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「これまでに経験したシンクロニシティ」

 このところ、「偶然の一致」についての投稿が続いていますので、過去に経験したシンクロニシティの中で、最も印象的だったものをご紹介させていただきます。

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 1997年という年は、自分にとって「シンクロニシティが多発した年」として記憶に刻まれています。

 この年は、なぜかは解りませんが、妙に「勘」が働き、ほぼ起こりえないような偶然にも頻繁にめぐり逢いました。

 野外コンサートに参加する前日、天気予報は雨となっていましたが、なぜか、絶対に晴れると思っていました。
 「なぜ?」と問われても、その理由など説明できません。「なぜか」そんな気がするのです。
 そして、コンサートの開かれた翌日は、県内全域がほぼ雨だった中、上田市近辺だけが、晴天に恵まれました。
 しかも、「雨と風のダンス」という曲の演奏を始めるとそよ風が吹き始め、さらに、まるで曲に合わせた効果音のように、小鳥たちが囀り始めました。
 そのタイミングの良さを感じていたのは自分だけではなく、コンサート終了後に、他の人の口からもその不思議さを聴くことになります。

 「はじめは、聞いていた人たちが、曲に合わせて効果音を流しているのだと思っていたんだけど、ひとり、また一人と、本当の鳥の声だと気付き、頭上の木を見上げ始めたんですよ。そして、曲が終わると鳥が鳴きやんだんですからね。あれは神秘的でした。」

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 ある演劇集団の団員の皆さんと、ハンガリー公演のために成田空港内を歩いていたとき、シンクロニシティの話をしていたのですが、ちょうど構内の書籍売り場を通過中、目に入った文庫本を手に取り、目次ページを開くと、項目の中に「シンクロニシティ」の文字。

 「ほらね。これがシンクロニシティです」

 と言うと、話を聞いていた周りの人たちは、

 「不思議な世界にいらっしゃるんですね」

 と、あっけにとられたような顔をしていました。

 このケースでも、「なぜ、その本に手が伸びたのか?」と問われても、全く説明できないのです。
 なぜか、その本に手が伸び、目次を開くと、そこに「シンクロニシティ」の文字が印刷されているのです。

 この例以外にも、そばにいた人が「不思議ですね」「不思議だったな」と口にすることが頻発したのですが、そのような年は、今のところ、1997年以外には訪れていません。



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