音楽で「合わせる」ことの指導

こんばんは。

多様性や個性というワードが目立つようになり、今や「人に合わせる」なんてことがタブーにもなりつつあります。

そんな時代にも「合奏」は音楽指導の中でもメインポジション。指導はどうあるべきなんだろう。


個人レッスンではさほど問題にならないのだけれど、部活指導だとどうしても「他の楽器と合わなくて」「フルートの子たちがいつも合わなくて」こんな相談は日常茶飯事。

さて、私自身はソロで音楽を作るよりも先に、アンサンブルを中心に習いました。

音を合わせる、音程を揃える、第3音は出過ぎない、トニックの時の第5音は張りすぎない、など

小学生の頃から神経すり減らして、合わせることに集中した青春時代でした😥


でも、これって、今の時代に合うのかな?

人に合わせて個を殺したら、翻弄されて何も残らない!!!

だからって、全員が違うピッチ感や音楽性を持った古典音楽なんて聴けたもんじゃない!!!

自分の根付いた価値観と、アップデートしかけた価値観の狭間で悩む悩む〜〜〜


今のところの考えは、やっぱり、合わせるのは大事。

でも、合わせるっていうのは「相手にひれ伏し、個を殺す」ではない。「相手の声を傾聴し、信頼して尊重する」に他ならないと思うんだよね。

これは、古い考えではないと思ってるし、自分でも大切にしている価値観だし、子どもにも伝えたいと思う。


「合わせてね!」「よく聴いてね!」っていう言葉のパワーがしっくりこない理由は、

傾聴、信頼、尊重

の三つでだいたい説明できそうだ!