第8回「ゼロ年代の記憶-作品編-」ゲスト:森雄大(neco眠る)、PIKA(あふりらんぽ)
前回の「ゼロ年代の記憶-後編-」に続き、今回は「ゼロ年代の記憶-作品編-」をお送りします。前回放送はこちらから↓
「めっちゃエイリや〜ん」年末スペシャル2019最終話!!!
引き続きスペシャルゲストに、森雄大(neco眠る)、PIKA(あふりらんぽ)を迎え、今回は、お二人のゼロ年代ベスト盤をお聞きします。
SNS前夜の時代。身体と心の記憶を辿る「作品編」スタート!!!
(2019年11月収録)
MIGHTY : はい!じゃあ第8回「めっちゃエイリや〜ん」。
今日は最終話でございますね。
一同 : はい。
MIGHTY : ゼロ年代特集。
今日もゲストにneco眠るからリーダーの森雄大さん、あふりらんぽからPIKAさんが来てくれております。
森&PIKA : よろしくおねがいしまーす。
一同 : 拍手
MIGHTY : で、最後のテーマなんですけども、お二人の「ゼロ年代私的ベストアルバム」を紹介してもらいたいと思います。
ショウゴ : 難しい。
鈴木 : ゼロ年代を振り返っての一枚。
MIGHTY : じゃあ今回は、PIKAからいきましょうか。
PIKAのゼロ年代ベスト盤 十代の一発撮り
PIKA : いや~、お題もらった時にめっちゃ難しかって。
MIGHTY : そやな。難しい言うてたな。
PIKA : ゼロ年代ってめちゃ長いしーって思っててんけど、ずーっと乳あげながら考えててん。
一同 : 笑
PIKA : 乳あげるときも、おんぶする時も考えてんけど。。
やっぱ、「あふりらんぽ」やな~と思って。
MIGHTY : あふりらんぽ!
ショウゴ : そりゃそうや。
中村 : そりゃそや。
ショウゴ : 自分や。
鈴木 : MY WAR。
MIGHTY : どのアルバムですか?
PIKA : でも初心に戻って「A」かな。
あふりらんぽ / 「A」
(CD,Album.MoonlightRecords.2004.Re-issue)
MIGHTY : 一番最初に出たアルバム!
中村 : あー、「A」な。
鈴木 : 味噌汁の匂いの?
PIKA : そうそう味噌汁の匂い(笑)。
一同 : 笑
ショウゴ : さっきの話のやつやな。↓
MIGHTY : その「A」は何年発売のアルバム?
PIKA : 2002年。
MIGHTY : それは自主?
PIKA : そう。自主で、最初カセットで出しててん。
売ってなくて配ってた。
ショウゴ : タダで?
PIKA : そう。配ってたやつをCDに作り直して。?
森 : 盤面にめっちゃシール貼ってたやつ。
PIKA : うん。最初CD-Rとかにして売ってたんやけど。
その後、自分らのレーベルで初めてちゃんとCDにして出したアルバム。
だから普通のリハスタについてるテープデッキでバスドラにマイク突っ込んで、一発録りで録っただけやと思う。
今聴いても、もうテンションがやばい。めっちゃ面白い。
中村 : そやな。名盤やな。
アホとバカ族
PIKA : 解散する時に、解散のアルバムのライナーノーツにディスコグラフィー作ったんやけど、
それで今まで自分らがやってきた事を書いたんやけど、どうなってこうなったんか?なんでこのスケジュールなんかさっぱりわかれへん・・・
一同 : 笑
PIKA : ほんまに。
え?いつブッキングしてるん?みたいな。
何時この人らと出会ってんの?みたいな。
アメリカツアー、ヨーロッパツアー、アフリカ行っとって病気になって帰って来て・・・
森 : 笑
鈴木 : そやそや。変な虫入ったとか、なんか聞いたけど。
PIKA : そうそう寄生虫が卵を産んで孵ってデカなって
ショウゴ : なんか聞いたけど、学会でもレアなケースらしいな。
MIGHTY : え!?ちょっと待って、俺その話知らんから説明して欲しい。
鈴木 : PIKAとオニが、アホ族?かなんかの村に寄ってんな?
PIKA : バカ族な(笑)。
一同 : 笑
鈴木 : バカ族の村に行って?
