見出し画像

ディスカントスーパーのオーケーとロピアの出店加速、百貨店業界、32ヵ月ぶりの売上マイナス

ディスカウントスーパーのオーケーが大阪府に1号店を出店して関西地域に進出した。一方のロピアは北海道と静岡県に出店して、店舗網の拡大を図る。両社の今後の動向が注目を集める。10月は夏日が続き、季節商材の売れ行きが伸び悩んだ。百貨店は32ヵ月ぶりに売上マイナスとなった。

《略号の表記一覧》
DgS=ドラッグストア、SM=スーパーマーケット、CVS=コンビニエンスストア、HC=ホームセンター、GMS=総合スーパー、SC=ショッピングセンター、DS=ディスカウントストア、HD=ホールディングス、M&A=合併・買収


マツキヨココカラ、化粧品メディア「LIPS」の運営会社を子会社化

マツキヨココカラ&カンパニーは2024年11月に、子会社のMCCマネジメントが化粧品メディア「LIPS」を運営するAppBrewの全株式を取得して子会社化した。

同社によると、AppBrew社は「ユーザーに求められるものを再現性をもって作る」をミッションに掲げ2016年に設立。

「LIPS」は化粧品コミュニティメディアとしてとくに若い世代からの支持を受け、化粧品選びにおいて欠かせない存在だという。

マツキヨココカラ&カンパニーは、リアルとデジタルの情報を統合し、データに基づく最適なサービスを顧客に提供する「プラットフォーム構想」を掲げている。

顧客の購買履歴や行動データ、嗜好などを分析・活用し、あらゆる接点(DgS、調剤薬局、EC、アプリなど)で一貫性のある体験を提供し、顧客がいつでも自分に最適な商品・サービスにアクセスできる環境の構築を目指す。

化粧品に関するユーザーのリアルな声が集まる「LIPS」のデータ資産が、マツキヨココカラ&カンパニーの「プラットフォーム構想」で中核的な役割を担うことを期待している。

マツキヨココカラ、調剤のデジタルサービスを開始

マツキヨココカラ&カンパニーは2024年11月末、同社の公式アプリのバージョンアップ(調剤サービス機能増加)と、調剤店舗におけるデジタル化に合わせて、調剤のデジタルサービス「マツキヨココカラMe」を開始した。

公式アプリをご利用することで、グループのDgSのサービスから調剤薬局のサービスまで、待ち時間の短縮など一貫したシームレスなサービス体験を得ることができるようになった。

また、処方せんを持って直接来局した場合でも、公式アプリを活用するとよりスムーズに薬を受け取ることができる。

オーケー、関西1号店を東大阪市にオープン

SMのオーケーは2024年11月26日、関西1号店となる「オーケー高井田店」(大阪府東大阪市)をオープンした。

ここから先は

3,813字 / 6画像

¥ 1,000

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?