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散歩でよく見る花図鑑
散歩でよく見る花図鑑
写真・文:亀田龍吉
散歩のときに、ふと目に留まった花たち。
よく見るのに名前がわからなかったり、名前が出てこなかったり・・・
この本には、日本に住んでいたら見たことがある!!!
という花が大半です。
懐かしい景色の中には必ず見慣れた花がありました。
春はレンゲソウやシロツメクサ広がる景色の中で遊び、
ナズナを鳴らして遊んだ帰り道。
夏はアサガオの成長にわくわくして、ツユクサやヤグルマソウ(正式名称はヤグルマギク)の隙間から飛び出してきたバッタに驚き、
秋はキキョウ、オミナエシ、コスモスが秘密基地の周りを彩った。
存在感に圧倒されたヒガンバナが咲くころによくお墓参りに行った。
冬の寒い時期でも凛と立つスイセン・・・
当たり前のように見ていたけれど、こうして
美しい写真と花ごとのエピソードを読みながら、これからはもっとしっかり
花を見ながら歩いてみようと思いました。
小さいころは散歩のときにどの花の名前を聞いても母が教えてくれました。
ページをめくり、どの花を見ても母を思い出しました。
その佇まいがどれも母に似た強さと美しさを持つ花の姿に
生きることへの覚悟を感じずにはいられません。
花を咲かせることは、花のつく植物にとっては最終段階、完成形です。
そこから次の命を生み出しながら散っていく。
生きものは動物でも植物でも同じように生きている。
今、住んでいる家の周りの道は、ナガミヒナゲシやヤグルマソウが沢山咲いています。
筆者も道草を楽しんで、と言っていますが
確かに、急ぐ散歩などないのだから、
ゆっくりと、景色を感じながら自然の贈り物を堪能したいものです。