「挑戦し続けることの意義と魅力」/ MEキャンパス特別授業レポート
2023年7月6日、「MEキャンパス」メタバースクリエイターコースの学生に向けた特別授業「挑戦し続けることの意義と魅力」が開催されました。
メタバースの学校「MEキャンパス」では、アドバイザリーの方々や業界をリードする著名人による特別授業を実施しています。
さまざまな分野の第一線で活躍する方を講師としてお招きして開催される特別授業では、社会で活躍するために欠かせない知識とマインドセットをより深く学ぶことができます。
今回の特別授業には「MEキャンパス」アドバイザリーで株式会社LITALICO代表取締役社長の山口 文洋氏、おなじく「MEキャンパス」アドバイザリーで起業家 / 元クラウドワークス副社長COOの成田 修造氏を迎え、「MEキャンパス」を運営する株式会社MetaLab代表取締役の野口 圭登と「挑戦し続けることの意義と魅力」をテーマにご自身の経験や考えを対談形式で講義していただきました。
特別授業の様子は「MEキャンパス」YouTube公式チャンネルでLive配信されたほか、「MEキャンパス」の学生向けには対談後に質疑応答の時間が設けられました。
▼YouTube Live 特別授業のアーカイブ動画はこちら
今回の記事では、メタバースクリエイターに挑戦する学生向けに、挑戦し続けることの意義と魅力を伝えた特別授業の模様をお届けします。
今でも新たなチャレンジを続ける両氏が語る、これまでの「挑戦」
挑戦は『ちょっと気になることをやってみる』感覚 / 山口 文洋氏
株式会社リクルートに入社し、オンライン学習サービス「スタディサプリ」を発案した山口氏。現在は「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、就労支援、幼児教室・学習塾などの教育サービスを提供する、株式会社LITALICOの代表取締役として活躍されています。
山口氏にとって挑戦は「好きなことやちょっと気になることをやってみる」くらいの感覚とのことで、「小学生の頃から、皆がやったことがないことに好奇心と興味関心がありました。それらに夢中に取り組んできた結果、振り返ると実はそれが挑戦だった!ということが僕には多いんです。
もちろん失敗することもありますが、失敗は繰り返すうちに大きな学びにも気づかせてくれます。僕にとって挑戦とはそういうものです。」とお話しいただきました。
大学を卒業しリクルートに入社すると、そこでも山口氏は「楽しむ」ことに全力を尽くしたとのことです。
「目の前のことを楽しんでいると、人とは違う着想やアイデアが生まれ始めて、それがまわりから認められるようになりました。気づいたらこのようなキャリアになり『すごい』と言っていただけるようになりましたが、それは僕がおもしろいと直感的に思ったことに、全力疾走してきた結果だと思っています。」
実は、スタディサプリ開発のきっかけも「おもしろそう」という好奇心だったのだとか。
社内の新規事業コンテストに毎年違う事業で参加し、6年目にようやく事業化した「スタディサプリ(当時:受験サプリ)」は、山口氏の「全員同じ内容を学校で受けるよりも、自分の好きなことを好きな場所で学べたほうがおもしろいのでは?」という発想から生まれたそうです。
今ではスタディサプリは知らない人はいない有名アプリになりましたが、山口氏はその過程を振り返ってこのように話しました。
「正直、売上や事業目標からは外れていることが多かったです。ただ、僕にとってそれはあくまでも過程でした。学習環境が変わったり、スタディサプリを使って大学入学を目指したりと、届けたい人に届けられてさえいればそれが一番だと思っていて。
「MEキャンパス」で勉強している学生の皆さんの中には『学習がうまく進まない』と悩んでいる方もいるかもしれませんが、一度過去の自分を振り返って本当の目的を見つめ直し、どれだけ成長したか考えてみても良いかもしれません。」
挑戦は「わからないから、おもしろい」/ 成田 修造氏
現在は起業家で、元クラウドワークス副社長COOの成田 修造氏。以前にも「MEキャンパス」でご自身のバックグラウンドを語っていただいています。
▼成田氏の過去のインタビューはこちら
11年間在籍したクラウドワークスを卒業し、現在は次の挑戦をする領域を模索するモラトリアム期間という成田氏にもご自身の学生時代のことやチャレンジについてお聞きしました。
大学生で起業したという成田氏ですが、高校時代は全くビジネスに興味がなかったのだとか。
ビジネスの世界に飛び込んだのは大学に入学したとき。2冊のビジネス書を読み、ピンときたことがきっかけといいます。
「本や芸術に触れるのが好きなただの学生として、高校時代を過ごしていました。ビジネスに触れたのは、大学に入ったときに2冊のビジネス書を読んだことがきっかけです。そこで初めてビジネスを知り、おもしろそうだと思ったんですよね。
その感覚を大事に何かしてみようと、大学ではビジネスサークルに入ったのですが、そこのOB・OGの方たちがすごい経営者ばかりで。」
多くの憧れる経営者に導かれるようにして、ビジネスの世界に飛び込んだ成田氏。インターンとしてベンチャー企業で働いたのちに、学生起業をしました。
