヒーシ/Heikko haulikkohiisi
・ショットガンのヒーシ。一発当たり7ダメージの弾を3発発射する
・ショットガンだけかと思えば近接も強い。15ダメージ前後与えてくる
・避け方は、とにかくリロード音を聞いたらジャンプすること
地形的繋がり
左に行くと崩壊した鉱山が続いている
・鉱山の下半分辺りから繋がっている事が多い
・鉱山の敵の強化版が登場する
・危険度が高い割にドロップも渋いので、杖の獲得状況に合わせて突入するかどうかを考えたい
右に行くと溶岩湖が続いている
・溶岩湖手前にはエメラルドタブレットが設置されている
・最奥に行くとオーブが設置されている
・初回はサンダークラウドのスペルを獲得できる(以降の周回で登場するようになる)
・2回目以降はHP上限上昇アイテムを獲得できる
・オーブを獲得すると、その回のラスボスのHPが指数関数的に上昇するため注意
・また、オーブを獲得すると中ボスが登場する
4-a. 2面(炭坑)
Noitaで最も簡単な面とウワサの2面
開けた場所が多いため、降りるだけなら容易
危険な敵
引き続きショットガンのヒーシは登場するが、開けているため1面より避けやすいだろう
他の敵も気をつけていれば大したことはない
……真菌洞窟に入らなければ
地形的繋がり
炭坑を左に行くと真菌洞窟が続いている
・真菌洞窟は、炭鉱よりも格段に強い杖やスペル、そして敵が登場する。本気でクリアしたいなら、ここで杖を確保することをオススメする
・全体的に狭いため、特に遠距離攻撃に注意
真菌洞窟の危険な敵
基本的に全員危険だが、特に危険な敵に絞ろう
ソカイスンメスタリ/Sokaisunmestari
・魔法攻撃に当たるとこちらを盲目状態にしてくる
・攻撃自体にダメージはないが、危険地帯に突っ込まされる危険性がある
・なにより、盲目にされると時間経過以外では回復しないため要注意
ロボティキッタ/Robottikyttä
・一発4ダメージの弾を乱射してくる
・弾に当たると気絶するため、さらなる追撃を食らう可能性が高い
・硬い。通常の放射物は効果が低い上、体力は125ある
・弱点は爆発物と電撃。これは今後登場する機械系の敵に共通する
・自発的にはほとんど動かない。避けていくことを推奨
4-c. 3面(雪のどん底)
炭坑と同じく開けたマップ
炭坑と違い敵は強力になっている
危険な敵
凍結液体ボンベ
・爆発物の一種
・……のはずなのだが、明らかに意思を持っている
・傷つけるとあらぬ方向に飛んでいき、爆発する
・雪の中に埋まっていることもある。不用意に掘削しないよう注意
スニプヒーシ/Snipuhiisi
・赤いレーザーサイトで照準した後、一発25ダメージの高速弾を飛ばしてくるスナイパー
・超長射程。なんと画面外からでも狙撃してくる
・避け方は、赤いレーザーを当てられたらとにかく外れるように移動し続けること
KK-タンッキ/KK-Tankki
・一発4ダメージの弾を乱射してくる
・機械系の敵特有の耐性を有している。爆破や電撃での攻撃が有効
トイマリ/Toimari
・ヒーシの親玉。火の玉で攻撃してくる
・危険なのが下級ヒーシの召喚。いきなりこちらが不利になる
・この後4,5,6面と長い付き合いになる敵。徐々にトイマリの体力も増えていくが、その時時で瞬殺できる火力を備えておきたい
地形的繋がり
雪のどん底を左に行くと、魔法の神殿がある
・他のマップと違って暗い。敵の眼光が頼り
・杖がドロップしない。杖はタイカサウバという敵として出現する
・事故率が高いため、突入はおすすめしない
おわりに
Noitaは死にゲーである
何度も挑戦して、敵の攻撃に慣れて自分を楽しんでほしい
糖分補給にラムネはいかがですか
リンクから購入していただけると、筆者の支援になります
サポートありがとうございます!