#想い出
いつも先輩の後ろ姿を見ていた
高校2年生の春、私はその日もいつものように下校途中の坂道を歩いていた。
その時、ふと前方に見覚えのある背中を見つけた。それは一つ年上の西岡先輩だった。
先輩は、学校の生徒なら誰もが知る人気者。スポーツも勉強もでき、性格も良く、多くの女子から憧れの的だった。もちろん私も例外ではなかった。
毎日、この坂道で先輩の後ろ姿を見つけては、密かに見つめてついて行った。でも、話しかける勇気はなかった。先輩の
高校2年生の春、私はその日もいつものように下校途中の坂道を歩いていた。
その時、ふと前方に見覚えのある背中を見つけた。それは一つ年上の西岡先輩だった。
先輩は、学校の生徒なら誰もが知る人気者。スポーツも勉強もでき、性格も良く、多くの女子から憧れの的だった。もちろん私も例外ではなかった。
毎日、この坂道で先輩の後ろ姿を見つけては、密かに見つめてついて行った。でも、話しかける勇気はなかった。先輩の