問題と課題の違い
本記事は2020.11.29別ブログ(閉鎖)に掲載していた記事です
最近、"エンジニア(技術者)/テクニシャン(技能者)/他の違い”について書いてます。その中で、問題と課題を分けて述べている部分があります。これは意識して分けて書きました。では問題と課題、どう違うのでしょうか?今回はこの違いについて書いていきます。
一般的な問題と課題の違い
Googleで「問題 課題 違い」で検索すると、大体下記の画像のような説明をされてます。
https://i.gyazo.com/f42127b18911a936caa3ee8c7ed0765e.png
問題:現状とあるべき姿・ありたい姿のギャップ
課題:そのギャップを埋めるためにやるべきこと、やると決めたこと
と説明されてます。正しいんでしょうが、私はあまりしっくりきません。理由は、あるべき姿(MUST)とありたい姿(WANT)が一緒にされているので、両者を混同してしまい、優先順位を見誤る恐れがあるからです。
ひと味違う問題と課題の違い
私の考える(というか教わった)問題と課題の違いは、下記の画像の通りです。
https://i.gyazo.com/e5acfff0572134f8d275d6cf10c01aa8.png
問題:現状とあるべき姿のギャップ
課題:あるべき姿(時に現状も含む)とありたい姿のギャップ
この考え方は「品質管理」や「QCサークル」普及等に努めている日本科学技術連盟のサイトにも一部書かれています。
『そのテーマは「問題解決型」や「課題達成型」、どっち?』
なんて昔の上長に問われたことがあります。やってることはほとんど変わらないし、言葉が違ってようが本質的にはどうでもいいのですが、大事なのは上述の通り、
あるべき姿(MUST)とありたい姿(WANT)が混同されて優先順位を見誤まる懸念がある
ことです。画像で示す通り、あるべき姿とは±0の状態です。つまり「問題」が発生している時点で、現状はマイナスなのです。この場合、最優先はマイナスから0に戻すことでしょう。例えば現在借金があるなら、まずは返済し借金0にすることが最優先でしょう。将来に向けてお金を貯めるのはその次です。それと同じです。これは単純な例なので「そんなの当り前じゃないか」と思われるかもしれませんが、仕事・業務となるとできない人、勘違いしてる人、夢想家・理想家・評論家がいっぱいいるんですね。
現状を直視せず
あるべき姿とありたい姿が混同し
優先順位を見誤り
ゴールに到達できない
あるべき姿とありたい姿を区別し、対策・方策をそれぞれ思考し実行する。実行した結果を検証し、間違っていれば改善する。当たっていれば継続する。このサイクルを続ける。そうしていれば自分にとってあるべき姿は勿論、ありたい姿にもなっているのではないでしょうか。今回はこれまで。
以上