PIKA : そうそうオニはマラリアになってん。
で、ウチはフィラリアになってん。
MIGHTY : えーっ。。
ショウゴ : 犬やん(笑)。
PIKA : そう猫とか犬がなる病気。
MIGHTY : どこの国行ったん?
PIKA : カメルーンって言うアフリカの国行ってフィラリアになって帰ってきた。
鈴木 : それってあふりの活動の一環として?
PIKA : そうそう。
MIGHTY : やばー。
PIKA : それもザディック(TZADIK)からアルバムを出そうってなって、まとまったお金が入ってくるからどんなアルバム作ろうか?ってなった時に、じゃあこのお金でアフリカ行って原住民と唄って踊ろうって。
MIGHTY : なるほど!
PIKA : 「そういうアルバムの方が面白いやん!」ってなって、じゃあ「イエーイ!」ってなって。
で、病気になって帰ってきた。
一同 : 笑
あふりらんぽ / 「バカが来た!」
(カメルーンにてピグミー・バカ族とのフィールドレコーディングアルバム。CD.Album.Moonlight Records.2006)
MIGHTY : 病気(笑)。
それは日本帰って来てから発症したの?
鈴木 : なんかすごい話で、体内に虫が入って寄生したって聞いたけど。
PIKA : そう、でも帰って来た時、分かれへんくて。
鈴木 : それって血液?
PIKA : 血管の中。なんかアブみたいな、ハエのでかいやつが刺して卵を産み付けてんけど。
日本に帰って来て一年後位に手がプクッと膨れててん。
ほんで「あれ?なんやろ」って思って次の日違う所がプクッと膨れてて。
ショウゴ : やばいな。。。
PIKA : ほんでウチ、「お腹悪いんかな?」と思って血液検査した時に、アレルギーの数値が人の何十倍も高いから、「あなた何か持ってますか?」って言われて。
「いや持ってないです。」って言ったら、「いや、こんなんおかしい。こんなにアレルギー数値が高くて、こういう症状があるのは寄生虫に感染してないと無いけど、まさか日本人ではないから。ジャングルとか行ってないよね?」って言われて。
一同 : 笑。
行った行った(笑)。
鈴木 : こないだまで(笑)。
PIKA : そう。「ジャングルも行ってました。」って言うて話こんがらがってきて。
ショウゴ : 今は?
PIKA : 今はもう大丈夫。
ショウゴ : 取れたん?
PIKA : なんかそれから血液検査して普通の数値に。
鈴木 : 知らん間におらんようになった?
PIKA : でも入院もして。2回ぐらい。
ショウゴ : 学会かなんかに発表されたんやったっけ?
PIKA : そうそう。ちゃんと目隠して、おでこが膨らんでる写真を撮って。
一同 : 笑。
MIGHTY : レアケースやったんや。
PIKA : おでこの周りに結構おって動くから。目の下をイトミミズみたいに這って消えていくんよ。
そいつが大人になったらもっと細かい卵産んでどんどん体が太っていくっていうか、そういう病気。
中村 : やばいな。。。エイリアンや。
あふりらんぽやばいな(笑)。
PIKA : めちゃめちゃおもろい話いっぱいあるよなぁ。
中村 : 音楽以外もやばすぎる。
森 : うん。あふりらんぽってやっぱヤバい(笑)。
稀有な存在っていうか。
中村 : 生き様やでな。
ショウゴ : 生き様や。
でも、そんなんばっかりやけどな自分らが好きな人って。
森 : そうそう。やっぱそういう存在が気になるしずっと。
中村 : そうやねん。ほんま笑かしてくれるでな。
鈴木 : じゃあ、またネクストの大陸に(笑)。
ショウゴ : 次どこいく(笑)?
PIKA : けど、ウチは、オニのおかげでっていうのが凄いある。
その、土足で入り込む感じとか。
中村 : 笑
オニ aka 佐伯真有美(あふりらんぽ/ギター・ボーカル)
PIKA : 教えてもらったっていうか。
ショウゴ : 教えてもらった(笑)。
PIKA : 「こうやって宣伝するねんで。」とか。
MIGHTY : バイブスやばい。
ショウゴ : ハイパーすぎるけどね。
PIKA : ガツガツいける自信というか。
ショウゴ : いくなあ。
PIKA : それをめっちゃ学んだ。
オニさんのおかげで。やっぱカリスマだけあった。
鈴木 : 何先輩やったっけ?
