「小川文明氏との語らい ~ 15年前の日記より」
ロック・キーボード・プレイヤーとして活躍しておられた故・小川文明氏と語り合った夜の日記が残っていたので、ここにご紹介させていただきます。
あまり多くのことは書かれていませんが、彼の人となりを少しでも感じていただければ幸いです。
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2008年11月23日
天文館で37年間営業してきた喫茶《コロネット》が24日で閉店するということで、そのお別れコンサート『サンキュー!コロネット・ラスト・ライヴ』が行なわれた。
演奏後、場を移動して、ミュージシャンの他、中学同窓生や高校時代のバンド仲間&先輩なども加わり、楽しい2次会になった。
今回最も印象的だったのは、小川文明さんとの語らい。
2年前の打ち上げでは、ブンメイさんがヘロヘロに酔っていて、ほとんど会話にならなかったので、今回はそうなる前に是非話をしたいと思っていた。
僕自身、昔キーボード少年だったこともあり、キース・エマーソンがヒーローだったという共通体験を持っているので、それだけでも親しみを感じてしまうのだが、「鹿児島は第2の故郷」と言う彼の性格は、飾り気が無くて実にハートフル。
初めてお会いしてから、今回でまだ3回目だというのに、まるで昔からの知り合いのように話せるのが、ちょっと信じられないほど。
僕のMIXIへの書き込みも全部読んでくれていて、7日に亡くなった妹のことを心から悲しんでくれたり、ご自身が若い頃、心に悩みを抱えていたことなど、「そこまで明け透けでいいの?」と、こちらが驚いてしまうほど。
そういう優しさは、キース・エマーソンなどの先輩ミュージシャンについて語るときも感じられた。
キースは、様々な意味でロック・キーボードのパイオニア的存在だった人だが、若い頃から運指に欠点があり、たぶんそれが直接的に響いて手を壊してしまった。60歳を越えた今でも、手術後さらに動きの悪くなった手で元気に活動を続けていて、存在そのものが今でも励みになっていることなど、愛情たっぷりに語っていたのが印象的だった。
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以上ですが・・・
会話の内容を、もっと具体的に書き残しておけばよかったのに・・・、と少し後悔しています。
尚、この投稿には、文明さんから、このようなコメントが付いていました。
ー やっと、ゆっくり話せましたね!
でんぐり返る前でよかった(笑)。ー