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山あり谷あり新聞奨学生体験記 Part 19「雨の影響で楽を選んでしまう」

仕事と学業の両立に慣れてきて、毎日順調に生活をしていました。
6月に入り、梅雨入りで雨の日が多くなっていました。

雨の日の配達は大変で、いつもより時間がかかります。新聞が濡れないように、バイクに積む時は慎重に積まなければいけないし、配達先の中には古くて中まで雨水がはいってしまうポストがあるので、ビニールに入れる必要があります。
雨に備えての用意に時間がかかります。

雨が降っているので、当然、雨具が必要です。カッパを着て長靴を履いて雨に濡れないように万全の体制で配達に行っていました。
カッパを着ていますと、夏場だとどうしても暑くなってしまいます。一軒家はバイクに乗ったまま新聞を入れられる所が多いのですが、大きな一軒家は手が届かないのでバイクから降りないと入れられません。降りた時は、走ってポストに入れて走ってバイクに乗っていました。

そして、マンション、団地、ハイツ、アパートなどの集合住宅は当然バイクから降りないといけません。そして、階段も走っていました。

カッパを着ている時に汗をかくと、通気性がないので蒸し暑くて仕方ありません。暑苦しくなると、走るスピードが遅くなってしまいます。それから、長靴だと走りづらく、体力の消耗が激しくなります。

雨の日の配達は一苦労でした。
配達を終えると、疲れる日が結構多かったです。

そのため、学校に行くのが大変でした。特に私が在籍していた店舗は歩いていける所に駅がなかったので、また雨の中、カッパを着てバイクに乗らないといけません。
朝食を本店に食べに行くのも億劫になっていました。

同じ店舗の学生はみんなバイクで通学していたので、彼らもまた雨に濡れながら通学する必要があります。

もう雨の中外に出掛けたくなくなるので、雨の日は通学しない人が多かったです。
私も雨の日は学校を休みがちになっていました。

雨が降ると分かると、雨の日の前日に次の日の朝食と昼食を買い込んでいました。そして、夕刊まで外に出ないようにしていました。

梅雨の日はこのような日が何日も続くことがありました。

学校を休んでしまうと、ついつい休みがちになってしまいます。雨の降らない日でも、「今日は面倒くさいなぁ」とついつい思ってしまい、休んでしまう事がありました。
さぼり癖がついてしまいました。

朝刊配達して本店に朝食を食べに行って帰って寝る。昼過ぎに起きて夕刊配達に行くというような、専業員と変わらないような1日のサイクルでした。

休みがちになったある日、奨学会の地区の担当者が用事で店に来ました。そして、最近よく休んでいることを指摘されました。
私は新聞社が運営している学校に通学していたので、出欠に関する情報は筒抜けでした。学校から「最近よく休む」と連絡があったそうです。

「雨の日は学校に行くのが大変だ」と訴えましたが、「今まで同じ店で同じ学校の卒業生は何人もいるから通学できるはず」と言われ、聞き入れてもらえませんでした。
駅に近い本店への移動を訴えようと思いましたが、支店は本店ほど監視の目がないので自由です。この環境のほうが楽だと思ったので、訴えませんでした。

雨の日以外の欠席は明らかに自分の怠けだったので、反省して気を引き締めようと思いました。


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