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【アメリカ流通業レポート①】Amazonに対抗してマーケットプレイスを拡大するウォルマート

コロナ禍の2年で売上17%増 EC売上は倍増した

ウォルマートCEOは、2022年期の年次レポートの株主に宛てた手紙の中で「過去2年にわたり我々を含むすべての人達に大きな試練となったコロナ・パンデミックは、経済環境や雇用状況にも大きく影響し未だに人々に対する挑戦となっている。

それでも皆、日々この挑戦に果敢に立ち向かっている、ウォルマートの世界中のアソシエート、顧客、サプライヤー、マーケットプレイスのセラーに対して深く感謝しています。明るい未来はすぐそこまで来ていると思います」と述べ、「ウォルマートグループの過去2年の総収入(売上高)は17%成長、利益は31%成長、ECの売上は倍増した(図表1)。

▲[図表1]ウォルマートグループの売上推移

この成長はフライホイール(弾み車)のビジネスモデルによるもので、それは“ユニークな文化と資産を活用して小売、ヘルスケア、金融などのサービスをシームレスに提供する事で、顧客は商品とサービスをより多く求めてくれる、販売増が仕入れなどのコストを下げる要因となり、顧客にさらに求めやすい商品とサービスを提供できる。

それがさらなる需要増につながる、という好循環モデルである。「これからも世界24ヵ国、230万人のアソシエートと共に長期的なバリューをウォルマートのステークホルダーに届ける努力を続ける」と結んでいる。

米ウォルマート・ストアーズは、顧客が求める商品やサービスを迅速に彼らのもとに届ける小売業となることを重要課題と位置づけて、オンライン販売のピックアップや配達方法を改善した。

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