「雨模様の早朝散歩」23 09 18
朝4時。外からは穏やかな雨音が聞こえていた。
今日の早朝散歩は中止かな?
そう思っていたら、いつの間にか雨がやんでいた。
では、出かけることにしよう。
我が家から20メートルほど歩くと、
こんな階段が待ち受けている。
僕は、高台へと続く坂道の途中に住んでいるんだ。
上り坂を歩くっていう手もあるんだけど、
大腿筋を鍛えるために、階段を上ることにしている。
全部で57段。ほど良い筋トレ効果が得られる。
階段を昇り詰めると、見晴らしの良い場所に出る。
天気の良い日は桜島が望めるんだけど、
今日は、街の灯りだけが目立つ。
ぼやけた空と、浮かび上がる街並みが幻想的だ。
雨上がりの坂道。
街灯に照らされて輝いている。
Y字路に挟まれて児童公園が見える。
僕は、ここを2番目の桜島ビュースポットにしている。
今日はこのとおり、曇り空しか見えない。
薄明かりに浮かび上がる竹林の風情を楽しむことにしよう。
さらに坂道は続く。
ここは、昭和40年代に、山を開いて造成された町なんだ。
街灯の明かりを跳ね返すマンホールの蓋。
どういう訳だか、僕はそれを画面に入れるのが好きだ。
手前にそれが写り込むと、写真全体に親しみが漂う。
試しに、マンホールを手で隠して見ると、
ずいぶん感じが変わるのがわかると思うよ。
雲が空全体を覆っているので、街灯を背にした自分の影が、
こんなにくっきり見える。
このゆるやか坂を上り詰めると、
この辺りで最高のビューポイントが待っている。
今日は、桜島は見えないだろうけど、
どんな写真が撮れるだろう?
そんなことを考えていたら、
そこまで行き着かないうちに、ポツリぽつりと、
上空から雨粒が落ちてきた。
少しぐらいだったら、濡れたって平気だ。
と思っていたら、この雨はどうもせっかちなようで、
どんどん雨脚が強くなる感じだ。
今日はここであきらめて引き返すことにしようか・・・
坂道を下っていると、このいたずらな雨は、
僕を全身ずぶ濡れにしてしまった。
見るも無残な姿で家にたどり着き、
すぐにバスルームに飛び込んだよ。
そんなわけで、なんだか笑える楽しい朝となりました。
まあ、こんな日もあるさ!
と・・・、
マジシャンめどうはつぶやくのであった(笑)