PIKA : タケマサ先輩。
一同 : 笑。
MIGHTY : オニもまた来年出て欲しいね。
ショウゴ : 淡路島で。
中村 : 淡路島で収録しよや。(オニは淡路島在住。)
MIGHTY : 行こか。行こ行こ。
中村 : 俺もいくわ。
PIKA : それめっちゃやばいな(笑)。
森 : やばい。
MIGHTY : 淡路島ロケも兼ねて。
中村 : あの仏像の前で。
MIGHTY : 話戻しますけど、アルバムとしてはルーツの「A」ですね。
けど、これって今買えんの?買われへん?
PIKA : 買える!
森 : 買えるんや!それはちゃんとCDになってるやつ?
PIKA : 家にもめっちゃある(笑)。
森 : じゃあ全然買えるやん。
PIKA : てか、あふりらんぽのホームページで買える。
MIGHTY : じゃあそれのリンクを貼っときますので、みなさん買ってください!
あふりらんぽ、マリリン・マンソンと共演?の謎
ショウゴ : 僕個人的にPIKAに実は聞きたかったことがあって。
ずっと昔から。
PIKA : うそーなになに?
ショウゴ : あのー、マリリン・マンソンのビデオに出てない?
Marilyn Manson
PIKA : あ!それオニ。
MIGHTY : そうなん!?出てんねや。
PIKA : それウチやと思った?
ショウゴ : いや、二人出てない?
PIKA : いや、ウチは出てない。それオニやわ。
ショウゴ : 僕ね、10年ぐらい前かな。普通に好きやったマリリン・マンソンのビデオを中古で安く買って久々におもろいな~っと思って見てて。
日本ツアーの映像の時に、(その時はあふりかな~って思ったけど)めちゃ若いオニが映ってて、楽屋かなんかでブワーって歌ってんねん。
PIKA : 笑
鈴木 : それどういう過程で(笑)?
MIGHTY : 乱入して行ったってこと!?
ショウゴ : 見てて「あれ!?何なんやろ?あれ?これオニ?何これ!?」ってなって、ずっとそれが気になってて。
会う時に聞こう聞こうと思ってて今日やっと聞けた。
PIKA : オニがめちゃくちゃファンやったらしくて。
ライブに行ったらなんかライブ後にスタッフの人がやっぱり可愛い娘をピックアップするみたいで、それでなんかオニもピックアップされたみたい。
楽屋でケチャップとかマヨネーズ飛びまくってたらしい。
一同 : 笑。
MIGHTY : ロックスターや(笑)。
PIKA : それ多分その時の映像。
MIGHTY : すごいね。
それはまた佐伯真由美(オニ)を呼んで聞いてみよう。
PIKA : そうやな。直接聞いたらおもろいと思う。
ショウゴ : 本人に聞いてみよう。
森雄大のゼロ年代ベスト盤 面白さの基準
MIGHTY : じゃあ次はneco眠る 森さんのベスト盤でございます。
森 : 僕もすごく悩んだんですけど、シンプルに自分の2000年代青春時代一番影響を受けたバンドであり、一番ライブに行ってたという面で、ZUINOSINの1stアルバム「蕊」です。
Zuinosin / 「蕊」(CD.Album.De-Fragment.2005)
ショウゴ : ありがとうございます!!
MIGHTY : 出ました!ZUINOSIN !
