伊豆大島に行ってきた!その1
こんにちは、八月も終わりいかがお過ごしでしょうか?八月が終わったといえまだまだ暑い日が続く。のんびりゴロゴロしながら僕のnoteでも読んでヘラヘラしていただければ幸いだ。
八月中旬、僕は急遽旅行に行きたくなりインターネットサーフィンをしていた。八月になり研究室も一応"夏休み"という体にはなっているが僕は基本的に毎日研究室に行っていた。夏休みだからと休んだりしてやることができていなければ顰蹙を買うし、何より少しでも結果を出しておいて後々楽できるようにしたかった。しかしそれでも休みは欲しかったし、せっかくなら旅行したかった…がそう何日も旅行には行けないしそこまでお金はない。なのでせいぜい一泊二日程度で旅行できるところを探すことにした。
僕は千葉県在住だが車も原付も持っていない。したがって主な移動手段は電車になる。電車で行けてそれなりに旅行できるところなら房総半島や茨城県、もしくは奥日光などもいいが、それらはアクセスは悪いしそもそも日帰りで十分だ。奥日光なら冬に行って温泉に入りたいし。
ちなみに房総半島は電車でのアクセスがかなり悪い。車やバイクを持っていない人はやめたほうがいい。
話を戻して、ここで海外に目を向けないのはナンセンスだろう。国によっては陰性で出国して72時間以内に帰国すれば問題ないという(八月某日現在)。だがさすがに海外旅行の準備をする時間とお金はなかった…。なら国内の沖縄や北海道は?となるが国内旅行で飛行機や新幹線はそこそこお金がかかるし、台風やチケットの予約、観光情報を集める時間と金がなかった。
そこで僕は決めた。
関東近郊、夏らしい、一泊二日で行ける、楽しめる、移動が楽、コスパ良し
これらを満たす場所は…
南の島だ!!!
そう、南の島だ。こういうと沖縄などを考える人がいるかもしれないが伊豆諸島なんかは東京である。つまりまぁ一応関東近郊といってもいいだろう(多少無理があるかもしれないが)。
その中でも伊豆大島は東京の竹芝にある船着場から大型客船で6時間、ジェット船で2時間で行くことができる。そして伊豆大島は比較的アクセスがしやすい。一度船に乗れば乗り換えは必要ないし、伊豆諸島で一番本土に近いため料金もそこまで高くない。大型客船でネット予約割や学割を使えば五、六千円程度で行けるし、ジェット船でも一万円前後だ。住んでる場所によっては十分一泊二日で旅行できる場所なのである。
さっそく東海汽船HPで船の予約を行う。見ればわかるが十分学生でも背伸びすれば出せる金額だ。これに加えて割引があるのでさらにお得だ。
今回僕は往路を夜中に出発して早朝に到着する大型客船、復路を二時間で帰ってこられるジェット船に決めた。これが一番コスパがよくストレスのたまらない移動の仕方だと思う。
宿の予約は旅行自体を急遽決めたので旅行サイトではすべて埋まってしまっていた。そこでグーグルマップで宿を調べて直接電話して予約した。
肝心なのが島の中で移動手段だ。島内には路線バスがあるがそれでも移動を円滑に行うには不十分だ。そこで一般的は自動車、バイク、原付、自転車をレンタルして移動することになる。僕は一泊二日だからすぐに帰るし一人だし、そもそも島内の道は決して広くない。そして何より"出川哲朗の充電旅"のように原付で南の島を旅したかった。
ネットに出てくる主なレンタルサービスはすべて予約が埋まってしまっていたのでこれもまたグーグルマップで個人でレンタルサービスを行っているホテルなどを探して予約した。後でわかったのだがホテルとして営業していて、追加で原付レンタルを行っているところがちらほらあるようだ。
何はともあれ僕は移動手段と寝る場所は確保することができた。これができないと悲惨なので心配な人は余裕をもって予約するといいだろう。
それでは旅路を紹介しよう。
23時 大型客船に乗船
東京都竹芝駅、もしくは浜松町駅から徒歩数分でたどり着くことのできる"竹芝客船ターミナル"から船に乗り、翌朝四時に伊豆大島に到着する。簡単に言えば船版夜行バスだ。付近には観光できる場所が多々あるので余裕をもって到着してから適当に観光するのもいいだろう。
というわけで僕は少し早めに到着してからラーメンを食べた。
