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トモズ、売上2,000億、調剤比率50%のドラッグストアを目指す

住友商事グループのドラッグストア「トモズ」は、1993年の設立当初から一貫して、地域医療の担い手である調剤併設型ドラッグストア(DgS)を展開してきた。トモズは都市型店舗が多く、コロナ禍で大きな影響を受けたが、食品スーパーと連携した出店戦略、健康コミュニケーション戦略など、新しい成長軌道に果敢に挑戦している。(聞き手/月刊マーチャンダイジング主幹 日野眞克)


設立当初から調剤併設にこだわった

─トモズさんは看板が赤色のトモズから、青色のトモズに変わりましたよね。

德廣 当社はDgS企業としては後発なので、ディスカウントの戦いには勝てないと考えて、「医療の一端を担う小売業としてお客様の健康で豊かな生活に役立つ、かかりつけ薬局を目指す」という経営理念の下、当初から調剤併設型のDgSを目指してきました。

当初はいまほどDgS併設の調剤薬局が出ない時代でしたが、ほぼ100%調剤併設で出店してきました。当時は処方せんの枚数も少なくて、「商社の道楽だ」と揶揄されることもありましたが、短期的なスパンではなく、中長期で見たときに、医療・予防・健康は伸びる領域だと考えて、愚直に調剤併設DgSをつくってきました。

しかし、20年前は処方せん枚数が少ないにもかかわらず、薬剤師をたくさん採用しており、薬剤師の仕事が少なくて困っていました。

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