鈴木 : デフラグメントから出た。
森 : ずっと待ってたし。ZUINOSINって音源がずっとない時代が長くて。
MIGHTY : 確かに。
森 : だからその勝手に撮ってたビデオとかそういう音源をひたすら聴くしかなくて。
MIGHTY : それも凄いな。
中村 : 一緒。一緒。俺も一緒。めっちゃ見た。
ショウゴ : 嬉しいね~。
森 : ようやくライブで死ぬほど聴いた曲が音源で聴けるっていう。
鈴木 : けどちょっと異質やったよね。
森 : 音源仕様にはなってましたけど。
ショウゴ : まぁ、僕、ZUINOSIN本人なんですけど『蕊』を出す前の最初の頃のは、当時は、CD出したっていうてもリミックスしか出してないから。
森 : ね。
Zuinosin vs. OVe-NaXx / 「Gighelliareremixx 」
(CDR,Single.De-Fragment.2005)
鈴木 : 変なフォーマットのもあったな。
森 : ツツミ君(ツツミカツキ)が出してた「Hard Marchen In Osaka」とか。
V.A / Hard Marchen In Osaka
(イベント「裸電球の夜」コンピレーションCD。
CD,Album.NaznaOiran Inc.2004)
ショウゴ : 昨日、超久々にその「Hard Marchen In Osaka」を聴いてみたんやけど、あれZUINOSIN入ってんねんけど、聴いてみたら「蕊」の前の段階の音源が入ってて。
森 : 直前ですよね。
ショウゴ : そう直前。あれは、無理やり録って。
MIGHTY : 結構一発録り系の音やったような。
森 : うん。一発録りにちょっとダブ処理されてるみたいな。
ショウゴ : そうそう。
MIGHTY : めっちゃ音汚いやつ。
森 : そう。でもあの音源わりと好きで(笑)。
MIGHTY : 笑
ショウゴ : 聴いたらやっぱりダラ~ッとしてて。
森 : うん。
ショウゴ : なんでかって言うと「蕊」を、レコーディングするってなった時に、ライブでブワッ~ってやってたやつを全部ちゃんと8で割って。
森 : あー、なんかありましたねカコイくん(ZUINOSIN/ギター)譜面が。
ショウゴ : 譜面があって、今までグワ~って適当に変拍子にやってたんを全部8に直して。
森 : 4/4の譜面に全部当てはめていった。
ショウゴ : そう。全部編曲したやつが、「蕊」なんよ。
森 : ですよね。
僕は、自分の中での面白さの基準というかかっこよさの基準、ふざけの基準、すべての基準が多分ZUINOSINかなと。その時作られました。
MIGHTY : 割とあのアルバムも「ようやくか!」って感じやったもんね。
中村 : そうや。遅すぎた。
MIGHTY : けど、ライブで名前だけあげていったって、今考えるとすごいよな。
中村 : すごいね。
ZUINOSIN自主企画「ZUIG ZUIG ZIPANG」
鈴木 : 勢いすごかったもんね。
PIKA : あのPVめっちゃ観たもんな。
PV出た時めっちゃ嬉しかったん覚えてる。
ショウゴ : PVはヤマジ君(catch pulse)が作ってくれたね。
MIGHTY : やっぱライブの時のNANI(砂十島NANI)がドラムかぶって。
ショウゴ : ドラムマン。
でもあれは二度と。。。笑。
MIGHTY : 当時しか出来へん?
ショウゴ : 若いときしか出来へん感じ。
MIGHTY : イケイケの。
ショウゴ : 繰り返したくない。
MIGHTY : 繰り返したくない(笑)。
破滅に向かって 瞬間の美学
ショウゴ : 今、GEZANとか見てたら思うけど・・・
森 : うん。いつの時代もみんなヒーローを求めてると思うし、やっぱ自分にとってハマれる人とか音楽やってたら自分の世代でガッと行くやつが行ったらそれについていくじゃないけど、いつの時代もそういう人たちがいると思います。
僕は完全にZUINOSINやったし。今はGEZANとかがそういうとこになってるんかなと。
ショウゴ : やっぱ、ギリギリでやってる人らがカッコいいかな。なんかもう終わるんやろなって。。。
森 : 崩壊に向かって(笑)。
MIGHTY : 「破滅に向かって」やな。
鈴木 : X JAPAN。
X /「破滅に向かって-On The Verge Of Destruction-」
(2CD,Album.Ki/oon.1995)
中村 : わかる。
ショウゴ : そう。それが一番かっこいい。
まあGEZANに失礼やけど。GEZANからしたら、なんやねんってなるかもやけど。
グワーって行ってる人って、いつ終わるんやろって感じがかっこいいんかも。
森 : 刹那な。瞬間瞬間の。
ショウゴ : うん。いつ解散してまうんやろみたいな。
まぁ、「おとぼけビ~バ~」とかも。
中村 : 俺もそれ思ってた。
ショウゴ : おとぼけビ~バ~も最近とか、全員仕事辞めてツアー行きまっせとか。
MIGHTY : ヨーロッパツアーやんな?
鈴木 : あふり的な感じ。
中村 : PIKAは、おとぼけビ~バ~知ってる?
