選ぶということ 後編
植物の管理方法において
「どうしたらいいか?」は「どうしたいか?」にかなり依存します。
なので、たまにこのどうしたらいいか?という質問を下さる方にはどうしたいか?を聞きます。
そうすると大体答えられないんですよね。
でも、時間をかけてきちんと整理するとゆっくりと見えてきます。
そしてそのほとんどに「失敗したく無い」「枯らしたく無い」が隠れています。
結論から言うと枯らすのが嫌ならやらない方がいいです。枯れます。枯らします。
名人だってバンバン枯らしてます。
名人なんて知るか俺(私)は枯らしたく無いんじゃい。
気持ちは分かります。だって大切なお金を払って買ったわけですから。
でも、本気になるところが少し違うのかなと。
植物の趣味は大人の自由研究だと常日頃から思っている(言っている)ので、枯らすかどうかよりも
自分がこれだと思ったことと、やってみたことと、その結果どうだったか、その後でどう思ったかが大事で。
枯らしたく無い→毎日ガシッと掴んで凹んで無いか確認して、毎日水やり→枯れる→何がわかるかったのかフィードバックできない
は、言ってることとやってる事が全く噛み合ってません。
そもそも自発的にも調べて無いんだろうと。
徒長しようが変形しようが枯らしたくないが最優先なら、それに見合う管理をし
品評会レベルの美株を作りたいならそれに見合った管理をする
それらをやってみてもうまくいく事もあればいかない事もある。
それだけです。
前編でも記載した通り
熱、水、風、光、土を常に見て修正すべきところはして、また調子を見る。
その繰り返しです。
そうしているともっと具体的に
「接木したいんだけど、〇〇使ってみたらうまくいかなくて、そっちは薬剤何使ってる?」や
「パキプスの管理ウェットでやってみたけど、どうもライフサイクルと噛み合わなくてセミドライにしようと思ってるんだけど〜」などの
質問が出るのかなと。
どうしたらいいか?は一度胸ポッケにでもしまっておいて、楽せず自力で調べまくって実践してみてください。
その方が知識もつくし、選択肢も増えます。
なんだか予備校の先生のような事書いてますが、ぶっちゃけそうなんでしょね。
とはいえ迷子の方々をあんた向いてないよと
言う権利もなければ気持ちもございませんし、何よりせっかく出会ったこんなに楽しい趣味をポイっと捨てちゃうのも勿体無いと思っていますので、これからも何がしたいのかをご自身が気付けるまで先ずはお話お聞きします。
管理方法に関してご質問がある場合は事前に管理環境をメモでもとっていただけると、より差異なく答えられるので助かります。
その時はくれぐれもヘリオス150灯みたいに見栄を張らず(本当ならオケ)何が無いかも書いてください。
まーた長くなってしまった。
とりあえずこれにて。次回はまた別の事を書いてみようかしら。