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山あり谷あり新聞奨学生体験記 Part 13「専門学校入学」

新聞販売店の寮に入り、生活リズムが大きく変わりました。家から通っていた頃とは違って、時間に余裕が出来ました。起床後直ぐに仕事に入れるようになったり、普通の生活をしている家族に時間を合わせる必要も無くなり、自分のペースで生活を出来るようになりました。

4月の初旬に入り、専門学校生としてのスタートを迎えました。学校は新聞社が運営していて、生徒全員新聞奨学生でした。

一学年40名の小規模な学校で、新聞社が管理しているビルの中に入居していました。

学校は大阪市内のビジネス街にあり、学校の周辺は賑やかな所でした。通学時間は寮から直接行きますと、最短で1時間10分位でした。往復だと2時間20分くらいかかるので、「通学は大変だな」と思いました。
普通の学生ならそれくらいの時間なら大した事はないと思うかもしれませんが、夕刊配達があるので急いで帰らないといけません。大都会の大阪で何処にもよることが出来ず直帰しないといけないので、なんとなく侘しいなと思いました。

入学式では校長や新聞社役員の挨拶などがあり、特に変わったことはなく終わりました。
式が終了後、教科書などの教材を渡され、支給された弁当を食べて帰りました。

翌日から、授業が始まりました。最初の頃は、6時に配達が終わってから、本店に朝食を食べに行ってました。そして、7時頃支店の自分の部屋に戻り、8時頃まで仮眠をして通学していました。その頃は販売店のカブに乗って最寄りの駅まで行っていました。そして学校に向かっていました。

配達はだいたい6時前に終わっていましたが、チラシが多いときや雨の日などは6時に終われない時がありました。そして本店で朝食を食べて戻って学校に行くとなると、移動ばかりでしんどくなってきました。

時間を節約するために、配達終了後は仮眠をして、それから本店に向かい朝食を食べて本店の最寄りの駅から乗ることにしました。

本店の最寄りの駅だと大きなメリットがありました。始発の駅なので、ずっと座って電車に乗ることが出来ます。通学中に立って乗ったことはほとんどありませんでした。
眠い時などはずっと寝られたので、凄く楽でした。

雨の日はカッパなどを収納するのに結構手間がかかりましたが、本店だとカッパを干せるスペースがあったので、収納にも困りませんでした。
色々と通学がスムーズになりました。

帰りは終点まで乗るので少々時間がかかりましたが、10分くらいしか変わらなかったので、大したロスにはなりませんでした。

同学年の中では、通学時間の長さだと1、2位を争うほどの時間でした。「こんなに通学時間が長いと、慣れていけるかな?」と不安混じりな学校生活のスタートでした。


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