PIKA : 知ってる知ってる。
中村 : めちゃくちゃ好きで。
MIGHTY : カッコよかったこの前のライブ。
ショウゴ : やっぱなんか違うねんな、その・・・「もう死ぬで!」じゃないけど笑。
MIGHTY : わかるよ。
ショウゴ : 「もう終わるで、行くで!」みたいな人見るんってやっぱ面白い。多分その時のZUINOSINがそれやったんちゃうかなって思うねんけど。
森 : そうですね。
鈴木 : ショウゴ君は死んだんやね。
ショウゴ : そう。もう死んだ。
一同 : 笑。
鈴木 : 一回死んだ。
ショウゴ : 一回死んでまたゆっくりやってます。
PIKA : その話だけ聞いてたら、めっちゃ祭りっぽいな。
中村 : ほんまそうそう。
PIKA : だんじり感。
MIGHTY : 「これにかける!」みたいな。
PIKA : そうそう。
ショウゴ : 「これにかける!」っていう。あふりとかも多分グワーッ行ってる時っては、「もう死んでもええ、終わっていいやん。」ってなってたんちゃう?
PIKA : うん。今。
今しかないって。
ショウゴ : 今しかないっていう人を見てるんがムーブメントというか。
すぐ去る者と最後まで残る者
森 : 実際、ZUINOSINが終わって大阪がすごい停滞していったというのもあるし。間違いなく。
一同 : うん。
森 : ZUINOSINは音源に残ってるだけいいっていうか。音源にも残ってないけど最高の人達って今まで歴史上めちゃめちゃいるわけじゃないですか。
中村 : そや!そやで!ええこと言うわ~。
一同 : 笑。
森 : 直近でいうと、僕ら「neco眠る」とか「BOGULTA」のPVを作ってる坂本渉太君がやってた「トリオロスヘグシオ」ってめちゃかっこいいバンドでがいて。
映像作家 坂本渉太
MIGHTY : へー!俺そのバンドは聴いたことないわ。
ショウゴ : めっちゃカッコ良かったね。
森 : neco眠るも超影響受けてて。
今もやってたらどうなってたか?ってぐらいの。
MIGHTY : 渉太君そんなんやってたんや!?
森 : そう。渉太君は、ドラマーやったんですけど。
森 : そういう本当に自分が好きなカッコいいって思ってた人たちが、辞めていくわけじゃないですか。
MIGHTY : うんうん。
森 : 割とすんなりやめる人って多いじゃないですか?
中村 : そやねん。
ショウゴ : カッコええ奴は辞めよるね。
森 : その上で自分は何をやるかって。ずっとそれはありますね。
MIGHTY : けど、森君ずっとそのスタンスや。わかるわ。
中村 : え?どういうスタンス?
MIGHTY : そういうメディアとかじゃない、自分の感覚。
俺らもそうやけど。衝動やから、その時ってさ。
で、それを残そうというか。そこまで行ってない。
けどそこに影響を受けて自分らもやってるやん。
森 : うん。それが美しかったりカッコ良かったりするから。
MIGHTY : うん。
けど、今それぞれもう40歳とか近くなって、色んな事知ってくるけど、そことバランス取るっていうか、やっぱ生き残ってるわけやから。
そこを提示せなあかんと俺は思ってるし。
森 : うん。僕らneco眠るがようやく動き出した時にカコイ君(ZUINOSIN)に言われたのが、「ついに天下一武道会に森君も来たな。」って言われて。
一同 : 笑。
森 : バンドの世界って「天下一武道会」みたいじゃないですか?
同じ舞台に上がったからには一緒やぞ。みたいな。
MIGHTY : そやね。
森 : その言葉がずっと残ってて。
PIKA :えー!めっちゃ男の子の会話やなって思ってまうわ。
めちゃめちゃおもろいなー(笑)。
MIGHTY : そりゃそうですよ。誰が一番いけてんねんみたいな話やからね。
中村 : マイティーそやな。今だにそこやな。
森 : その「トリオロスヘグシオ」のリーダーも森君って言うんですけど、今はクリエイティブ・コモンズって会社で働いててまあずっと音楽やってるんですけど。
その人から言われたのは「結局辞めずに最後までやった奴が残るし勝つ。」
ショウゴ : ほんまそれ。絶対それ。
MIGHTY : 「最後に立ってた奴が一番強い」っていう(笑)。
俺もそう思う。
森 : 対極の思想やけど、一緒の事やねんなと。
PIKA :やなせたかし(笑)。
森 : 世の中は、進んで行ってて自分がこれからやろうって事が、もしかしたら古いとされて全然世の中にフィットしないかもしれないですけど、まぁそこはどうでもいいっていうか。
でもやりたい事やり続ける事が大切かなと。
MIGHTY : やっぱ先輩とか見ててもそういう人はカッコいいもん。
森 : そうですね。常に更新してたりとか。自分がぶれてない人はカッコいいですからね。
一同 : うんうん。
鈴木 : じゃあ最後に、放送時期からすると来年のこんがり音楽の告知とかどうですか?
