うだつが上がらない
木曜の夜、お風呂で使う石鹸の在庫がないことに気づき、湯船につかりながらネットで石鹸を頼んだ。使用したのは最短で翌日届く、置き配もできる、頭文字が「A」のショッピングサイトだ。3個入り、12個入り、18個入りとバリエーションがあったけれど、悩みに悩んで18個入りのものを選択。翌日は仕事のミーティングなどがあり、チャイムが鳴っても出られない可能性もあるため、ガスメーターへの置き配も指定した。
金曜の午後、何気なくメールをチェックすると「配達完了」の通知が。嬉々としてガスメーターを開けに行くと、そこは少々ほこりを被ったガスメーターが鎮座しているだけ。嫌な予感。悪いなと思いながらも、他の部屋のガスメーターもチェックするが、お馴染みの段ボール箱が入っている様子はない。間違いなく「誤配送」だ。
すぐさまカスタマーサポートへ電話。どうやら配送業者の配送ミスらしい。といっても、誤配送を受けたのはこれが初めてではないので、激しい怒りこそないが、その日のお風呂に間に合うようにと頼んだ石鹸だったので、間違えられたのはそこそこ悲しい。
さらに、わたしが頼んだ石鹸は、Amazonが提携している業者の商品とのこと。もしAmazon倉庫で保管している商品なのであれば、すぐさま新しい商品を送ってくれる手筈が整うのだが、今回は別業者とのことで返金対応になった。つまり、その日の風呂に石鹸は間に合わない、ということが決定したのだ。
ちなみにオペレーターは配送業者がミスった、というところまでしか追うことができず、どこか別のお宅のガスメーターに荷物を置いたのか、荷物そのものを紛失してしまったのか、など具体的なところまでは把握ができないのだそう。解せぬ。
もし別のお部屋のガスメーターに荷物が鎮座しているのなら、気づいた住民がわたしの部屋のガスメーターまで持ってきてくれるのでは?と一縷の望みをかけて何度かガスメーターの戸を開閉したけれど、そこにあの段ボールが入っていることはついぞなかった。
わたしの頼んだ18個入り石鹸のうちの1個を使ってお風呂を楽しんでいる人が、この世界のどこかにいるのかもしれない。もしくは、何かの拍子にどこか人気のない場所に段ボールが転がり落ちてしまったがために、雨に濡れてパッケージがぐしゃぐしゃになりながら、人知れず石鹸たちは生涯を終える…なんて状況になっているのかもしれない。とても虚しく、悔しい。
なお、先日も同サイトで漫画を注文し、それが無事に届くかドキドキしていたのだけれど、本日ちゃんとポストに入っていた。まめさんという方の「まめの推しごと」という漫画だ。まめさんの漫画は手放しに楽しめるので、元気がない、ヤル気がないなど、うだつが上がらないときに読むととても元気になれるのでおすすめ。
そしてここ最近、誤配送を含めうだつが上がらない時間を悶々と送っていたので、今夜はこの漫画を読むことで楽しい土曜の締めにしようと思う。
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