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父トシハルの教え⑨「はやくしろ」

私の父トシハルはとにかくせっかちな人だった。
小さいころ、我が家はファミリーレストランがお客様だったため
家族でファミリーレストランによく行った。

その時父はすぐに給仕されるハンバーグを頼む。
そして私たち子どもが悩んでいるとどやす。
自分の分が早く来てさっさと食べ終えては
私たちが食べるのが遅いのをみてイライラしながらさらにどやす。

だから高級レストランなどには全く向かなかった。
来るのが遅いとイライラして怒鳴るからそのうち一緒に外食にいかなくなった。
(正確には我が家に来た犬を留守番させるのがかわいそうになって外食することがなくなった)

私は樹木希林さんがとても好きなのだが、樹木希林さんの娘さんが、内田裕也さん樹木希林さんご夫婦と一緒に海外を旅行したとき、内田裕也さんがどこのレストランでも暴れたことを話していて、なんだかとっても共感したとともに、上には上がいるなと思ったものである。

今思うと父は非常に時間に厳しい人だった。無駄な時間が大嫌い。時間を大切にしていた。

こういうタイプの人は時間当たりに生み出す付加価値が多い人だろうと思う(MQ/h)

お客様のところには1時間以上早く着くようにいったし、遅刻するなんて皆無だった。
仕事においてはそれはとても大事なことだと思う。

その一方で家族としては、ちょっとでも待たせると怒鳴られて何かとびくびくさせられた。

そして私は、父とは正反対の沖縄出身ののーーんびりした人と結婚したので、怒鳴られたりびくびくすることは全くないけど、逆に私がイライラしてびくびくさせることがあるので気を付けようと思う。長年の鍛錬によりずいぶんイライラしなくなったのだが。

時間を守るということ。それは人を大切にするこということであると私は思っている。

人生の限られた時間は、間違いなく命と直結しており、時間を守るということはあなたを大切にしていることとイコールだと思うから。


約束を守ってもらえないほうからみると、はっきりいうわけではないが大切にされていないなと思うのは当然のことである。その人があなたを大切にするだろうか。

大切な人との時間をおおいに大切にしましょう。

つづく

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