今日の私は、大人になるってどういうこと?を話してみて...
大人になるってどういうこと?をもう少し自分たちの言葉にするために参加者と一緒に今回の問いのカタチを一緒に作っていきました。
”大人の条件とはなにか?”
”成長は一直線なのか?”
”大人の男とは何か?”
”子育てをしていることと大人であるということは関係あるのか?”
などなど、元々の問いと似ているようでまた違ったニュアンスで受け取られるから不思議。
投票をした結果、
大人と子供の差はあるのか?あるとしたらそれは何か?
を深めていこうと決めました。
大人と子供の差?
子供との対比で考え始めると、
そんな構造があるような…いや、しかし…本当か?となる中で、普段から高校生と関わる仕事をしている方から、子供から見た大人という役割・ラベリングがあるというコメントがあった。
「大人なんだからわかるでしょ」「大人なんだから答えてよ」といった具合に。
たしかに、子供のころに大人という存在は大人でしかなかったと思い出す。親も先生も親戚のおじさんおばさんも、当時言葉にはならないけれど大人という人間で自分とは違うという感覚だけがあったな、と。
ラベリングしあう大人と子供
同時に大人も子供に対してラベリングをしていいように使っていることもあるよね、と。
「子供だからまだわかんないかもしれないけれど…」「大人の言うこと聞いて」というような。
ーーー
書きながら急に思い出した。小学校のころに大好きだった塾の社会科の先生の存在。
あだ名で呼ばれ、おっちょこちょいでかわいい人。小学生からからかわれて一緒に笑っている先生。もちろん授業もおもしろい。あんな人になりたい、憧れの存在だった。
あの先生に対して、私は他の大人のようには見ていなかったかもしれない。とても距離が近く、あの人を好きという感覚。
今考えると、それは私たちを「子供だから」と一蹴することがなかったからなのかもしれない、と思う。
ーーー
大人がラベリングするから、子供から見た大人が形成されることもあるのか…?
成長する過程で…
こじんまり会の中で、赤ちゃんや幼児にはラベリングがないという話が出てきた。電車やバスで一緒になった人に突然話しかけてみたり、知らない人にも手を振っているのを目にする通りだ。
成長する過程で、子供目線での「大人は〇〇」ができ、学生の段階では「大人のくせに〇〇」と言ってみる時期もある。そして、社会的に大人(成人)に近づくと「もう大人だから〇〇」というものができる。
いつの間にか自分たちにその”大人ラベリング”を当てはめ、「ちゃんとしなくてはいけない」「一人でできなくてはいけない」といったなんとなくの大人らしさにちょっと縛られたり、苦しくなったり。
一人が、最近は「大人といえども〇〇」になっているという話があった。そのニュアンスだと、ラベリングを外している最中のような気がする。ラベリングをやめて、個/一人の人間としての人を見ること・接するという段階をたどるのか…?
一方で、「まだ若いから知らないだろうけど」「お前にはわからないだろうけど…」と振りかざしている(ように見える)人もいる。年齢や経験値があるというラベリングに取り換える段階に行く人もいるのかもしれない。
経験値と大人、受容と成熟
時間は平等に流れるので、年を重ねれば体験した出来事は増えていく。ただ出来事を重ねれば大人、成熟するわけではないよね、いう話に。
そして、出来事を受容する力が鍵になるのではないか、という方向で納得感が高まった。
私の解釈では、
出来事を出来事として捉えるだけではなく、どう次の出来事に対する行動・思考の栄養素にしていくのか…は一つの受容のカタチ。
一方で、消化しきれない大きな出来事や心折れるような体験もある。そんな時は、次の栄養素に無理に変えようとするのではなく、そのままで置いておくただの受容も受容のカタチ。つまり、ありのままで置いておく力も成熟; 大人になるっていうことかもしれない。
振り返り・感想
少し経って振り返りながら、自分なりの言葉に消化していく過程も(大変だけれど)好きだなと思う。
まさに受容が進んでいくような感じ。
きっと、同じこじんまり会に参加した人であっても、響く場所も印象に残っている言葉やシーンも違うだろう。そうやって出来事はそれぞれの栄養素になっていくんだろうな、と思う。
こじんまり会の最後で自分がふと出した、大人になるって漬物ダルみたいなイメージ、は未だにいいな、なんて思っている。
出来事がちょっとずつ熟成されていったり、生っぽいままで残っているものもあったり…でもうまみは深まっていくような。時には腐らないように取り出してあげないといけないものもあるかもしれない。
支えなくてはいけない家族がいたり、まったく合わない上司や同僚がいたり、身体が不調だったり…正直、生きるのは簡単じゃない。
でもどこかでうまみを味わえるという希望を持っていられたらいいな、なんて思う。
★第1回の記録
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