爪切り解禁
先週、5月10日で先住猫が6歳になった。
当時3歳だった保護猫の彼を譲渡していただいて、一緒に暮らして約3年目。先日、なぜか自ら人間用体重計に乗った彼の体重は6.95kgで、うちに来てから確実に”成長”していると感じた。もとから大きな猫だったし、わたしも大きな猫は大好きだけれど、大きすぎは時に健康障害にもつながるため、今後も健康管理には努めようと思った。
そんな猫、うちに来て1年目は非常に警戒心が強く、タッチNGで鳴き声もあげない寡黙ボーイだった。それが4歳になってから、たまに鳴き声を上げるようになり、5歳になってからは突然「タッチOK」な猫になった。そして今回、6歳になってからはというと…なんと「爪切りOK」にまでになった。これは本当に奇跡である。
過去には爪切りが嫌すぎて、盛大に粗相をしてしまうまでに逃げまどった過去がある猫。それが「ナデナデをしてご機嫌を取りながら」という条件付きではあるものの、甘んじて爪切りを許してくれるようになったのは、嬉しい驚きだ。
恐らくは約2年前の夏にやってきた後住猫の、剽軽で人懐っこい性格と、人間への距離の近さを目の当たりにしたことも、先住猫に良い変化と刺激を与えたのだろう。それがやがて、先住くんの”ナデナデが大好き”という性格の発露につながり、ひいては爪切りへのハードルも下がったようなのだ。
うちにやってきた当初に見せた、猫の繊細な一面を目にして以来、人間の「したいこと」(例えば「抱っこがしたい」とか)を押しつけるのは辞めようと、猫に過剰に何かを求めることをしないように暮らしてきた。その結果、こうして猫のポジティブな変化を見ることができた。あるいは、月日とともに緊張がほぐれ、猫の持つ地の性格が表に出てきたのかもしれないけれど、どちらにせよそれは素晴らしいことだ。
今後もこうした猫の変化や「変わらない部分」などを、余すことなく味わいながら、日々を一緒に過ごしていきたい。