森 : あ、「こんがりおんがく」っていうモタコ君(石井モタコ/オシリペンペンズ)とDODDODOと僕がやってるレーベルがあって、それが来年実は10周年。レーベルを始めてまさかの10周年!
一同 : おー!(拍手)
森 : 毎年「こんがりおんがく祭」を大阪城野音でやってるんですけど。それが10周年スペシャルで2DAYSで。
MIGHTY : おー2DAYSで。
ショウゴ : 2DAYS?
PIKA : すごーい!!
中村 : ヤバい。
森 : 2020年4月25日(土)、26日(日)でやります。
中村 : 出演者はまだ?
森 : 年末か年明けにぐらいには発表できるかなと思います。
ショウゴ : 「あわじい」は出るの?
あわじい
(ヨシカワショウゴ作 淡路島のマスコットキャラ)
森 : あわじいだけは2DAYS両方とも。
ショウゴ : わかりました!
MIGHTY : よっしゃ!
中村 : 俺も。絶対行くよ。
森 : 中村君はチケット買ってください。
一同 : 笑
森 : エジレコ(EGYPT RECORDS)の出店は2DAYSお願いします!
鈴木君も似顔絵2DAYSお願いします。
MIGHTY : 似顔絵いつも行列できてるやん。
中村 : そや。えげつない。
鈴木 : 一日目と二日目と、描く種類分けていこかな。
ショウゴ : あわじい2日も出んの~?
中村 : ええやん。俺中入るわ。
森 : 中入るとか・・・中とかないですから(笑)!
中村 : あ~そうか。
鈴木 : あれは妖精や。神様。
ショウゴ : ちょっとあわじいに連絡しときます。
森 : 連絡しといてもらっていいですか?おねがします(笑)。
僕はここでオファーします。
人生を狂わせた女 THANK YOU VERY MUCH
MIGHTY : はい!という事で今日は、自分らの周りのことだけですけど、ゼロ年代がどういう感じやったってことを話してまいりました。
森 : まだまだ時間が足りなかったような。
中村 : 足りへん足りへん。
鈴木 : またこのメンバーでもう一回やりたい。
MIGHTY : お二人もまた出てくださいね。
PIKA : 呼んでください。めちゃ楽しい。
ショウゴ : neco眠ると、あふりらんぽの知らん事がわかったな。
MIGHTY : うん。貴重な話。
鈴木 : マリリン・マンソン。
ショウゴ : 笑。
PIKA : みんなお互い知らん事がいっぱい。
森 : 同じ時代、同じ土地で過ごしててもやっぱ知らんねんな。
MIGHTY : けど、まだまだみんな続くからね。これから先も。
中村 : そや。
PIKA : でも喋る事でなんというか過去のものとして定着して行って、次進んでいくっていうか。
MIGHTY : そやねん。
森 : 確かにね。
MIGHTY : 自分の中でも整理できる。
俺、めっちゃエイリや~んやり始めてから、自分の頭脳が整理できてめっちゃいいと思って。
森 : 確かに、確かに。それはめっちゃあった。
PIKA : そうなんや。なるほどなー。
それが、ちゃんと今の自分に繋がってるなぁ。
それぐらい大きな通過の時代やったやん?でも今は、凄い違うやん。
森 : うん。全然違う。
MIGHTY : 今は全く違う。SNS以降やから。
なんか場が変わってる感じがする。
けど、インターネット上でこれを残す事でまたきっとこれから先、変わるから。
PIKA : うん。これだけ客観的になるんもありなんかなぁって思た。
中村 : PIKAでいうたらさあ、俺の人生狂わした女やからな! マジで!
一同 : 笑
森 : そんな悪女みたいな言い方して。
PIKA : 何それ?教えて教えて(笑)。
中村 : PIKAにはマジで俺、狂わされてんねん。
PIKA : でもウチは中村君、命の恩人と思ってるねん。魂の恩人やで。
一同 : 笑
ショウゴ : 何それ?
MIGHTY : そこまでいく(笑)?
中村 : PIKA には、今もホンマに俺狂わされてんねん。
PIKA : 今?
