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DgS、ファーマシー、進むDXの導入/2023年は2022年以上の「値上げラッシュ」
DgS、ファーマシー業界では、DXの導入が進む。ツルハグループではオンライン処方薬配送の導入を拡大、アインファーマシーズは電子処方箋のモデル事業に参加する。帝国データバンクが、「食品主要105社」価格改定動向調査を発表した。2022年から2023年にかけての値上げに関する動向をリポートする。
《略号の表記一覧》
DgS=ドラッグストア、SM=スーパーマーケット、CVS=コンビニエンスストア、HC=ホームセンター、GMS=総合スーパー、SC=ショッピングセンター、DS=ディスカウントストア、HD=ホールディングス、M&A=合併・買収
マツキヨココカラ CLOMAとSedexに入会
マツキヨココカラ&カンパニーは2022年12月、プラスチック製品の持続可能な使用を推進する「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)」と、エシカル取引のための会員組織「Sedex(Supplier Ethical Data Exchange)」の2つの会に入会した。
CLOMAは、地球環境の新たな課題である海洋プラスチックごみの問題解決に向けて、プラスチック製品のより持続可能な使用と、プラスチック廃棄物の削減につながる革新的な代替品の開発、導入普及を図ることを目的にして、2019年1月に設立された。2022年12月末現在の会員数は491社・団体で、そのうち主な小売業は、イオン、セブン&アイHDが参加している。
Sedexは、2001年にイギリスの小売業者や監査会社を中心に、企業の「責任ある事業活動」と「責任ある調達」を支援するエシカル取引のために設立されたNPO会員組織。現在、世界170ヵ国の約7万4,000の企業や組織が会員となっている。日本でも1,000社以上が会員となり、近年急速に認知度が高まっている。
同社はサステナブル経営において、SDGsマテリアリティ「地球の健康を考える」のKGI(重要目標達成指標)として、「2050年度1店舗あたりCO2排出量実質ゼロ、プライベートブランド(PB)商品環境配慮型比率100%を目指し、エシカル社会に貢献する存在となる」を掲げている。その達成のためのKPI(重要業績評価指標)として、「2030年度1店舗あたりCO2排出量50%削減(2015年度比)」「2025年度PB商品環境配慮型比率40%」「サプライチェーン全体での省エネルギー・省資源化の推進」を掲げている。
マツキヨココカラ グアムにDgS運営会社を設立
マツキヨココカラ&カンパニーは、2023年1月末にアメリカ合衆国の準州であるグアムで、DgSを開店・運営するための子会社を設立すると発表した。
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