人材ニーズの高まるメタバース業界!10年後も求められるクリエイターになるには
今年に入り、ますます盛り上がりを見せるメタバース業界。NTTドコモやKDDIなどの有名企業も本格的なサービスを開始するなど、今後さらにメタバースの活用が広がることは間違いないでしょう。
▼KDDIが発表したライフトランスフォーメーションサービス「αU(アルファユー)」
メタバース技術の進化とともに、メタバース業界を支える人材のニーズが高まっています。さまざまな分野で人材不足は課題となっていますが、メタバース業界では日々目まぐるしく状況が変化しており、よりハイレベルな技術と知識をもつ人材が求められています。
これから将来を決める学生だけではなく、エンジニアや3DCGデザイナーのネクストキャリアとしても注目のメタバース業界。市場の今後と求められる人物像、キャリアパスをご紹介します。
エンタメから、教育・社会の未来をつくる!メタバース市場の広まり
世界中で注目されているメタバースは、国内外を問わず、今後ますます市場規模が拡大すると言われています。
市場調査やコンサルティングを行う米国・MarketsandMarkets社は、メタバース市場は2030年までに1兆6,000億米ドル(約218.3兆円)から1兆7,000億米ドル(約232.0兆円)に達すると予測をしています。
三菱総合研究所が2022年に発表したレポートでは、メタバースの日本国内市場は2025年に4兆円程度となり、2030年には約24兆円にまで拡大するとのことです。
現在のメタバースは、Web3やNFTといった資産価値を持つデジタルアイテムを取引する空間、アバターを使ってコミュニケーションをするためのプラットフォームなど、新しいコミュニケーションの形やエンタメ体験を届ける役割を中心に開発が進んでいます。
しかし今後は、リアルなインフラと連携することで「産業用メタバース」「医療用メタバース」など、より実用性が増していくと予測されています。
変化にも対応できる、スキル+αの人材が求められる
メタバース市場が盛り上がりを見せるとともに高まっているのが、メタバース業界で活躍できるスキルを持った人材のニーズです。
メタバース業界で求められる技術として代表的なものに、エンジニアリングや3DCGデザインがあります。しかし、メタバースは従来のWebや業務用アプリケーションの技術とは異なるスキルが必要とされる分野であり、これまで一般的なサービスを開発してきた人材がすぐにメタバース業界に進出するのは難しいことです。
例えばプログラミングにおいては3DゲームやVRの制作に多く利用されている「Unity」が使えるエンジニアや、メタバースに対する理解の深い人材が求められていますが、それらはIT企業への就職を目指しているのであれば一般的には学ばない領域です。
また、今後メタバースの役割が産業用・医療用へと広がる中で、ゲーム制作のために3DCGを学んできた人材が産業用や医療用の3DCG分野での就職を目指すのも難しいでしょう。
実際、3DCG分野の業種で人気のゲーム制作会社は、毎年数十人の枠に対して数千人の応募が集まるような買い手市場(企業の採用枠数に対して、候補者の数が多い状況)となっている一方、産業用・医療用3DCGの採用市場においては人材が不足しているというケースは既に発生しています。
さらに、変化が激しいメタバースの分野では、ある程度スキルを持った人材が求められます。現在使用しているソフトウェアが、来年になると時代遅れになる可能性もあり得るため、これから時間をかけて学んでいく人材では実力不足となってしまう可能性が高いからです。
このような状況から、メタバース業界では「スキル」面から、今後ますます人材が足りなくなることも予想されています。メタバースに特化した学びを深める、もしくは現在のエンジニアや3DCGデザイナーがメタバースについて学ぶことで活躍の可能性が広がることは確かでしょう。
メタバースクリエイターの将来性。どんな仕事がある?
私たちは、こうした3DCGデザイナーやエンジニアなど、メタバース構築や運用のスキルをもったクリエイターを「メタバースクリエイター」と呼んでおり、メタバースクリエイターを目指すための学校を運営しています。
メタバースクリエイターのキャリアパスには、例えば以下のようなものが挙げられます。
クリエイターとしてXRの関連制作会社とかサービス事業会社、ゲームの開発会社で働くだけでなく、プロダクトマネージャーやプランナーへのキャリアアップも考えられます。メタバースクリエイターは世界中でニーズが拡大しているため、英語力のある方はグローバルな仕事のチャンスとも捉えられるでしょう。
また、クリエイターとしての就職だけではなく、所属している企業で役立つスキルを養うためにメタバースクリエイターを目指す手もあります。実際、MEキャンパスでは「今働いている会社でメタバースのサービスを展開するために学びたい」「メタバースを活用した商品を作りたい!」という学生も学習中です。
コラム:メタバースクリエイターの仕事はAIに取られないのか
ChatGPTやAIアバターが簡単に作成できるサービスなど生成AIが注目を集める昨今、メタバース空間でも利用するユーザーがAIを用いてメタバース内で簡単にモノを作れるようなサービスが広まっています。
▼メタバースのサービスプラットフォーム「VRChat」上にアバターやオブジェクトを作る「VRChat SDK」の使い方
このままではメタバースクリエイターの仕事がAIに取られるのではないか?という意見もありますが、私たちは少なくとも今後数年はそういったことは起こらないと考えています。
メタバースとAIをかけ合わせたサービスを作るのはメタバースクリエイター自身ですし、メタバース上のAIサービスを活用できるのはメタバースクリエイターだからです。AIの活用が増えたとしても、しばらくはメタバースクリエイターの仕事がなくなることはないでしょう。
学習が難しい3DCG分野。独学は可能?
では、メタバースクリエイターになるにはどうすれば良いのでしょうか。
未経験からメタバースクリエイターになることは、もちろん可能です。しかし、独学で目指すこともできる一方、Unityや3DCGに用いられるプログラミング言語の学習など、メタバースクリエイターが身につけるべきスキルや専門用語は多数あり、それら全てを1人で学習するのはかなりハードルが高いといえます。
また、技術は一朝一夕で身につくものではありません。特にUnityなどの3DCG技術は習得に時間がかかるといわれており、1年をかけて基礎を学習し、その後企業に入って仕事として実践を詰みながら勉強を積み重ねるような領域です。
学習の方向性を一緒に考えてくれるメンターや、ある程度整ったカリキュラムなどのサポートがあることで、より効率的に学習を進めることができるでしょう。
ちなみに、MEキャンパスの「メタバースクリエイター 誰でも入学コース(1年間)」では、まずはメンターとともに簡単なモノを作りながら、メタバース構築、運用のために必要な基礎知識やソフトウェアの操作方法を身につけてもらっています。
実際、学生からはこんな声も寄せられています。
座学に集中する期間はなく最初から手を動かしているのは「知らないものでも学びながら取り組むことができる」クリエイターを育てるためです。
技術が目まぐるしく発展・変化する中、メタバースクリエイターに求められるのは都度調べながら取り組み、時代に適応する力です。「スキルを覚えている、知っている」ことに満足しないためにも、常に調べながら取り組むことを習慣化させるカリキュラムを採用しています。
詳しいカリキュラムについては、こちらの記事をご覧ください。
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