しかしそれらは1年ほどで頓挫。大学4年生のときに当時創業期のクラウドワークスに4人目のメンバーとして入り、11年間に及ぶクラウドワークスでの歩みが始まりました。
野口からの「一度学生起業をするとプライドが生まれ、代表ではなくメンバーであることに違和感を感じるのではないでしょうか?もう一度社員として挑戦を始めた理由は?」という質問に対して、成田氏はこのように回答しました。
「ずっと社長として挑戦し続けるのも良かったのですが、50〜60代の自分を想像したときに、今の自分が代表としてのプライドを守り続けることはあまり関係ないと思ったんです。長い時間活躍するためにはもう少し自己鍛錬を積んだ方がいいのではないかと考え、クラウドワークスに入りました。」
人と比べずに長い目で冷静に考え、必要な選択をした結果、クラウドワークスと出会えたとお話しいただきました。
「私はクラウドワークスで会社が安定するところまでを経験することができましたが、それまでに経験したインターンや起業も、手を抜いていたわけではないんです。0から1を作るために、どれもがむしゃらに本気で取り組みました。
イベントへの参加やサイトの修正、企画書の作成......とにかく目の前で起こっていることを本気で取り組んだことによって、今の自分につながっているのだと思います。」
そんな成田氏は昨年12月にクラウドワークスを卒業。11年間勤めた会社を辞め、次のフェーズに向かう理由について、「わからないほうに行きたかった」と話します。
「何度かの試練を乗り越え、クラウドワークスはやっと安定して利益が出せるようになってきました。そこでいま一度、これから一生ここで働くのか?それとも30歳を過ぎたこのタイミングで新たなことをするのか考えた結果、今から次のチャレンジをしても良いのではないかと考えたんです。そっちのほうが、予測ができなくておもしろいなと思って。」
未知の挑戦を続ける成田氏。ここまでの豊富な経験から得た多くの知見とスキルを活かし、次はどのようなことを始めるのかとても気になりますね!
大切なのは、失敗を次の糧にするマインド / 挑戦するときに大切なこと
ここで両氏のトークセッションのまとめとして、これから何かに挑戦したい!挑戦したいけれど、いま一歩挑戦に踏み出せないという方に向けて「挑戦するときに大切なこと」を聞いてみました。
気になることをやっていれば、それがいつか挑戦になる / 山口 文洋氏
「最初にも述べたように、日本では『挑戦』という言葉が少し重たい言葉に受け止められているように感じます。僕の感覚としては、挑戦はちょっと気になることをやってみる!くらいのものです。
僕は『挑戦しよう!』と思い立って挑戦したことがほとんどありません。ただ、好きなことをやってきただけです。挑戦だ!と思うのはあとからでも良いので、まずは日々の中でちょっと良いなと思ったことに飛び込み、積み上げてみるのはいかがでしょうか。
きっといつか、それらが挑戦として評価される日がくるはずです。」
ダメだったときも、諦めずに一歩を踏み出し続けて / 成田 修造氏
「何か新しいことを始めると、壁はつきものだと思います。つまずくこともあるでしょう。
しかし、大事なのはこの失敗を良いことだと捉え、次の糧にするマインドだと思っています。つまづいたり、ダメだったりしたときも、諦めずに一歩を踏み出し続ける。失敗してもそれは次に繋がると思える自分でいてほしいですね。」
重要なのはやりたいと思ったことに、本気で取り組む力 / 学生からの質問
最後の質問コーナーでは「未来のクリエイターがやるべきこと」や「学びに対するマインド」が話題に。
ー 学生からの質問「未来のクリエイターがやるべきことは何だと思いますか?」
成田氏:「未来のクリエイターの皆さんには、まず今やっていることに没頭してみてほしいです。
そして、学びをやめずに、継続していくことが重要です。最初は怖いと感じるかもしれませんが、失敗を失敗と思わずに社会にどんどんアウトプットしていくことで学びが深まっていくはずです。」
ー 学生からの質問「AIに置き換えられない能力をどのように意識して習得していけばいいですか?」
成田氏:「何か大きな目標に向かうときは『何かをしなければいけない』という発想でチャレンジをするよりも、やりたいと思ったことに本気で取り組む力のほうが重要だと考えています。目の前のことに一生懸命向き合っていれば、それがおのずと競争力になるのではないでしょうか。」
山口氏:「『AIのスキルを得るためには〇〇〇をしないといけない』『◯◯◯すべきだ』みたいなことは意識しなくていいと思うんです。「これは好き」「これは嫌い」「これは楽しい」みたいな感情のセンサーを日々体験する中で研ぎ澄ますことが、AIには出来なくて人間だけができることなんじゃないかなと思います。」
多くの挑戦に今も向き合い続ける両氏からの言葉は「今から何かを始めてみたい」「挑戦したいけれど一歩踏み出せない」と考える皆さんの心に深く残ったのではないでしょうか。
「お忙しいおふたりを呼んで開催する対談形式の特別授業というのも、僕らにとっては挑戦でした。この授業が、皆さんが何かに挑戦するきっかけになればと思っています。」と野口が締めくくり、特別授業は終了しました。
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