中村 : 俺が大工になったっていうのはPIKAの影響やねん。
PIKA : え?マジで!?
中村 : そやで。
PIKA : 初めて聞いたかも。
中村 : PIKAに言ったかわからんけど。
鈴木 : どういう影響が?
中村 : やっぱ東日本大震災があって、その当時は俺はエジレコ(EGYPT RECORDS)やってて。
PIKA : うんうん。
中村 : その時にPIKAが「TAIYO33OSAKA」で色々活動したいからっていうので、じゃあウチの店でなんかやろうって話になって。
その時、毎週かな?映像を流して。
TAIYO33OSAKA
(2011年東日本大震災をきっかけに生まれた祭り起こしプロジェクト。2013年「太陽大感謝祭」にて終了)
PIKA : うんうん。勉強会的な感じでな。
中村 : そうそう。毎週ず~っと見てて。それを目当てに来る人も来てて。
PIKA : めっちゃ少なかったけど(笑)。
中村 : めっちゃ少なかったけど。あの時濃かった!
俺はあの時、凄く影響受けて。だから「TAIYO33OSAKA」っていうイベントで影響受け続けてる一人や。
PIKA : めっちゃ嬉しい!
ほんま、あんなシリアスな状況でな。
今も状況は、続いてんねんけど。あふりらんぽでバーってやってたのに、いきなり凄いシリアスなこと言って、そこにめちゃ「協力するわ!」めっちゃ「ファンやわ!」と同じノリで協力してくれたというか。変わらずに。
中村 : 大震災がどうのっていうよりPIKAが何かをやってる、それを「手伝いたい!」って気持ちだけでやってたけど、結局そのイベントにめちゃくちゃ影響されてしもて。
それで、自分に子供が出来るっていう時に、お店だけだと食っていかれへん、じゃあ何しよう?ってなって「人助けできるような仕事がしたい。」ってなった。
その時にノコギリと金槌だけあったら、とりあえず雨風防げるとこ作れる人になればいい。
「じゃあ大工!」っていうので大工になったようなもんやわ。
大工に勤しむ中村信彦
MIGHTY : じゃあ、PIKAきっかけなんや。
中村 : 完全にPIKAやな。だからPIKA見たらもうあの当時を忘れられへんし。
鈴木 : 今お礼言うといたらええやん。
中村 : す・・・ありがとう(笑)。
一同 : 笑
PIKA : 実は全く一緒です。
中村 : ほんまにありがとう。
鈴木 : 英語で言うて。
中村 : THANK YOU(笑)。
PIKA : THANK YOU VERY MUCH(笑)。
一同 : 笑
鈴木 : 第8回で中村君がだいぶん興奮状態にというか・・・今までにない。
ショウゴ : アッパー状態に。
中村 : そりゃ今日の二人がおるからや!このテーマと。
MIGHTY : 今日にかけてきた!?
中村 : かけてきた!
PIKA : また大集結会は、この先あるんですか?
中村 : ほなピカチュウ、来週、いや来月も来てや。
MIGHTY : 来月(笑)。
PIKA : 来たい来たい。
中村 : 全然来てや。
MIGHTY : 毎月録ってるから。また来年に、それこそみんな呼んで。
PIKA : めっちゃヤバイヤバイ。
みんな大人になって、ちょっとそんなん出来る感じになってきてもうてるしな。昔やったら嫌とかあったけど。
鈴木 : 収集つかんかもな。
森 : 僕は喋んないかもですが。聞きに行きます(笑)。
中村 : なんでやねん。
MIGHTY : そこは、森君もちゃんと参加してよ!
それちょっと企画しますんで、また二人には出てもらって。
PIKA : 是非是非呼んでください。
MIGHTY : じゃあ今日は森君とPIKAさんありがとうございました!
森&PIKA : ありがとうございました!
MIGHTY : 来年も「めっちゃエイリや〜ん」をよろしくお願いいたします!良いお年を~!
一同 : 良いお年を~!
(おわり)
ー 次回「めっちゃエイリやーん」は、「新年会スペシャル!」 レギュラー4人で飯食って雑談します。鼻ほじって見て!
第8回「ゼロ年代の記憶」はこちらから全話まとめてお読みいただけます↓
Mixcloudでは、めっちゃエイリやーん「ゼロ年代の記憶 作品編」のラジオ音源をお聴きいただけます。6人のトークが聴けるラジオ版も併せて要チェック↓