「謎の張り紙」
昨日初めて通った場所で見つけた貼り紙。
目に入った瞬間、妙な気分になった。
同じ文面で合計2箇所に貼ってあった。
誰に向かって何を訴えているのかよく分からない。
そこから道沿いに数メートル歩いて行くと、
「ピーッ・・・、ピーッ・・・、ピーッ・・・」
警告音のような音が響き始めた。
一体何だろうと思って、音のする方向へ近づくと、音の間隔が次第に狭くなり、
「ピ、ピ、ピ、ピピピピピ・・・」
と、けたたましく鳴り始めた。
どうやら、その辺りには、本当に電磁波が張り巡らされているらしい。
その周囲には5~6軒の家が建っていたが、内2軒を除いて、どうも人の住んでいる気配がない。都市計画から外れた一帯ではあるが、それにしても、その空間だけが周囲から切り離されたかのように、妙に荒んでいる。
まるで、奇妙な異世界にシフトしたようで、嫌ぁ~な気分になった。
※2007年02月20日(約18年前)の日記より
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その後しばらくして、この張り紙も張り巡らされた電線も取り外されました。たぶん、精神の病に罹患した方の、被害妄想的な幻覚に取りつかれての行動だったのだと思われますが、真相は分かりません。
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