ラーメンの何かの大会で賞を取ったらしいんだけど…ごめん何の大会かは忘れちゃった(笑)。とはいえ野菜の甘みがスープに溶けだしており店名のようにまさにポタージュを食べているようなおいしさが楽しめた。気になった方は行ってみてほしい。
では腹ごしらえを済ませてから船着場へ向かう。東京都内の建物はきれいだし大きいなぁとついつい見てしまう。しかしそんなところで働いている人間でもコンビニは使うし、家では洗濯物を洗うことからは逃げられない。そう考えるとなかなかに面白い。
そうそう先に言っておくが伊豆大島は気軽にコンビニで腹ごしらえなんてできないので本土にいるうちに軽食などを買っておくといい。特にアウトドアを楽しむ人は空腹で気分が最悪になるだろう。パン、ジュース、携帯食料、その他嗜好品は今のうちに買っておこう。
さてさて、いろいろあったけど受付で手続きを済ませてぼーっとしてたらあっという間に船に乗る時間になった。向かうとしよう。
なお搭乗手続きは住所氏名などを書くだけだから楽なので心配はない。
船に向かって歩いて行く。
まさに大型客船と呼べる大きさだ。タイタニック号のように大きく、そして白いライトで照らされたその姿はまるで白鯨である。乗客たちはこれから白鯨内部で一晩のゼベック爺さんとなる。
船に乗るというのだから地面から板の上を歩いて乗るのをイメージしていたが飛行機のように建物から搭乗口が伸びているパターンだった。
船内は縦に長かった。そのため一般の階段よりも急な作りになっており上り下りが大変だった。
予約していた部屋は小さなロッカーと共用のコンセント、共用のテレビがある畳の部屋だった。隣同士は狭く雑魚寝するにも苦労したし、男女問わず同じ部屋だったので女性の方は注意していただきたい。とはいえ狭いため襲う、盗む双方ともに困難を極めると思うが。
船は23時発、翌5時到着という睡眠時間ギリギリなスケジュールでできるなら寝たいところだったが消灯時間までは船内は明るい。そのためせっかくならデッキに出てみることにした。
デッキではすでに大勢の客がいた。おそらくは一等の部屋などに入室している人たちだろう。彼らは空いているうちに船内に案内されるからだ。ブルーシートを敷きこれからの船旅への期待を肴にビールを飲んでいた。週末だったこともあり仕事の疲れを取る意味もあるのだろう。僕のような一人旅をしている風貌の人間はいなかった。
船が動き始めた!案外遅いんだなぁと思っていたがぐんぐんスピードを上げていく。聞くところによると時速38キロ。つまりウサインボルトより少し遅いくらいだ。
しばらくデッキで風にあたった後は部屋に戻るとしよう。
翌朝は船内放送で起こされた。船内はエアコンが聞いており多くの人が毛布を借りていた。毛布を翻し外を見ると巨大な黒い崖が見える。
これが伊豆大島か…と息を飲んでいると船着場についたようだ。今度は直接港に降りる仕様のようだった。
あぁこれが伊豆大島、太平洋に浮かぶ島か。"白鯨"に運ばれ僕は南の島にいる。初めてユーラシア大陸に降り立った三年前が思い起こされる。
遠い海の向こうの土地に降り立つ行為はただそれだけで感動が生まれる。
近くをキャリーケースを引いた小柄な老婆が追い越していった。一人の青年にただいまと声をかけていた。息子だろうか、それとも孫だろうか。海の向こうの人の暮らしが垣間見えた気がした。
さてさて、僕が降り立ったのは伊豆大島の北に位置する岡田港だ。しかし多くの観光施設やホテル、案内所があるのは島の北西部の元町港だ。そちらに移動しなければならない。港をまっすぐ出ると連絡船ならぬ連絡バスが待っていてくれている。
乗り込み、腰を休め島を見ながら元町に向かう。島の植生は本土に似ているようで少し違っていた。どことなく葉が緑色で、青々としていた。この微妙な違いを楽しむのが遠隔地への旅の意気込みの一つだろう。
原付の予約をしていた人物に連絡を取り、原付の乗り方を念のためレクチャーしてもらいさっそく発進する。
次の目的地は
裏砂漠だ!!!
だがその前に記事が長くなってしまったので続きは次回にしよう。
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